2021/03/31
4月の営業予定
・4月9日(金)10日(土)「仕立て屋のサーカス」出店のため終日休業
・4月11日(日)「YOSSY LITTLE NOISE WEAVER Spring live」開催のため終日休業
3/31 店日誌
2021/03/30
3/30 店日誌
3月30日、火曜日。ひさびさに手にした、松浦弥太郎・文/若木信吾・写真『居ごこちのよい旅』(筑摩書房)。学生時分、雑誌『coyote』連載時の記事「グッデイ!」を毎号楽しみにしていたから、2011年の書籍化時には待ってた! と、小さくこぶしを握った。文章と写真、手描きの地図とが相まってかもし出す自由な雰囲気。それぞれの旅先で見つかる独立した個人がつくる小さな場、店の在り方に憧れていた。ページを繰るほど、この本から受けた影響を認めざる得ない。
2021/03/29
2021/03/28
YOSSY LITTLE NOISE WEAVER −Spring Live 2021−
2021/03/27
2021/03/26
3/26 店日誌
2021/03/25
「窓をひとつちょうだい」
『わたくしのサン=ジェルマン=デ=プレ』
1960 年代のフレンチ・ポップ/イエイエに、仏産ジャズからシャンソンまで網羅した選曲と、まるで三浦さんがパーソナリティーのラジオ番組のような豪華寄稿者によるブックレットは、まさに2021年版『ミッドナイト・イン・パリ』です。
三浦信『わたくしのサン=ジェルマン=デ=プレ』が届きました。
今年に入って始まった、小西康陽監修・レディメイド未来の音楽シリーズ CDブック篇、第三弾。今作だけは小西さんの手をはなれ、DJ/トラックメイカーであり、フランスかぶれを自称する三浦信さんによる監修です。公式案内によれば「音と言葉とビジュアルによる妄想のパリ」。脳内旅行的に、お楽しみください。
販売価格は2640円(税込)。わずかですが、店頭販売分がございます。通販可(送料180円)。
2021/03/24
2021/03/23
3/23 店日誌
2021/03/22
3/22 家日誌
貴方の目はコカイン/光さえ吸い込むように 貴方の目はヘロイン/闇に漂うパープル
もっともっともっともっともっともっと/欲しくなる
朝、6時半。『パープルフール/透明な箱』に針を落とす。歌詞を追いかけながら、注意深く耳を向ける。もっと、もっと、もっと、もっと、と繰り返すところがくせになりそうなほど、気持ちがいい。池間由布子、mmmの声が重なり繰り返されると、こちらも同じだけ欲しくなる。
曲が終われば、いつもの和室。庭の風景。鶯の声。はかなく淡い楽曲は7インチシングルによく合うのだな、と気がつく。
2021/03/21
3/21 店日誌
「物事にはリズムがある」といわれる。帰るなとはいわないが、ここで帰るなどといい出すと、リズムをこわすねとおっしゃりたいのだろう。そのひとことでこちらは浮かしかけた腰をもとへ戻す。(庄野潤三「井伏さんのお酒」)
2021/03/20
『Asoma』(LP)
アルゼンチン・ニュー・ミュージックを代表する音楽家、エミリオ・アロ率いる五重奏団、クラン・カイマン(和名:カイマン族)のセカンド・アルバム登場。更に徹底した抑制の下、催眠音と原始的な脈動で奏でられる高湿度の室内部族音楽。
Clan Caiman『Asoma』が届きました。
アルゼンチンの音楽家、エミリオ・アロ率いる5人編成のバンド「Clan Caiman(和名:カイマン族)」の2作目。「架空の部族の奏でる音楽を空想する」というコンセプトの通り、どこで生まれ、どうやってここまでたどり着いたのか、容易には想像させない独自の音像です。カリンバを改造したというアロの創作楽器・カリンバフォンに導かれるまま、脱力してみてほしい。
販売価格は2750円(税込)。「ヴォーカルもシンバルもファンファーレもありません」とは、アロ自身の解説から。
『Istikhbars and Improvisations』(LP)
