2022/04/30
『小島武 イラストブック』
『火星の生活』
本読んで、レコード聴いて、映画観て。面白がったり、比べたり、つなげたりして文章書いて、本売って。そうやって稼いだお金でまた本とレコード買って、映画観る。たまには本をこしらえてみたり、原稿料も頂戴したり。
「RUDE 408」
2022/04/29
4/29 店日誌
4月29日、金曜日。今日から連休という人も多いのだろうか。さあ、休み! どこかに出かけてお金を使おう! ってな号令が発されたようで、近所の飲食店は急に慌ただしくなったと嘆いていた。まーそれもまた店。たまには世間の気分に振り回されるのも悪くない。そんな風に笑っていたから安心した。
うちの店はいつも通りに静かだろうから、安心して、のんびり遊びに来てほしい。ゆっくり、じっくり本や音源を探してくれたら、とても嬉しい。
4月29日(金)、30日(土)、5月1日(日)、2日(月)の四日間は休まず営業!
2022/04/28
『本が語ること、語らせること』
4/28 店日誌
大人になり 旅をし 仕事をする/もしかして子供や孫を持つだろう/長年理解しようとする−−/幸せで悲しく 豊かで空っぽな 変わり続ける人生の意味を/そして星に還る日が来たら/不思議な美しい世界との別れがつらくなるだろう (クレア・A・二ヴォラ『星の子供』)
4月28日、木曜日。月曜に観た『カモン カモン』の余韻が消えきらない。上記の引用は劇中で読まれる絵本の一節。幸せで悲しく 豊かで空っぽな 変わり続ける人生の意味–この哲学的かつ普遍的な感慨に誠実に向き合い、作品として昇華させたマイク・ミルズを讃えたい。パンフレットを買ってよかった。
4月29日(金)から5月2日(月)まで、休まず開けます。
2022/04/27
『THE FORTUNES IN FURY』
4/27 店日誌
4月27日、水曜日。ようやく行けたロボ宙さんのお店〈OMIYAGE〉に刺激を受けた。力が抜けつつも店の隅々まで面白い。値段がついているものが少ない。まず「売ってますか?」が第一コーナー、「いくらですか?」で第二コーナー、買うかどうかは最終コーナー。そうそう店って、こういうやり取りが面白いんだよなーと再確認させてもらった。
ツイッターに「ユルい」と書いてしまったけれど、入り口の木の扉、貼られたステッカー、物物の配置など、構成要素のセンスは抜群。いるだけで嬉しい。ビールを飲んで、ロボさんと話して、買い物をしたらもっと楽しい! ぜひ足を運んでみてほしい。
お隣の書店〈バックパックブックス〉では本日から、JUN YABUKI Solo Exhibition「LIGHT HERE,LIGHT NOW」開催中。5月15日(日)までの会期中は休まず開けてくれるとのこと! 代田橋の味わいを多くの方に感じてほしい。
今日、明日、明後日も通常営業! 元気だしてやったるぞー!
