2022/09/30
「DJANGO 5th Anniversary party!」
『台湾書店百年の物語 −書店から見える台湾』
書店と社会は、相互に影響し合いながら変化していく。1900年代から2000年代まで。各年代の代表的な書店から描く台湾文化の100年史。
2022/09/29
『E.C.H.O』(TAPE)
『ぐりんぐりん』(CD)
田川基成 写真展「海の記憶」
故郷の海への旅。そこに在ったのは、初めてなのにどこか懐かしい風景、知っているようでまだ見ぬ土地と、昔もう会っていたような気がする人たちの顔だった。
9/29 店日誌
9月29日、木曜日。2018年9月に刊行された『STUDIO VOICE』413号の特集は「いまアジアから生まれる音楽」。入荷したてのカセットテープ『Extras』が好評のハウイ・リー、タイのラッパーであるJuuやOMK(ワンメコン)などなど、アジアの音楽シーンを知るきっかけになった号である。刊行から4年経った今、改めてこの一冊からの影響の大きさを感じている。
今年7~8月の『自由なタイ料理 ガパオ』、『OMK』#001、『オフショア』創刊号の入荷があり、アジア圏の文化への興味が増していたところで、韓国のレーベル〈TOTAL UNITY〉の音源も届いた。興味があれば、どれかしらを試してほしい。
店には日々、何かしらの動きあり。通販等のお問い合わせは、お気軽に。
2022/09/28
Seungmin Cha『Nuunmuun (눈문)』(LP)
このアルバムは、自己の認識に向かって拡大する意識についてのアルバムである。ある一点に長く集中することで、その中に飛び込み、反対側に出てきて、後ろから自分の肩をたたく。それは、自分の現実を一周して、見慣れた、しかしまったく新しい外国の海岸に流れ着くようなものだと考えてください。それがこのアーティストの航海であり、音楽の進化であり、このレコードがその岸辺なのだ。
『Daegeum Dosa with D.K. Remixes』(LP)
韓国のエクスペリメンタル・パーカッショニスト、Haedongによるこの新鮮な12インチで古代と現代が出会い、アンティノートのD.K.によるリミックスの2セットも収録されています。古楽と儀式について推測し考え出されたこのレコードは、ソウルのトップミュージシャン数人を集め、たき火の周りでアニミスティックなダンスを披露します。
9/28 店日誌
9月28日、水曜日。韓国の音楽レーベル〈TOTAL UNITY〉がリリースする作品は簡素で洗練されていて、秋の乾いた空気にぴったりだ。日本国内配給を担当している〈Em Records〉によれば「アジアを中心としたオーガニックサウンド(Organic Sounds from Asia and Beyond)を謳い、キュレトリアルなセンスとヴィジョンを持って運営されている」とのこと。霊性ただよう音楽にぜひ触れてみてほしい。
注目の新刊はパリッコ/スズキナオ『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで帰れない一日』。当店ではお馴染みの書き手でファンも多いお二人。5冊目の共著となる本作も力を抜いて読むのにうってつけ。初回入荷分はサイン入り。
その他、書籍と音源には日々、何かしらの入荷あり。間借りしているオンライン・ストア〈平凡〉には店主手製の足カバーが登場。当店の商品と入り混ざって並んでいる状態は素っ頓狂で、面白い。気が向いたら覗いてほしい。
今日明日、明後日は15時開店。出入り口は開けたまま、のんびりと営業中。
2022/09/27
『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』
たとえ街に出たからといって必ず見つかるとも限らない、不確定でぼんやりとした事象。そういうものを求めて、薄曇りの住宅街をただ歩いてみる。きっと多くの人にとっては、頼まれたってやりたくない、生産性のない行為。そんな時間を無性に愛おしく思ってしまうのが、我々「酒の穴」なのだ。
『EXTRAS』(TAPE)
このカセットのA面は、Do Hitsレーベルの仲間であるJason Houと、有名なビートスミスKai Luen aka Soulspeakとの宇宙的なセッションから収録されています。B面は、HowieとDutchがエモーショナルな深みと広いサウンドスケープを探求した2回目のセッションから収録されている。
『アナキズム文献センター通信』62号
2022/09/26
「TOMU TOMU STORYイラスト展」
2022/09/25
『3 songs』(TAPE)
『物語のように』(LP)に関して。
9月30日(金)発売、坂本慎太郎『物語のように』(LP)は当店にも入荷します。ただし、ご予約やお取置き、通信販売は行いません。店頭販売分がなくなり次第、販売終了。販売できるのは、お一人様(一組)あたり一枚です。この条件をご了承の上、発売日以降にご来店ください。
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前作『できれば愛を』から6年、
9/25 店日誌
9月25日、日曜日。午前中からどよーんとした黒い雲、灰色の空。今にも雨が降ってきそうな気配が漂っていた昨日、来店は少なかった。夕方前にザーッとひと降り。なんとなく晴れ間ものぞいてきたかなあと思ったら、お客さん。そのあとにまた、ひとり。ふたり。同時に友人たちがやってきたので、ビールで乾杯。しばらく歓談したのち、また静かに。
その後は知り合いを含めて、ぽつりぽつりとご来店。それぞれのペースでのんびり、ゆっくり本を見てもらえた。こんな感じで日々を重ねていけたらいいのだけれど。
ようやく、今日はスカッ晴れ! 気が向いたらご来店あれ!