オリエント/西洋/アフリカが鍵盤上で優雅に交差するさま、その世界が最大の魅力だ。和声に依らず単一の声部で構成されるアラビア音楽の特徴により、ピアノからつむぎ出される音は一本の繊細な線のようで、それが東西世界を行き来するかように動き回る。バッハの「ゴルトベルク変奏曲」もそう遠いものには感じられない。
Mustapha Skandrani『Istikhbars and Improvisations』が届きました。
これは嬉しい! CDが当店でも好評だった、ムスタファ・スカンドラニ『イスティクバルと即興』のLP、価格改訂版です。アラビア版「ゴルトベルク変奏曲」とも評されるスカンドラニの1965年のピアノ独奏、その流麗な指運びを存分にお楽しみ頂けます。各曲(モード)にそれぞれの変奏(即興)が続く形式で全9モード、18トラックを収録。
販売価格は2530円(税込)。余計な音が入っていない、美しいレコード。
『パープルフール/透明な箱』
池間由布子/mmm『パープルフール/透明な箱』が届きました。
2017年にひそかに録音された共作盤。A面「パープルフール」は曲をmmm、詞を池間由布子が担当AA面「透明な箱」は曲・詞担当を入れ替えています。まず、ジャケットの椎木彩子によるドローイング、裏に印刷されたそれぞれの歌詞を眺めるだけで色々と想像できる余白あり。コンパクトながら濃淡のある感情を表現しているような気がします。
販売価格は1650円(税込)。ダウンロードコードも付いています。
2021/03/19
「FACE」
『Vibram YELLOW MAP』vol.1
『Vibram YELLOW MAP』vol.1が届きました。
登山靴、ワークブーツ、スニーカーなど様々な靴のソールを作る「ヴィブラム社」をガイドするフリーペーパー。創業のきっかけとなった同社初のソール「カラルマート」開発の逸話から始まるブランドの年表、写真家・石川直樹へのインタビューを収録しています。地図型に折りたたまれたものを広げると、大きく写真も印刷されています。
今日から店頭で配布しています。気軽にお手に取りください。
2021/03/18
『定本 災害ユートピア』
地震、爆撃、大嵐などの直後には緊迫した状況の中で誰もが利他的になり、自身や身内のみならず隣人や見も知らぬ人々に対してさえ、まず思いやりを示す。
レベッカ・ソルニット(高月園子・訳)『定本 災害ユートピア』が届きました。
2010年に刊行された旧版に60ページ以上を増補した、2020年の完全版。1906年のサンフランシスコ大地震を起点に2001年の9.11、2005年にニューオリンズを襲ったハリケーン等を取材、研究し災害現地で発生した即席のコミュニティ、自発的な相互扶助を描き出した力作。
販売価格は2860円(税込)。渡辺由佳里による解説「レベッカ・ソルニットを読み解く」もあらたに収録。
2021/03/17
ヨコチンレーベル関連商品
決して古いものが良くて新しいものが悪いと言いたいわけじゃない。ただ、”住みやすい町”を目指して背伸びをしすぎる地域はいつの間にか本来の住みやすさからはどんどん遠ざかっていくのかもしれない。−ボギー「呑み屋の話」より
ボギー『呑み屋の話』『VOODOO LOUNGE SOUND TRACKS』が届きました。
福岡で「ヨコチンレーベル」を運営するボギーさんの自主制作本と、『ブードゥーラウンジ』のサウンドトラック。どちらも3月28日(日)開催の「ヨコチンロックカーニバル2020の逆襲−アルティメット・エディション−」開催にあわせての入荷です。もちろん会場でも販売しますが、前もって触れておくと、当日の上映がグッと! グワッと! 楽しめるんじゃないかと思います。
販売価格はそれぞれ1430円、1100円(共に税込)。イベントに関するお問い合わせはお気軽に。
3/17 店日誌
物事の妙味というのは、「結果」ではなく「過程」にあるといえる。それは酒を飲むときも同じ。酔った「結果」が目的ではなく、酔っていく「過程」を楽しむのが飲酒の醍醐味である。
