2020/12/31
『アナキズム文献センター通信』55号
2020/12/30
『ブルースの歴史』
いくら褒めても褒め足りない、一生モノの寿ぐべき一冊。–ブルース・ワールド誌
(ブルースの)歴史が、いきいきと、愛情こめて、真摯に、かつ細部への非凡なこだわりをもって語られる……まさしく宝の宝庫だ。–メロディ・メイカー誌
12/30 店日誌
12月30日、水曜日。昨夜、久しぶりにまるごと聴いた犬式の2003年作『Life is beatfull』。やはり特別な作品だ。三宅洋平の独自の発声、それを泳がせ、飛躍させるバンド・サウンド。この組み合わせは、他に似たものが浮かばない。その意味で、本作の出色は「真冬のラスタファリズム」、「波浪々」の2曲だと言える。ともに長尺ではあれ、収められた言葉の数は大違い。街を彷徨いながらつぶやく前者は東京のビート文学。後者はレゲエ・ジャム・ポエトリーという感じだろうか。
今日も通常営業! 明日は早く開けて、閉める短縮営業!
2020/12/29
2020/12/28
2020/12/27
2020/12/26
2020/12/25
2020/12/24
2020/12/23
『愉快のしるし』
2020/12/22
『アトリエ雑記』
「Our lock down “NEW YEAR” party」
2020/12/21
2020/12/20
『つくづく』vol.37
12/20 店日誌
12月20日、日曜日。学芸大学前の書店〈SUNNY BOY BOOKS〉が発行する『SUNNY特別号 あなたとわたし』を読んでいると、時おりドキリとさせられる。例えば、『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書(クソパン)』の著者、小野寺伝助さんの「それぞれが勝手にパンク人類学」にあるこの一文。「(クソパンで)紹介している三十一冊の本のうち、三十冊が男性作家による本だった。無意識の結果だ」。自分もほぼ、同じような割合で本を読んでしまっている。無意識に。ちなみに、最近の読書傾向も変わっていない。
今日は13時から19時まで開けています。通信販売のお問い合わせはお気軽に。
2020/12/19
2020/12/18
『Fragrance of Notes』(LP)
成熟 と ふらつき。
重く滴る果実の豊潤を思わせる音楽。
したたかな抒情は胸さわぎをよびおこす。
12/18 店日誌
12月18日、金曜日。夕書房の最新刊『したてやのサーカス』関連催事に出演者の変更があったそう。23日(水)に〈青山ブックセンター 本店〉で開催されるトークイベント「いま、舞台のことを話そう」に出演予定だった中嶋朋子さんが欠席となり、現代美術家・小金沢健人さんが代わりに登壇されるとのこと。曽我大穂さんと小金沢さんのお話、盛り上がるだろうな。
寒い日が続きますが、店内は暖かくしておきます。
2020/12/17
2020/12/16
『恥ずかしい料理』
飾らない、映えない、盛れない、とてもじゃないけど外に出せない。他の誰でもない、自分や家族のためだけにある料理の数々–
イサヤー・ウッダが語る、『inner city pop』のこと。
海外のレーベルからリリースされたアナログ盤をはさみ、本日、12月16日に新作『innner city pop』が発売となるイサヤー・ウッダにいくつかの問いを投げかけてみたところ、真摯に受け止め、答えてくれた。彼を知らない人にも楽しんでもらえる内容になっていると思うので、まずは以下のやり取りに目を通してみてほしい。その上でもし、興味を持ってくれたなら、イサヤー・ウッダの音楽に耳を傾けてみてほしい。
やり取りはメールで。返信があったのは、12月14日。
***
-イサヤー・ウッダさん、よろしくお願い致します!セカンド・アルバム『inner city pop』の発売おめでとうございます。サンプルを送って頂いてから、何度も聴いています。お客さんから「これ誰?」と聞かれることも多いのですが、この出自不明な音像、楽曲をつくる上でのインスピレーションはあるのでしょうか?
