2026/08/20

8/20 店日誌


バハマは、いあゆる西インド諸島の中でも、ちょっと特殊な存在である。まず第一に、カリブ海から外にハミ出してしまっている。キューバよりも北側にあるから、カリブ海ではなくて大西洋の外海に浮かんでいることになる。第二に、アメリカ合衆国に非常に近い。地理的にも近く、そしてその当然の帰結として文化的にも米国に近い。(中村とうよう)

8月20日、木曜日。先日の「軽妙百賀店」から毎朝、ジョセフ・スペンス『グローリー』を聴いている。簡素なカセットテープ再生機にぴったりの音で、スペンスのペナペナしたギターの音、ほがらかな歌、周囲にいる人たちとのおしゃべりが臨場感たっぷりに再現される。カラッと乾いていて、暗さは皆無。曲間でもガハガハ笑うし、ジャケット写真も笑顔だから、この人は天性の楽天家だろう。そう早合点して、居間で寝転んで聴いていた。

────でも、待てよ。バハマはどんな国で、どういった歴史があるのだろう? キューバ、ジャマイカあたりに浮かぶ島で、おおむね気楽な国民性なんて、テキトーな印象で片づけてちゃいかん。思い立って、ノンサッチ民族音楽シリーズ『バハマ音楽の真髄 第1集』のライナーノーツを読んでみる。書き手は、中村とうよう。

西インド諸島の中で、バハマ諸島はつねにもっとも貧しい島々だった。なにしろ農耕に適しないので、ほかの島々が砂糖景気に沸き立ったときもこの島々だけは取り残されていた。うまい金もうけと言えば、海賊の基地とか、米国の禁酒法時代には密造酒の製造とか、そんないかがわしい仕事しかなかった。

ほら、やっぱり! なんて得心するのは筋違いなのだけど、島国の明るさってだけで納得してちゃいけない歴史があるわけだ。でも、大国からの収奪、奴隷制といった事象を通してのみ、ジョセフ・スペンスとバハマについて理解してちゃいけない。キリスト教への深い信仰とアメリカ大陸との距離を鑑みないと、大きく誤ることになる。

頼りになるのは、中村とうよう『大衆音楽の真実』。本書の索引は比類なき充実ぶりで、双方向から調べられる……のだが、なんと! バハマもジョセフ・スペンスも見つけられず。こうなったら、実地調査。レコードやカセット、CDを集めていくしかないってことだ。

*
ながながと書いてしまったけど、気楽にジョセフ・スペンスやリトル・フィートなど聴きながら、通常営業です(4日ぶり!)。古本と音源、もしかしたら新刊にも入荷があるので、お暇があればお出かけください。

ではでは、開店! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を〜!

2026/08/19

8/19 雑記

久しぶりでしっかり休んだ。普段からシャカリキに働いてるわけじゃないんだけど、とくだんの用事がなく、来客もないってのは気が楽だ。だらーっと本を読んで、音楽を聴いてるだけでエネルギーが充填される。好きなときに昼寝して、思い立ったらサッと出かけられるのが、なによりも嬉しい。

この数日、音楽は主にカセットテープで聴いていた。祖父の形見、パナソニックのミニ・カセット・レコーダー(RQ-L11)の音がちょうどよくて、ハマってしまった。先日の軽妙百賀店で買ったジョセフ・スペンス『グローリー』とボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ『アフリカン・ハーブスマン』にはじまり、オクノ修、川上つよしと彼のムードメイカーズ、ウミアク・ムー、タナカ、アズミなど。どれを聴いてもいいんだよなァ。


2026/08/18

8/18・19 連休

急ですが、明日19日(水)も休みます。

2026/08/17

南浦和出張記②


その後も飲んだり食ったり、喋ったり。急に思い立って、すぐ近くの〈ゆとぴあブックス〉に行って本を見てると「ダメだよ〜! サボりすぎ(泣)!」「ゴメン!」またまた呼びされると、別の知り合いをみつける。トニー李こと田中元樹くんと会うのはいつぶりかな? 彼の活躍にはいつも刺激を受けているから、話が盛り上がる。ふ〜〜〜っと、再度息をつくと夕方。お客さんも減っている(というか2部の会場、むくむくに行っている)。落ち着いたところでタクトくん、コーヘーくんとビールを一杯。そろそろリハも終わってるかな〜と話したり。

頃合いをみて撤収準備。コーヘーくんに一箱の発送を頼んで、むくむくに向かうと、準備はOK! すっかり居酒屋になってるじゃん。タクトくんのDJを聴きつつ、カウンターで隣り合った千葉県の房総、安房周辺で蕎麦屋をいとなむ方と話しだすと、これまた楽しい。共通の知人が複数いるからか、あれこれ止まらずビールも進む。お、いい曲! おつかれサマーだね。とか言ってるうちにライブが始まる───SHAKE ONIGIRI with HAMILTON CHOO*、彼らの演奏がとてもよかった! ファンクとソウル、ブルースをさらりと融合させるセンスに脱帽。レイドバックしてるんだけど、腰に響くグルーヴもある。途中に挟まれる鍵盤の音もよかったなァ。

*余談3:HAMILTON CHOOはシングル、アルバムのリリース予定があると言っていた。トロピカル・ダンディ=細野晴臣、ドクター・ジョン、ザ・バンドとかが好きなんだろうな〜と感じさせる佇まい。9月12日(土)には阿佐ヶ谷〈mogumogu〉で自主企画があるそうです。