2021/03/16
2021/03/15
3/15 家日誌
朝、購入したばかりの高見順『文壇日記』(岩波同時代ライブラリー)を読み出すと、止まらなくなる。途中途中でクスリとしたりウムと考えさせられたりと愉快きわまりない読書の最後、劇的な展開に驚く。その後に続く、編者・中村真一郎の解説を読んで尚更、しずむ。
2021/03/14
『ECDIARY』
“自分にしかできないこと”なんかなくて、“誰にでもできること”の中から“自分がやること”を選ぶだけでよいのだ。(…)皆、同じカメラを持っていてレンズに映る像は同じだ。どこに焦点を合わせるか、どのアングルで見るか、違いはそこに現れる。−3月10日(水)
ECD『ECDIARY』(レディメイド・インターナショナル)が届きました。
この日記が書かれたのは2004年の2月から5月まで。東日本大震災、福島第一原発の事故は起きておらず、SNSは普及前、コロナウイルスも発生していない世界での日常を記録したもの。およそ17年後の現在、時代は変わったと感じると同時に、自分たちを取り巻く状況、その本質は何も変わっちゃいないと痛感します。
販売価格は1320円(税込)。石黒景太によるデザインもまた、素晴らしい。
『今夜は最高 part1&2』
Shun Shun&CAT BOYS『今夜は最高 part1&2』が届きました。
本来、明日3月15日(サイコーの日)に発売日が設定されているのですが、月曜日は当店の定休日。てなわけで一日早く入荷案内。ジャケット、タイトルの印象とは異なるメロウ・チューンを2バージョン収録した7インチ・シングル。下に貼ったMVにも登場している藤沢の観光大使・ABESTREEMが仕掛人と目されます。
販売価格は1650円(税込)。もちろんダウンロードコードも付いています。
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3/14 店日誌
3月14日、日曜日。昨日は雨、風、雷と本格的な荒天。開店からしばらくはねむくなるほどヒマだった。本を読むにも集中できない。どうしたものか……という状態からようやくおひとりご来店。と、そこから眠気もさめぬうちに友人、知人がやって来て、満員状態。じょじょに波は引いていき、18時過ぎにはまた静かな店内に。ひと心地ついたところで、この妙な人の動きぶりは天気もあるが、〈千年一日珈琲焙煎所〉の移転・改装準備のためだと気がつく。
今日は快晴! 〈古着屋may〉〈千年一日珈琲焙煎所〉との梯子も大歓迎。ただ、風が強いのでご注意を。
2021/03/13
3/13 店日誌
彼らはなるべく働かずに、最低限の生活で、縛られることもなく自由に生きる人生を選んだ。決して幸せだと声を大にして言える人生ではないけれど、そんな生き方を否定することはできない。選択は個人の自由だ。
3月13日、土曜日。昨夜たまたま手にした塚田努『だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日間』(幻冬舎アウトロー文庫)に引き込まれて、一気読み。この本を読むまで自分は「飯場」と「ドヤ街」の違いもわかっていなかった。就職するか、しないかでは区別・識別できない働き方、生き方があると思い知る。
雨の土曜日。ゆっくり本を読むにはいい日だと思います。
2021/03/12
3/12 店日誌
3月12日、金曜日。タクトくん、ナツナさんがきっかけを作ってくれて知り合ったオオクマシュウさん。彼が作った冊子『TAPE−ECHO』を読んでいたらビールがのみたくなった。浦和、北浦和で2016年まで営業していた音楽酒場〈クークーバード〉の店主夫妻の酒の話が楽しくて、ついこちらもプシュッと缶を開けてしまった。無防備な人の話を聞くのはこころよい。ラフな雰囲気での話を記録してくれる紙媒体はあんまりないので、今後も続けていってほしい。
この冊子は非売品。店で読んでいってください。ご希望があれば貸し出します。
2021/03/11