植田さん、こんにちは!よろしくです。『Inner city pop』を作る過程では、コロナ禍については避けて通れませんでした。インナーシティという言葉を使っていますが、日本の現状はやれシティ・ポップだと現実とは乖離した音楽で溢れ、貧困や差別は助長され自民党や他政党による利権争いに人々は疲弊し分断が露呈した年でした。自分のような社会不適応者として出来る事は音楽を鳴らす事と声を上げる事です。おかしいことは、おかしいと言う勇気が必要だと思います。そんな思いもインスピレーションにあります。
どちらかというと、今までマイノリティであったものが、マジョリティへ変化してきた様にも感じます。多くの人々が心に闇を抱えて社会生活を送っている、昔で言えばそれは少数の者のことではなかったでしょうか。僕はそういった方々へこのアルバムを送りたいと作りました。
あとは自分の中の原風景です。都市から離れた子供の頃に見た町々の風景。それらを思い出すことは、とても幸せな気持ちになります。なにも不安が無い、無邪気な頃の思い出、それはある種のドラッグの様でもあります。余りに郷愁に浸るのは危険だと思われるので、たまに思い出す程度で良いのです。
-上の質問とも被る部分があるのですが、普段耳にする音楽はどんなものですか?
そうですね。色々ありますが、サタデーナイトフィーバーのサントラや、ドイツのハルモニア、ドレイクなどですね。あとはアルバート・アイラーのゴーイン・ホームとか。
-3曲目、8曲目で聴けるギタープレイが独特で印象的です。ギターは長く弾いてきたのでしょうか? カセットMTRを用いる以外、どんな楽器を弾きますか?
ありがとうございます。ギターは基本的に捨てられていたものを拾ってきて使っています。その方が愛着が湧きます。ギターは中学の頃から断続的にやっていた程度ですね。他には、阿部薫やコルトレーンにあこがれてサックスをやっていました。淀川の河川敷でよく練習をしていましたが、野犬6匹に襲われて以来練習をやめました。
-当店での販売分にも特典として付けてくれた、インスト・ダブ・ヴァージョンも本編に劣らず魅力的です。どういうきっかけで制作されたものなのでしょう? つくる上で意識したことはありますか?
インスト・ダブについては、友人のンべべ・ジャイアミというジャマイカ人の絵描きがいるのですが、彼が家に遊びに来た時にリー・ペリーのCDを置いていったので聴いてダブを作ろうとなりました。あとで調べたら、それはリー・ペリー名義だけれどリー・ペリーが一切関わっておらず他人がダブミックスした作品でした。
-イサヤーさんの楽曲は重さよりも軽さを意識しているように感じます。この独特の浮遊感・揺れは、どういう意識で生まれたものなのでしょう?
僕の作る音楽は、自分ではチャラチャラした感じがあると思います。Loveとか言ってほんとに意味を理解していないような、そんな軽々しさ。そんな感じですが野菜に例えれば、これはアクのある野菜だと思います。大量生産された野菜って味が薄くありませんか?包丁で切ったときの音も違うんです。大量生産品はサクッて感じですが、減・無農薬などの野菜はザクって音と切れ味が違うんですよね。
しかし手放しで減・無農薬野菜を賛美したいという訳ではないです、ものには色々あり、偽物もあります。ようは生産者がどういう気持ちで手間をかけて作ったか、それに尽きるのではないでしょうか。DTM・DAWのみで完成された音源とは違います。僕の音楽には空気の音が含まれていると感じています。
-下世話な質問なのですが、ジャイルス・ピーターソン氏が楽曲(“something in blue”)をプレイしたと聞いたとき、何を思いましたか?
失礼ながらジャイルス・ピーターソンさんについては昔小耳に挟んだことがある程度で、あまり知らず、へえ、そうなんだという程度でした。界隈ではとても有名な方だったんですね。
-今後、ライブは行っていくのでしょうか。機会があれば、つくばにも招きたいと思っています。
今後もライブは行っていきます。今は冬の様に出歩くのが困難かもしれませんが、やがて来る春を待ちわびて、準備をしていきたいと思います。ええ、是非つくばへもライブが出来る日を楽しみにしています。
-ありがとうございます! ライブ、実現させましょう!