2022/04/25
4/25 雑記
〈シネプレックスつくば〉まで自転車を走らせ、マイク・ミルズ監督作『カモン カモン』を観る。文句の付けようのない映画だった(泣けた……)。やや長めの体感とは異なり2時間弱の上映時間。終わると17時頃。ちょうど日が暮れはじめる時間帯。絶好の気候につられて公園に入ると、光が鮮やか。緑が映える。つくばに住んでいてよかったなあと感じさせてくれるのは、こういうとき。
映画の余韻と相まって、目に入る景色、風景どれをも祝福したいような気持ちになった。この世界も、自分も捨てたもんじゃない。人生、暮らし、生活にも光はある。たった数十分ではあれ、こんな風に感じられることがあるから、やっていける。
行き帰りの道中や劇場で幾人かの知人と出くわした。短かくとも、言葉を交わせるのがけっこう嬉しい。
2022/04/24
4/24 店日誌
4月24日、日曜日。賑やかだった一昨日から一転、昨日は開店直後から静かな時間が続いた。誰も彼もネモフィラを見に行ってしまったのか。はたまた近隣の公園でピクニックでもしているのか。まあ、こればっかりは仕方がない。そう切り替えて、店内を整理したり品物を並べたり。落ち着いたところで本を読み出すと、少しずつご来店。
つくば市松代に編集長を構えるフリーペーパー『DEAL』編集長・菊池さん、「NEWSつくば」の記事で店のことを知ってくれた方、カザフスタンから北海道を経由してつくばに来た研究生、しっかりと話をしてくれる人が多かった。
正直に言って、売り上げに繋がるお客さんは多くなかった。だけれど、未知の場所、人物への興味を広げるきっかけを与えられる機会はあった。これもまた、根源的利益(コズミック・プロフィット)と言えるのだろうか。
今日は13時から19時までの営業! 店番太郎くんが開けてくれます。
2022/04/23
『DEAL』17号
『Pensado en mi morena/El profesionalismo es importante』
『Conjunto Media Luna Ⅱ』(TAPE)
2022/04/22
2022/04/21
2022/04/20
「PEOPLE’S PARK -time table-」
4/20 店日誌
4月20日、水曜日。縁あってオンライン・ストア〈平凡〉の一部を間借りして、当店の通販サイトが小さくオープン(謎のキーホルダー、文庫本袋、足カバーなどと並んでいるのが妙ちきりん)。これから少しずつ、本や音源などを紹介していくので、なんとなくでも気にしてもらえたら嬉しい。ほそく、ながく続けていくつもり。
もちろん、直メール窓口での通信販売も継続! どちらからでもご購入はお気軽に。在庫確認、商品の状態などのお問い合わせは、植田宛にメールを送ってほしい。
今日も新入荷あり! お暇なときにご来店あれ!
2022/04/19
『AFTER2025』
私たちはどうしても、すべての行動を目標に向かう時間に置き換えてしまいます。大切なのは、この思考から脱却することです。つまりは「輸送(Transport)」から「徒歩旅行(Wayfarning)」への変化。–ティム・インゴルド
4/19 店日誌
4月19日、火曜日。久々にきもちよく晴れた。午前中は半袖で、ご近所〈ベッカライ・ブロートツァイト〉の本棚を入れ替えに行ったり、用事を済ませに一時間ほど歩いたり。日ごとに目に入ってくる緑の割合がグングン増えていく。あとちょっとで田んぼに水がはいる。一年でいちばん好きな季節がやってくる。
4月24日(日)に開催する「PEOPLE’S PARK」の取材をかねて、フリーランスの写真家で「NEWSつくば」の記者でもある柴田大輔さんにインタビューをしてもらった。時間をかけて話を聞いてくれただけあり、中身のある記事になっていると思う。
※補足。今後、天久保一丁目は開発され「つくばスタイル」的に駆逐されてしまう予感がある(再開発、街のクリーン化の一環として)。それを危機感として話した。自分はあのエリアの持つ文化的側面を強調していきたい。
今週、24日(日)も含めてやすまず開けます! 日々、店には何かしらの動きあり!