Today’s YouTube #372
「自由のどこが悪い?」「そう 何も悪くないさ 自由を説くことと自由であることは別だ カネで動く者は自由になれない アメリカ人は自由を証明するためには殺人も平気だ 個人の自由については いくらでも喋るが……自由な奴らを見るのは怖い」「怖がらせたら?」「非常に危険だ」−「2004年 3月3日(水)」(ECD『ECDIARY』より)
『ヒップホップ・アナムネーシス』
山下壮起・二木信 共編『ヒップホップ・アナムネーシス』が届きました。
前作『ヒップホップ・レザレクション』を引き継ぎ、ブラック・ライヴス・マターやコロナ以降の社会の視点を交えての議論の主題は「ヒップホップが発揮する救済の力=アムネーシス」。第二章に収められたBADSAIKUSH、田島ハルコ、J. Columbus、DyyPRIDE、FUNI、MCビル風へのインタビューはそれぞれの表現の核に触れるものになっています。
販売価格は2750円(税込)。巻末の12人の選者によるディスクガイドまで、じっくりお楽しみください。
2021/03/10
3/10 店日誌
2021/03/09
『ブードゥーラウンジ』
鹿子裕文『ブードゥーラウンジ』が届きました。
2020年1月の刊行時に当店にも入荷、好評のち品切れとなっていた作品が再入荷! というのも今月末の「ヨコチンロックカーニバル2020の逆襲 アルティメット・エディション」開催のため。ちょいと説明のむずかしいこの催事(上映会です)、参加を迷う人の背中を押すならば「ブードゥーラウンジを読んでみて!」と言ってみるのが一番かと思っています。舞台となるライブハウス、出演者、関係者、お客さん等々の熱をこれほどしっかり伝えてくれる本は他にないから。若干異様な風体に一瞬ひるんでも、ぐっと踏み込んでみてほしい。
販売価格は1980円(税込)。鹿子さんの最新作『はみだしルンルン』もあと少し、在庫しています。
2021/03/08
3/8 家日誌
2021/03/07
2021/03/06
2021/03/05
「ヨコチンロックカーニバル2020の逆襲《アルティメット・エディション》」
2021/03/04
2021/03/03
「So long,」
遠くに見える低い山並み
過ぎ去った日、懐かしい友人
眺め渡す景色、思い浮かべる姿
ただそこに在るほんとうのこと
静かな微笑みに耳を澄ます
『アリスは不思議な飛行船』
スタジアム級にまで至った彼らはなぜこの表現に至ったのか。音楽の時間的背景を探った時に強烈な魅力を発する異形のグループ、アリスの時間を追体験するバンド一代記!
円盤のレコブック『アリスは不思議な飛行船』が届きました。
田口史人さんの独自芸「レコード寄席」を誌面化するレコブック・シリーズの最新作。テーマはなんと、アリス。谷村新司が所属していたフォークユニット「ロックキャンディーズ」の1968年9月のデビューから1981年11月の解散までを、発表された順にレコードを聴くことで描き出す「日本の産業フォークのモンスター・アリス」の一代記。まさか、こんなに面白いとは! 読めばきっと、驚きます。
販売価格は1100円(税込)。もれなく、アリス関係の中古レコード(7インチ)が付きます。
3/3 店日誌
2021/03/02
『どんぐり』
読んだあとに誰かに伝えたくなるような随筆、代表作とはまた違った一面が見られる小説、何度も読み返したくなる美しい文章、そのような作品をシンプルな装幀で本読み人に届けたい。
寺田寅彦/中谷宇吉郎・山本善行 撰『どんぐり』(灯光舎)が届きました。
師弟関係にあった二人の科学者による三つの文章を収録した小さな本。撰者によれば「寅彦も宇吉郎も豊かな全集を持つ科学者であって、どの部分を掘っても豊かな水が湧き出るような書き手である」。「どんぐり」、「コーヒー哲学序説」、「『団栗』のことなど」に加えて「撰者あとがき」まで、ゆっくり味わってほしいです。
販売価格は1650円(税込)。雨の日の静かな午後、こういう本があると少し嬉しい。