2022/09/24
河合浩個展「dessin est sain」
「INSPIRED BY COLORS in TSUKUBA」
2022/09/23
『DAWN』N°2
続けるには忍耐を伴う。痛みや失敗、後悔もつきものだ。それでも諦めずに続けてきた人たちの言葉は、きっとあなたの行き先を示唆してくれるに違いない。
独立系路上文化誌『DAWN』2号が届きました。
前号(1.5号)からまる2年、ようやく届いた最新号の特集テーマはサスティナブル・フューチャー。「それでも考えることをやめない」と題されたクラブ・コミュニティ~ストリート文化圏での性暴力の問題を考察する記事にはじまり、硬軟織り交ぜたテキストが並ぶ、圧巻の200ページ。ヒップホップ・カルチャー周辺での出来事、現象を可視化するインタビューや論考一つ一つに確かな熱がこもっています。
今、現在の新しい人やものだけでなく、30年以上のキャリアを持つラッパーに関する記事、ヒップホップと信仰心をテーマにしたインタビューなど、鋭くも読み応えのある記事ばかり。
販売価格は2640円(税込)。ロゴ・ステッカーの特典付き。
『山學ノオト3』
9/23 店日誌
9月23日、金曜日。昨日は人の出入りが多かった。不安定な天気の平日、いつも通りにのんびりやろうと思っていたから泡食った。一人、知り合いが来る。話しているうちに別の人。その最中にまた友人。知人。混乱に任せて、とりとめもなく話してしまう。
この状況は、ある人にとっては、賑やかで楽しそう。別の人からしたら常連が溜まっていて、店に居づらい。後者のように感じさせてしまっていたら、申し訳ない。率直に言って、心苦しい。出来れば本をゆっくり選んでもらいたかった。本屋としての役割をまっとうしたかった。
(状況をみて、入るのを遠慮した常連さん。時間を置いて再度来てくれた友人夫妻。それぞれに感謝の気持ちを持っている。それ以外に人たちにも。)
誰かを悪く言いたいわけではない。こうした環境、空気をつくってきたのは自分だ。ほとんど人も来ず、静かに本を読んで終わる日があれば、賑わったまま時間が過ぎる日もある。こればっかりはどうしようもない。もし、人の動きを操る術があるならば、教えてほしい。
店にいて日々を楽しんでいるのか、流されているのか。自分でも分からない。
2022/09/22
『ゼペット』
「ゼペット」は厳しさと優しさが並存していて、
レベッカ・ブラウン/柴田元幸・訳/カナイフユキ・絵『ゼペット』が届きました。
アメリカの作家、レベッカ・ブラウンが2018年に発表した掌編を柴田元幸が翻訳、カナイフユキの絵を添えて再構成した小さな絵本。『ピノキオ』をベースにして「不器用で、弱く、失敗して負けていく人、
販売価格は1760円(税込)。入荷分はすべて、訳者・柴田元幸の署名入り。
「GoodNears」
2022/09/21
2022/09/19
2022/09/18
2022/09/17
9/17 店日誌
9月17日、土曜日。ああ、最高。ゴンチチのラジオ番組「世界の快適音楽コレクション」(NHK−FM)をうたた寝しながら聞いていた。午前中の陽光、かわいた空気にゴンチチのお喋りがぴったり合う。「街(ガイ)」がテーマの選曲も良かった。意識の外から聞こえる音、声にたまーに反応して目が覚める。それがまた、楽しい。
お買い上げ、2000円以上で拳ロゴ。3000円以上で拳ロゴ+空手ロゴのプレゼントするキャンペーン実施中。店頭でも平凡でも、けっこう反応があって嬉しいかぎり。引き続き、よろしくどうぞ。
今日、明日は13時開店。明後日19日(月)は定休日。
2022/09/16
9/16 店日誌
9月16日、金曜日。昨日の遅い時間、スペクテイター編集部・青野さんが『Spectator』のバックナンバー48号、44号を持ってきてくれた。それぞれの特集は「パソコンとヒッピー」、「ヒッピーの教科書」。「まんがで学ぶ メディアの歴史」銘打った最新50号に繋がる重要な号である。今後、入荷できる確約はなし。興味のある方は早めに手にして欲しい。
間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉にごく少数入荷済み。店には他の号も在庫しているので、ご来店の際はお見逃しなく。
今日は15時、明日明後日は13時開店。だいたい20時まで営業予定。
2022/09/15
9/15 店日誌
