11月10日、日曜日。自分にもある。入りづらい店との出会い。いざ、入ってしまって気まずかった思い出。ドアを開ければガラガラと音がして店主が顔を上げる。目があって「ヤベ……」となってもすぐには出られず、店内を一周。頃合いをはかってそろっと店に出るしかない。「アア……あの店なんなんだよ」と、外気に触れてほっとひと息。二度と行かないときもあれば気になってもう一度行って、だんだん慣れていったこともあった。
たとえそれがどんな店でも、その町との親和性は非常に大切で、どんな形ででも、それがないと店は存在意義を問われ、淘汰されるのだということを思わされた。(田口史人)
再入荷を機に再読しはじめた、田口史人『店の名はイズコ』。格言、箴言みたいなことは書かれてないのだけれど、端々で「オレの店は?」と立ち返らざるを得ない。店はそれぞれ好きにやればいい。でも、存在意義はつねに問われている。
「店」はやっぱり面白い。売れても、売れなくても。買えても、買えなくても。
ぱっと見てなんの店だかわからない。その上、店内は歩きづらく、人が溜まっていることもある(しかも、ビール飲んでたりして……)。入りづらい要因をあげればキリがない、ピープル・ブックストア。よくぞ入ってきてくれた。買うものがなくても、しかたない。今はそう思ってる。
今日も通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。
0 件のコメント:
コメントを投稿