長谷川健一が再びつくばにやって来る。
前回お迎えしたのは、今年の二月。あれから十ヶ月も経ってしまったのだ。
その間にいろんなことがあったし、たくさんの人にも出会った。変ったこともあるし、変らないこともある。
あっという間だけれど濃密な十ヶ月だった。
そして長谷川健一、ハセケンである。
彼の歌はいまどうぼくらに響くのか・・・と考えてみる。
勝手な判断だけれど、きっと前回と変らずに響き、沁みるのだろう。
とは言っても、今回はギターと歌の弾き語り。
山本達久のドラミングに目と耳を奪われることもないはずだ。
ハセケンのつむぐ、言葉と歌に徹底的に向き合う絶好の機会なのだ。
もう一度彼の歌に身と耳を任せられることを、心から祝福しよう。
その手助けになるかは分からないけれど、
前回、お伺いしたインタビューをここに再録する。
長谷川健一にぶつけた3つの質問。どうぞお楽しみあれ。
***
-歌い始めたきっかけは?
中学生のとき、父親からもらったガットギターを弾きはじめました。
ギターは独学ですが弾いているうちに曲が作りたくなって大学生のときに曲作りをはじめました。
ただ人前で歌うのは恥ずかしかったし自信もなかったので宅録をしてデモテープを作って配っていました。
やがてライブを観たいと色んな人に言われて最初は本当に消極的にライブをはじめました。
-歌詞をつくる際、言葉選びのポイントは?
メロディに合った、言葉の母音と子音を考えて言葉を選んでいます。
なるべく意味をはっきりさせないような歌詞にするように心がけています。
なぜなら聴き手にこういう歌だ、と印象を限定してしまうのではなく、余白をこちらが設定して、
聴く人それぞれが自分なりの歌として解釈してもらえるようにしたいからです。
あとは言葉遊び的な要素が強いです。
-創作に関して、影響を受けたものは?
特別これだけに受けたというものはありませんが、よく聴いた音楽は、オフコース、尾崎豊、
ジェフバックリー、阿部薫、テレビの歌番組、、、あとはラジオをよく聴きました。
高校生の頃、毎日片っ端からラジオで流れる曲のコードをギターで取っていく作業をしていました。
-ありがとうございました!
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