2022/04/18
4/18 雑記
個人的、生涯保存号になっている『本の雑誌』2014年12月号の特集は「天才編集者・末井昭に急接近!」。伝説的雑誌を生み出した編集者・末井昭さんへのインタビュー、関係者へのアンケート、末井語録、借金グラフ等で構成されている。30ページ弱の特集ではあれ、密度がものすごい。数年ぶりに読み返しても圧倒的に面白い。規格外の生き様、編集術に驚かされるし、励みになる。自分は小せえなぁと思い知らされる。
一.企画は街で考える 一.机上で編集しない 一.思い付いたら人に話す 一.アイデアは貯金しない 一.飽きられる前に飽きる 一.二十四時間営業と思え
末井昭の「編集者十の大切」(2007年)より、後半部分。自分自身、編集者の自覚はないが、大きく刺激を受けた。「アイデアは貯金しない」というのと「時間は貯めておけない」ってのは近いものがあると思う(後者は確か、立川直樹×森永博志『シャングリラの予言』内で唱えられていた)。
2022/04/17
4/17 店日誌
4月17日、日曜日。気候のせいか、体調なのか。手ごたえのない日が続いている。夜はすぐに眠くなるから、抵抗せずに横になる。4時頃に目が覚めると、夜明け前。その後ぱっと起きると6時ぴったり。外は明るい。青空が望めるけれど、雲もうすく広がっている。今日はどんな天気になるのだろうか。
本格的な春がくるまでのこの時期、けっこうもどかしい。どんな服を着るべきか、まだ迷う。店に座っていると妙に寒い。でも、外に出てみると、思いのほかあたたかい。もうしばらくは、ビー・ケアフル。
(振り返ってみると、昨年の同日は二日酔い。一昨年は感染拡大真っ只中だったようだ。)
今日は13時開店、19時閉店。ゆっくり、のんびり、待っています。
2022/04/16
『空とぶ猫』
猫を愛し、猫の観察者であり続けた
詩人・北村太郎が生涯にわたって書いた
猫の詩と猫のエッセー。
『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』
4/16 店日誌
4月16日、土曜日。先週末までの暑さから一転、急に寒くなったこの数日。いくぶん身体は楽かなと感じていたが大間違い。力点が定まらず、どうにもぼんやりしてしまう。ただ、店に座っているのもしっくりこない。楽な格好、姿勢で横になる以外は考えられない。それゆえ昨日はさっさと閉店、家に帰ってはやばや寝てしまった。
今朝、目が覚めると身体が軽い。そのまま入荷したてのリトル・テンポ『山と海』に針を落とすと、いまの気分にジャスト・フィット。特にB面は音楽のマッサージのようである。6月発売の新作『LOVE MAX』も楽しみでならない。ヤーマン。
雨上がり、気温が上がってきたところで開店しました!
2022/04/15
「仕立て屋のサーカス 東京公演 2022」5/2-5
2年ぶりの東京公演! 5月2日(月)から5日(木)までの4日間、新宿〈ルミネ・ゼロ〉で開催される「仕立て屋のサーカス 東京公演」に出店します。初日はプレ公演で出店はなし。その後の3日間、全4公演の会場で本や音源、トートバッグなどを販売します。当店以外にも飲食や衣服、色々なお店が並ぶので、ご都合が合えばぜひご来場ください。
本公演のチケットは今日、4月15日(金)から販売開始。公演の時間、料金、客演陣などの詳しい情報は「仕立て屋のサーカス」の公式HP、各種SNSでご確認を。
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仕立て屋のサーカス 東京公演
日程:2022年5/2(月) - 5/5(木・祝)
会場:ルミネゼロ
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan Shinjuku 5F
【 チケット販売開始 : 東京公演 / 新宿ルミネゼロ 】5/2(月) − 5/5(木・祝) の4日間、東京新宿 ルミネゼロ にて2年ぶりとなる公演を開催致します。
本公演では、藤原辰史 ( 歴史学者・京都大学准教授 )、いしいしんじ ( 小説家 ) の2人をゲストに招き、京都公演での「 対話 」の続きを、重ね合わせ、分解し、
今年は「 より荒々しく、」というテーマを掲げ、
ご予約はこちら : https://t.livepocket.jp/p/
4/15 店日誌
