自分の気持ちに誠実に忠実に生きていくと、物事に対して何の迎合もなく素直に表現すると、パンクになっちゃうんじゃない? ね? だから誠実さ。僕流の誠実さですよね。物とか人とか、言動っていうものを誠実にするためにはどういうふうにしたらいいのか。(平野甲賀)
11月11日、月曜日。上記の一節は、平野甲賀『僕の描き文字』所収の「パンク、パンク、パンク」から。用法の正しさは置いておくとして、ここで甲賀さんの語るパンク感に自分はつよく共感する。つまるところ、パンクは自己の心にいかに率直であるかだと思うから。現状では実践できているとは言えないけど、目標にすることはできる。せめて、少しでも卒直に、誠実に。人、店、役割と向き合っていければいい。
この点でのパンクと言えば、友部正人さんの姿が頭に浮かぶ。先月のライブの打ち上げでも「パンク」という言葉が何度か使われた(ほとんどはユミさんだったかもしれないけど)。友部さんの4年ぶりの新作『銀座線を探して』は11月20日(水)発売。ただいま、ご予約受付中。
今月はオンライン・ストア〈平凡〉の反応がいい。入荷後、時間が経ったものでも、並べ方をかえれば新鮮な姿をまとわせられる。新刊、古本、音源を混ぜて並べて選んでもらう。これもまた楽しい仕事なのである。きまぐれ更新の「平凡日誌」、「読書日記」の感想を聞かせてくれる人がいるのも、ありがたいこと。
今日も通常営業。ちょうどいい湿度で読書日和な気がします。
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