9月15日、木曜日。一昨日届いた音源、『SUBLIMINAL BIG ECHO』がとんでもなく面白い。冒頭の2曲こそ正統的ダブ~レゲエの気配を漂わせているけれど、曲が進むほどに、わけが分からなくなっていく。昨年リリースの『AWA CEO GENE』に度肝を抜かれた、DISCOROMANCERによる「yas a seek」の凄味たるや。こればっかりは聴いてもらなければ、伝わらない。
現時点でのネーミング大賞は、TOXOBAMによる「IN THE NAME OF YAHMAN」。11アーティストが参加した12曲のコンピレーション。テーマは「DUB」。これは、今年を代表する音源になるような気がする。
今日明日は15時開店。通販などのお問い合わせはお気軽に。
2022/09/14
『BEACON』vol.2
不穏なニュースが絶えない2022年、誰もがこの世間の”片隅”
声を灯すZINE『BEACON』vol.2が届きました。
昨年の8月末以来、1年ぶりに届いた最新号のテーマは「Y’all Wallflowers - すべての壁の花に」。京都の古物商、
手作り、身の丈という意味ではZINEという表記がぴったりだけれど、体裁としては雑誌、同人誌と呼ぶのがしっくりきます。
販売価格は1320円(税込)。間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉でも販売しています。
2022/09/13
『FAR』vol.2(CD-R)
HAPPFAT『FAR』vol.2が届きました。
当店的にはもはや定番! 香川県高松市在住のDJ、HAPPFATの晩夏~初秋を彩るミックス・シリーズ第2弾。エキゾチカ、フリージャズの要素を感じさせる序盤から、サウダーヂな気配がただよう中盤以降の流れは軽やかでカラッと乾いた空気によく合います。さりげなく、曲同士が作用しあって生まれるいい空気。穏やかな海を前にして、夕暮れ時に聴けたら最高だろうなァ。
販売価格は1200円(税込)。好評の『MELT 3』『passin’ me bye』『DAY&NIGHT』も在庫しています。
『SUBLIMINAL BIG ECHO』(CD)
9/13 店日誌
9月13日、火曜日。先日開催した「Spectator vol.50「まんがで学ぶ メディアの歴史」刊行記念トークイベント」。今、脳内にあることをメモしておく。サンフランシスコのパロ・アルトにある書店。そこで人が出会い、言葉が交わされる。コピー・ライターとしてのマーシャル・マクルーハン。カメレオンのようなスチュアート・ブランド。イルドーザーやスケートシングのデザインの面白さ、楽しみ方。
集客、進行に関しては反省点もあり。ただ、不自然にイベント化されたものではなく、各々の好奇心に即して人が集まってくれたのは嬉しい。誇張がなく自然体。スペクテイター編集部の個性をあらためて認識した。
今日も書籍、音源に入荷あり。間借り中の〈平凡〉にも動きあり。
2022/09/12
2022/09/11
9/11 店日誌
9月11日、日曜日。今日は「Spectator vol.50「まんがで学ぶ メディアの歴史」刊行記念トークイベント」開催のため、13時から16時半までの短縮営業。その後、天久保一丁目の〈Good Near Records〉に場を移して、小さく出張販売をする予定。『Spectator』関連号をはじめ、関連する書籍、雑誌などを持っていくつもり。18時頃からのんびり始めているので、気軽に足を運んでほしい。
二日酔いで力が抜けたまま開店した昨日は、ずっこけることなく時間が流れた。久しぶりに顔を出してくれた常連さんとの話が弾み、本を買い取り、はじめて来たお客さんとも気持ちよくやり取りができた。日が暮れてすぐ、空に浮かんだ月はみごとにまん丸。しばらく見入ってしまった。
店内はもちろん、オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。気が向いたときに覗きにきてほしい。
2022/09/10
2022/09/09
9/9 店日誌
9月9日、金曜日。昨日は、ずっこけずに営業できた。多くはなくとも人が来て、めいめいの興味にしたがって本を選んでいった。店に入ってすぐ『Spectator』50号を手にする人がいれば、じっくりと棚を見て『道順』を買っていった人がいた。ある常連さんは壁に貼ってあるチラシを気にして、話しかけてくれた。そうして古本を一冊、選んでいった。
本日から、サンキュー・フェア! 店頭もしくはオンライン・ストア〈平凡〉で2000円以上お買い上げの方に写真の「拳ロゴ」ステッカーをプレゼント。3000円以上ご購入で「空手ロゴ」ステッカーも追加。書籍、音源等々なにが混ざっていても、大丈夫。