4月15日、金曜日。朝から雨。先週末の急な暑さに比べれば、いくぶん身体は楽である。こんな日はあたたかいコーヒーと本、何枚かのレコードがあれば一日中家にいられる。途中途中、ぼーっとしたりうたた寝をしたりして、日がなだらだらしていたい。インターネットやテレビ的な忙しさ、喧しさからは距離を置いて、過ごしたい。
当店近所の〈千年一日珈琲焙煎所〉で開催中の星野郁馬展「或る人」の会期は今日を入れて、残すところあと3日。長野県伊那市高遠で星野くんが営む〈純喫茶 窓〉に、また行きたい。
のんびり20時まで営業中。今日も書籍、音源に入荷あり。
2022/04/14
4/14 店日誌
4月14日、木曜日。既刊8冊を補充した、四月と十月文庫。明確な理由があったわけでなく、小さな要因が積み重なって、久々の注文に至った。声高でなく、身の丈で、個人が個人のままでいる姿。惑ったり、恐れたりしながらも、自分なりの道を歩もうとする人。そうした在り方に触れられる機会があればいい。なによりも本そのものの佇まいにつよく惹かれた。あえて、言葉にすればそんな説明になるのだろうか。
ただ、今が4月だった。それが一番の要因なのかもしれない。いずれにせよ、気が向いたときに手にしてくれれば、とても嬉しい。そばに置いておけば、何度も読める。それが本のありがたみ。
今日、明日は雨が降りそう。しずかに過ごすにはいい天気なのかな。
2022/04/13
四月と十月文庫
販売価格は1320円(税込)。『仕事場訪問』のみ、1650円(税込)です。
『FUDGE OF JAZZ』(CD)
そう、これは全くもってオリジナルなサイケデリック・
販売価格は1650円(税込)。ヒラパー・ウィルソンのアートワークも強烈です。
高橋香緒理 イラスト展「ここは塵のなか」
2022/04/12
『山と海』(LP)
LITTLE TEMPO『山と海』(LP)が届きました。
ヤーマン! 日本が世界に誇るレゲエ/ダブ・バンド、リトル・テンポが2008年に発表した『山と海』が約14年の時を経て、アナログ盤になりました。夏のきらめき、ときめきを内包したダンス・チューンからレイドバックを極めたラウンジ・ナンバー、大ネタ「Over The Rainbow」のカバー(名演!)など、11曲を収録。今、この時期に届いてくれたのが、とても嬉しい!
販売価格は3850円(税込)。マイナーチェンジを果たしたジャケットも、いい感じ。
4/12 店日誌
4月12日、火曜日。リトル・テンポ、2008年の名盤『山と海』がLPレコード化! 初夏を思わせる気温、空気感のなか本日入荷予定。その他、鎌倉の出版社「港の人」が刊行する「四月と十月文庫」シリーズや詩人・北村太郎のエッセイ集など、新刊にも入荷・補充あり。加えて、中古音源(主にレコード)にも近日中に動きがありそう。
当店近所の憩いの場〈古着屋may〉店内が爽やかな春っぽい色合いになっていた。アロハ・シャツをはじめ半袖ものが店頭を彩っている。ぜひ覗いてみてほしい。
さあ、今週もはじまった! 元気だしてやっていこう。
2022/04/11
4/11 雑記
ただ、生きていること、生きていることの毎日は、何となく滑稽で面白い。つまらぬことも、撫で廻していると面白い。平凡な草でも木でも、よく見ていると面白い。水の流れ、雲の流れ、子供の顔、とりどりに面白い。だが、そんなことを面白がって書いたとて、他人に見せたとて、どうにもなるまい−−そんな気持ちだ。(「五年」)
尾崎一雄/荻原魚雷(編)『新編 暇な老人』(中公文庫)を少しずつ読んでいる。ピンとくるもの、こないもの、それぞれに面白い。時間の流れかたが心地よい。冒頭に置かれた短編「五年」を締めるこの数行が、本書の編まれた意図を語っているように感じる。
今日で「上高地行」までたどり着いた。ゆっくり、読んでいく。
2022/04/10
『平野甲賀と 2』
最初に浮かんできたイメージはこういうものでした。大きなテーブルに今まで一緒に仕事をした人々が集まり、飲みながら、食べながら、あーだのこーだの話している。大きな笑い声も出てくる。-平野公子
平野甲賀『平野甲賀と 2』(horo books)が届きました。
2021年3月22日、82歳で亡くなった平野甲賀への追悼文集であり、作品集でもあるおおらかな本。ほぼ正方形の判型、やわらかな手触り、余白の多いレイアウト……読み手への圧が少ないよう編まれた工夫をあちこちに感じます。読む、というより聞く、眺めるという言葉がしっくりきます。広場のようなイメージ。この、風の通る感じが好きだなァ。
販売価格は2200円(税込)。『平野甲賀と』も少数、在庫しています。