“ポスト・パンクの革新的なリズムとビートの切り返し、NO NEW YORK的なシャープネスをハードコア・パンクに落とし込んだ坩堝の極致。ミキシング・エンジニアにイリシットツボイを迎えた意欲作が登場。”
遂に届きました! Odd eyesの新作『SELF PORTRAIT』。
“26minutes,10issues”てなコピーが秀逸。素晴らしくカッコいい。
特典のCD-Rがついて2160円(税込)。これに乗り合わせない手は、ないでしょう。
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odd eyes 『SELF PORTRAIT』
3月7日発売
KKV-061
2,000円+消費税
Design:坂脇慶 Artwork:近藤さくら
収録曲
1.Just a Soul
2.喧騒
3.toogap
4.Fictional Pause
5.Microphone Justice
6.A One and a Two
7.0度
8.Hands Off"Wasted Youth”
9.August Feeling
10.熱波
yes!odd eyes! by 安孫子真哉
私個人的ビッグバンが起こったあの2014の初夏。あの時初対面の瞬間から顔を30センチ距離で向き合いながらひたすら話し込んだカベヤシュウトという青年。周りの人は絡まれてると心配していたようだったけど笑。勢いがあって真っ直ぐで。顔力の迫力も凄い笑。いい顔で音楽の話をしてくれる。とても嬉しい出会いだった。帰宅後すぐにチェックした「うるさい友達」のライヴ動画。マイクをバトンし合い喧騒のドサクサで凡庸と未来の壁を軽く蹴破るようなあの美しさ。どうやら僕も彼らのグルーヴに乗り合わせる事が出来たようだ。
寒空薄着で夜の散歩。真っ暗な田んぼ道。澄み切った夜空に星々が散りばめられている。タバコをくゆらせヘッドフォンを被り届いた今作を息を飲んでプレイバックした。
ドラムとベースは白熱した緊迫感を創り出しそこに確かな構図を描き出している。そして縦横無尽に天然と計算に満ちた確信犯のように超絶炸裂しまくるギターサウンド。そしてその全ての音の一粒一粒を受け止めて称えるように。まるで祈るようにリリックは唾液と共に吐き出され唄われたんだろう。心は一気に音楽にヤラレた喜びに溢れ目の前の田園は宇宙へとその姿を変えた。ホーリーナイト。
彼らの生々しいタッチや息遣いを存分に響かせ伝えつつ、芳醇な音楽の背景とイマジネーションを緻密に刺激する素晴らしいミキシングはイリシットツボイ氏。
ロックバンドは這いつくばりながらも図太く力強く前進し次の地点へと到達する。全ての感情がギュウギュウに詰まったロマンの塊。永遠に響き渡れ。間に合うよう駆け足をする。さあ、乗り合わせてくれ。