なんの予定もない休日。柏にでも行こうかなーと家を出る。自転車でゆっくり走ってつくば駅、電車を乗り換えて柏に到着。ディスクユニオンに向かってぶらぶら歩くと、イトーヨーカドーが無くなってる。わかってたけど少しさみしい。ジュンク堂も閉まっちゃったんだよなあ。開店時間ぴったりにユニオン入店。めずらしい音楽がかかってるのが気になってレジ横で確認すると、竹村延和だ。空白が多くて気持ちが落ち着く。たまに入る言葉、歌ではない発声にドキリとする。
レコードをたんまり買うとズシリと重たい。さあて、次はどうしようか。柏駅に戻ってキネ旬シアターの前を通過、小さな商店街を通り抜けると小学校が見えてくる。どこか昭和っぽい風景。角を曲がってすこし歩くと遠目に古本屋が目に入る。店前の均一棚には高齢の先客が何人か。よかった。太平書林が開いている。入口すぐにレコードがぽーんと置いてあったり、本の山があちこちにあったりして、これぞ古本屋! という感じの雑然とした店内。ここはほんとに値付けがやさしい。こりゃ、うちみたいな店はかなうわけがないな……と、落ち込みつつ反省する。もっと買いやすい値段設定にしなければ。
数冊の本を持って会計、やっぱり安い。ビニール袋をぶら下げてまた歩く。駅隣接の百貨店周辺はたくさんの人がいる。年齢層も幅広い。一歩一歩、ゆっくり足を進めるご老人。携帯片手に颯爽と歩く若者。主婦のグループ。高校生たち。ベビーカーを押す若そうなお母さん。流山おおたかの森を経由してつくばに戻ってきたのが14時半頃。今日は天気がいい。
真っ青な空と街路樹の紅葉が相まって、街の色がすごくきれいだ。味わうようにゆっくり歩く。大学内のサザコーヒーに入ってコーヒーを注文。外のテーブル席で待ちながら学生が行き交う通りをながめる。派手な髪の留学生、ジャージを着た運動部員、さりげなくお洒落な人もいる。ぼーっとしたり本を読んだり、思いのままに15分。ああ、たまには店を離れないとダメだな。視野が狭くなってた自分に気がつく。
日誌を書きおえたら外はまっくら。谷川俊太郎さんが亡くなったらしい。