さーて、ここまできたら、帰るだけ! ヘロヘロかつヘトヘトでもつくばの家に帰り着くのが大目標。後ろ髪をひかれるも「じゃ!」とみんなに挨拶、シュウさんに南浦和駅まで送ってもらって、帰路につく。南流山で乗り換えて、つくば駅に着いたのが22時23分。ナツナさんの救援もあり、どうにか家にたどり着く。

ああ、楽しかった! 悔いなく遊びきった! 2026年、夏の思い出ナンバーワンは「軽妙百賀店」に決まってしまった。

南浦和出張記①


8月16日、軽妙百貨店に出店する! 7時半に家を出て、店で出店準備をしたのち、つくば駅まで歩いていく。荷物はリュックとトートバッグ、小さなショルダー。30分ほどでけっこうな汗をかく。想定より1本早い電車に乗れて、南流山で武蔵野線に乗り換え、南浦和に着いたのは9時45分。乗ってしまえばあっという間、わりに近いんだなーと実感する(これなら、また来れるな……)。

南浦和駅近くの交番で道をきく。「ふみくら2丁目に行きたいんですが」「ふみくら?? うーんと、それはぶぞうだね!」「あ、文蔵(ぶぞう)って読むんですか!」「そうそう、あそこの交差点を左に行けば、簡単に行けますよー」「ありがとうございます!」って感じで道に出ると、すぐに文蔵2丁目の標識が出てきて安心。大通りから一本入った古い商店街と住宅街が一体化したエリアに足を踏み入れると、あった! 会場となる〈LETTER〉*をなんなく見つけてガッツポーズ。

*余談1:LETTERは洒落たジェラート屋さんなのだけど、立地、構造ともに変わってる。店主のジュンコさんに聞いてみると、昔は焼き鳥屋だったテナントとのこと。並びにはコインランドリー(ここがめちゃシブい!)、銭湯、洋品店、豆腐屋などがあり、どことなく懐かしくて歩くのが楽しい。

出店会場、LETTER2階に上がるとタクトくん、エッちゃんがきていて、ほどなく〈シリシリ器〉のニッタやコーヘーくん家族もやってくる。ワイワイ話しつつ荷解きをして準備をはじめるも……大苦戦! まったくイメージがうかばず、うまく整えられない。まわりのみんなは上手だから余計に焦り、やたらに手を動かして、どうにか誤魔化す。ふ〜〜〜っと息をついて、ニッタと共に〈喫茶むくむく〉に行くことにする。

徒歩1分、角をひとつ曲がった先にあるむくむくに入ると、北浦和勢がすでにビールで始めてる! レターとはまったく異なる雰囲気に安心し、店主のチャンヒーさんにビールを頼んで(缶ビール300円!)、いろいろ話す。ここもまた味があるっすね〜なんて話を向けると、小料理屋さんが夜逃げした後なんですよ〜と教えてくれたり、いちいち面白い。なんだなんだ、南浦和! めちゃめちゃいい町じゃん! 路地に商店があって、人が行き交う。こういう区画ってなかなか無いんだよなァ。

いつの間にか始まっていたイベント、早々に小中の同級生一家がきてくれたり、ご近所さんと話してみたり、旧友と再会したりと。わあわあ、ぎゃあぎゃあやってるうちに、なんだかんだで本やトートバッグが売れていく。店番を放棄して遊んでると「戻ってきてよ〜(泣)」とタクトくんに呼び出されて、気がつく。オレが買ったレコード*がない! 忽然と消えてしまったダブの名盤。一同ざわつくも、音盤珍事はすぐに解決、ちょっとした山場になる。

*余談2:この日の目玉はなんといってもコーヘーくん! 良質すぎるフリマというか、欲のなさすぎる値付けに音楽好きは大興奮。みんな沢山買っていた。オレは件のダブ盤、エンケンの嘆きのウクレレ、ジョセフ・スペンスのテープなどを購入(←今聴いているのだが、最高である)。

2026/08/16

8/16 店日誌


8月16日、日曜日。今日は南浦和での出店のため、終日休業です。

2026/08/15

8/15 店日誌


8月15日、土曜日。おととい、きのう、客足はめちゃくちゃ少なくて、ずっと本を読んでいたわけだけど、それだけでもまあ疲れる。コンビニにコーヒーを買いにいってみたり、寝転がってみたりと気分転換しつつも座りっぱなしだと、退屈と鬱屈がつのってくる。そんなときほど音楽が重要。この数日での発見はmixcloudで見つけた「heavenless2100」って方のミックス作品、どれも素晴らしい! 勝手に流れ出したのに耳を向けて、じわじわと驚かされた。

「Dennis Bovell Works Only」はレゲエってよりもポスト・パンク〜バレアリックの質感がつよくて新鮮だし(イメージの刷新!)、「Lovers Rock Wa in Vain vol.2」は合間に挟まれる日本語曲の色がいい(全体にじわっと滲ませるような効果あり!)。「24日の夜/25日の朝(Final Edition)」はクリスマスに合わせた選曲だけど、真夏の今でもじゅうぶん聴ける。

今日は「Super Dubb-Wise Vol.2」と「Sources of Re:ECM」ってのを聴いてみる。ミックスに冠されたタイトルだけで興味がわくのは、この方のすぐれた編集感覚があってこそ。

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きのうの来客は、古着屋〈May〉のホソヤさん、ナツナさん、ナカヤマさん。オンライン・ストア〈平凡〉でも売上があり、だいぶ救われた。お盆の連休って毎年こんな感じなんだっけかな〜(「お盆の連休中はチーンと静かで居心地がいい」って去年も書いてるわ……)。

今日は久しぶりに19時までの営業です! 明日は南浦和出張のため、終日休業。