(聞き手:PEOPLE BOOKSTORE 植田)
2020/12/15
『ENTRANCE F.R.E.E』(特典音源付)
『inner city pop』
2020/12/13
『POOL』(改訂版)–完売しました!–
2020/12/12
2020/12/11
『シモーヌ』
SNS上でも女性問題に関する小さな声が可視化されてきたことは喜ばしい現象ですが、あり余る情報の中でこじれてしまうこともしばしばあります。スマホ、タブレットを少し脇へ置き、もつれたフェミニズムを紙の上で問い直すのが『シモーヌ』の役割です。
2020/12/10
『夢太郎』(LP) -完売しました!-
2020/12/09
icchieさんとの対話
毎年恒例、YOSSY LITTLE NOISE WEAVER(以下YLNW)、冬のつくば公演が次の日曜日、13日に迫ってきました。春から始まった新型コロナウイルス感染拡大と相まって中止されることが増えたライブ、イベント。演奏の場を失ったミュージシャンはこの間、何を考え、どう過ごしているのだろう? と、個人的に気になっていたことをYLNWのicchie(trumpet,vocal,etc)さんに聞いてみました。
最下(別枠)の記事、icchieさんが最近、気に入って聴いている音楽家、楽曲のリストもオマケで付けておきます。読み手の方がここから新たなお気に入りを見つけてくれたら嬉しいです。
やり取りはメールで。11月27日にご返信を頂きました。
***
-今年2020年の春以降、コロナウイルス感染拡大に伴い、人前での演奏、ライブの機会が激減しています。この状況になって気がついたことはありますか?
僕の場合、音楽が生活の多くを占めてはいますが、一番大事なのは心のこと、人との関わりと生活、そこから音楽ができてくるんだなと思いました。
まず最初に外出しにくくなってから思い出したのは東日本大震災の時のことですね。あの頃は東京の調布に住んでいましたが、停電して、放射能のいろいろな情報、噂が沢山入ってきて、不安になり、電気を使うライブもレコーディングも出来なくて、自宅で悶々とした日々を過ごしました。で、必然的に自分の考え方などリセットする事になって、それ以来電気に頼りすぎないライブのあり方もYOSSYと考えてきました。
僕たちは様々な立場の人に聞いてもらう音楽をしているので、いろんな立場に立って想像して、良いと思えるものを考える。そういう事に自然に時間を使うようになっています。
-以前より、ご自宅で過ごされることが増えたと思います。そういう時間はどう過ごしていらっしゃるんでしょう?
結構楽器の練習をしていました。普段、ライブ、ツアー、レコーディングと次々とやらないといけない日々が続いていたので、時間があったらやりたいと思っていた課題とか練習メニューとかが沢山溜まっていて、今でもやり続けていますが、そんな時間が持てたのはとても有意義でした。普段のペースではなかなか難しい、じっくりと音に向き合う時間が持てました。
僕の周りの音楽家でもそう言う意見は多いです。あとは、作曲、レコーディング、アナライズ(音楽の分析)、料理、畑仕事、散歩、読書など、やりたかったけどじっくりできていなかった事が結構できました。
あと、ZOOMでオンラインレッスンを始めました。トランペットは独学の時間が長く、自分はとても苦労したので、そう言う事で得た経験や知識、乗り越え方のヒント、僕が見つけ出したアイディアを伝えたい気持ちになったからです。又、オンラインでも良いので人と繋がって、コミュニケーションを取りたいという気持ちも大きかったです。
オンラインレッスンって、最初はお互い慣れなくて硬いのですが、レッスンで音楽に集中していく中で、距離や不便さの壁が気にならなくなる瞬間があって、そういうのを感じるとすごく楽しい気持ちになります。
もちろん対面のレッスンも良いのですが、オンラインならではの良さ、面白さも発見できました。今後も続けていこうと思っています。
-音楽を聴くことは増えましたか?
実は、コロナの少し前に音楽を聴く時間がとても減っていた時間がありました。自分の音楽やYOUTUBEでのライブなどの動画を見る時間がかなり増えていて、ゆっくり耳だけで音楽を聴く機会が減っていたのです。コロナ禍で急にじっくりと音に集中できる時間が増えて、音楽を純粋に楽しむ時間がとても増えたのは凄く良かったです。
で、ここまでライブなどがなくなると、自分の感動したものに素直に向き合う事になり、本当に好きと思えるものにフォーカスが合ってきたように思えます。これは思いがけなく大切な宝物を見つけたような感覚で、とても嬉しいことです。
-ウェブショップでのミックスCDの販売など、最近のお二人の小さな制作物が素敵です(イッチーさんの絵も!)。きっと楽しんで作ってるんだろうなあと察しています。作り始めて変わったことはありますか?