今日、明日は通常営業! 明後日、日曜日は変則、短縮営業の予定。
2022/09/08
PEOPLE BOOKSTORE 特製ステッカー
PEOPLE BOOKSTORE 特製ステッカーが出来ました。
定番の拳(グーロゴ)2色に加えて、あらたに「空手ロゴ」も登場。数年前に気まぐれに買った古着の道着をモチーフに、TACT SATOがデザインしてくれたもの。これまでに作ったステッカー、どれよりも大きくて力強いです(10センチ×10センチ:正方形)。
ステッカーとして形にしてくれたのは、友人のデザイナー・出田祥蔵。彼は、The Jonah Hillows(小山ゆうたろう+出田祥蔵)名義で「阿佐ヶ谷ジャズストリート2022」のチラシも手がけています。
販売価格は500円(税込)。グーロゴ2種とのセット販売(3枚で900円)もしています。
「little chiangmai の装身具」
タイシルクやシルバー、民族の布など
どこかに感じられるタイを
見つけにいらしてください
9/8 店日誌
9月8日、木曜日。昨日は、雨が本降りでずっこけた。売り上げも来客もゼロに近い数だった。それでも、通販依頼はあったし、先週末にお客さんから託された雑誌の山に目を通せた。大部分が『エスクァイア日本版』。それも、今年の5月に北沢夏音さんと開催した連続トーク・イベントの際の議題になった頃の号ばかり。
物質的な欲望喚起(こんな服が着たい、あんな店に行ってみたい)に留まらず、観念的な啓発(こうやって生きたい、あんな風に時間を過ごしたい)に意識的な雑誌群に触れて、紙媒体の持つ力について考えた。
今日、明日は15時開店。11日(日)はイベント開催のため、短縮営業予定。
2022/09/07
9/7 店日誌
9月7日、水曜日。昨日は、暑いし蒸すしで何ひとつ噛みあわず、ずっこけた。売り上げは笑えるほど、少なかった。でも、ゼロではないし、わざわざ来てくれた人もいた。全ての事象を前向きに捉えることは出来ずとも、まあ、こんな日もあるだろうと受け入れる術は身につけた。
勝ち星よりも、適当な負け星をひきこむ工夫の方が、肝要で、むずかしいことなんじゃないのかな。(略)放っておくと、大多数の人のように十三勝二敗ぐらいで、いい気になって、持続が軸、ということを忘れそうになるんだ。(「九勝六敗を狙え–の章」)
書いていて、色川武大『うらおもて人生録』所収の「九勝六敗を狙え」という文章を思い出した。そう、店は持続が軸である。派手な見え方よりも、日々の積み重ねを大事にしよう。その上で、ときに勝ち星を拾っていこう。
今日明日、明後日は15時開店。のんびりやってます。
2022/09/06
2022/09/05
2022/09/04
「BLOODAXE FESTIVAL 2022」
9/4 店日誌
9月4日、日曜日。三連休明けの営業日だった昨日、人の出入りは多かった。買うべきものを見つける人、そうでない人。音源だけを見に来る人がいれば、本、それも100円の文庫本だけを見る人もいる。お目当てのものを手にして、サッと帰る人もいる。数時間、吟味して本を買っていった大学生。まちがいなく今年一番の滞在時間だった。
新刊では『つくづく別冊③ 『最新号』』、『いいお店のつくり方 [保存版]』。その他、古本の入荷も多いので、気が向いたら覗きに来てほしい。
間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉にも追加、補充あり。
2022/09/03
『つくづく別冊③ 『最新号』』
堂々巡り? 同じところを行ったりきたり?
『つくづく別冊③ 『最新号』』が届きました。
待ちに待った最新号! ん、待て。表記は『別冊③ 『最新号』』。二重括弧が重なっていて、読みづらいし分かりづらい。添えられた副題には「劇団つくづく 旗揚げオニムバス公演「埒があかない」上演記録集」とある。ますます、何だか分からない。またしてもはぐらかしの達人・金井タオルにもて遊ばれるのか。
とにかく、まずは手に取って、読んでみるか! と、ページを開くと、いきなり大フォントの逡巡が。ややズッコケながらも、不思議と声が聞こえるようで、読めてしまう。自問自答をショーにする発想、雑誌という舞台を使っての独演(ゲストあり)。これは、なかなか画期的な遊び方なんじゃないかと思います。
販売価格は715円(税込)。『別冊②』や『つくづく』 vol.6も在庫しています。