前から絵は描きたくて、ちょっとづつ絵の具とか買ったりしてたんですが、これはチャンスだと思って描き始めました。描く為の場所があるわけではないので、リビングを片付けて場所を作って、紙を敷いて、ダーっと描いていって、乾くまで待って。ミックスCDや7inchにセットでつけたポスターなど、コロナの中で手作業の温かみや人のリアルな痕跡、複製でないものを届けたい気持ちがを反映させています。
僕の場合、今は練習は減らせなくて1日のうちに占める時間は大きいので、単純な練習している時とかに頭に浮かんできたエネルギーを溜め込んでおいて、合間に一気に描きました。
今は何も考えず偶然何が起きるのかを自分でも観察しながら描くのが面白いです。自分の無意識のものをもっと引き出したいなと思って。あと立体にも興味があるので、今後チャンスを見つけてやりたいと思います。ここは木の枝や石、捨てられたものなど面白そうな素材がたくさんあって、何か作ってみたいんです。
-ありがとうございます! 逗子(12/5)、つくば(12/13)でのライブは久しぶりの機会です。今、思うことはありますか?
今年はあまりライブ出来ず、色々工夫して楽しむようにしてはいますが、僕はやっぱりライブが好きだし、生演奏をお客さんと共有するあの空間では、替えがきかないすごい事が起きていたんだなと再確認しました。
久しぶりにつくばの皆さんと一緒にライブという空間を楽しめる事をとても楽しみにしています!出来る限りの対策、気配りをしつつ、安心して音に没頭して楽しめるようにしたいと思います。
-楽しみにしています!
(聞き手:PEOPLE BOOKSTORE 植田)
icchieさんのお気に入り(2020年、冬)
-最近、気に入っている音楽はありますか?
ここのところ、気に入って聞いていたのは今思いつくのは、
・SKATALITESのアルバム(特に80年代以降のもの)
・SUN-RAの再発盤7inchBOXセット
・1950年代ぐらいのJAZZ(Grant Greenとか久しぶりに聴いてとても良かったです!)
・BRUNO PERNADAS
・TOQUINHO
・BOB DYLAN
・CRIBAS
・PAUL SIMON
・MOSE ALLISON
・REJJIE SNOW
・NONAME
・Nick Hakim
・寺尾紗穂さんのアルバム何枚か
など、、他にもたくさんあります。
上に挙げられた音楽家、それ以外の色々で構成されたicchieさんのMIX CDがYLNW ONLINE SHOP(https://yossylnw.base.shop/)で購入できます。テーマによってセレクトされた楽曲、色合いを楽しめる豊潤な作品たち。ライブ当日、13日にも会場で販売してくれると思います。ライブと合わせて、お楽しみに!
※なお、今回のライブは「OctBaSS twich」から配信予定。ご自宅等でお楽しみ頂けます。
『いつか中華屋でチャーハンを』
2020/12/08
2020/12/07
2020/12/06
『Royal Folks』(CD,LP)
2020/12/05
2020/12/04
『sanctuary』
『Inner city pop』-ご予約受付中!-
2020/12/03
『SHUKYU Magazine』9
- 001 サン・シーロ
- 012 Forest Green Rovers|世界で最も環境に優しいフットボールクラブ
- 018 FC Not Alone|フットボールを通じてメンタルヘルスの問題に取り組む
- 022 野武士JAPAN|サッカーを通じて自立へのきっかけを作る
- 030 Lower Manhattan, New York
- 036 鈴木武蔵|アスリートとして自分ができること
- 040 誰もが自由と平等のために声をあげる権利を持つ
- 047 下山田志帆|LGBTQへの差別、性別による不平等をスポーツ界から変えていく
- 050 FC東京が取り組む少年院の社会復帰サポート
- 056 SHUKYU Badge Club
- 062 equipo.|ユニフォームを使ったアップサイクル
- 066 PARK SSC|社会貢献型のサッカーブランド
- 070 CARICOM|黒人の視点から見たフットボールカルチャー
- 072 香港サッカーの現在
- 080 In Spite of Football|シャンクリーとステイン
- 084 コロナ禍のサッカー論
- 092 New Normal
- 004 等々力陸上競技場
- 006 断絶されたコミュニティ
- 010 Stadium Spirits vol.7|千葉・フクダ電子アリーナ
- 054 SHUKYU Sports Club
- 087 ニッパツ三ツ沢競技場|横浜FC×セレッソ大阪
- 094 日本フットボールアーカイブ vol.8
SHUKYU Badge Club
Chinatown Soccer Club・Soho Warriors・Le Ballon
Nivelcrack・Liga Toquio
CITY BOYS FC・E-WAX・Gottingham・Josh Upton・Matteo de Mayda・Nam Kunn・Summer House・江口宏志・小笠原博毅・実川元子・嶌村吉祥丸 ・原田圭・本田悠喜・松本昇大・三田村亮・山本敦久・若林恵