2016/06/30

『KEY CHANGE』LP -再入荷しました!-


先月の来日公演は楽しかった! マタクルネ!
当店の定番というか人気者、MOCKYの最新作『KEY CHANGE』アナログ盤が入荷しました。CDに未収録の2曲に加えてダウンロード・コード付き。この音源を既に持っている方にも、アナログ盤の再生機を持っていない方にもおすすめしたい一枚です。まずはレコードを買う。再生はその後に考える。そんな流れも悪くないですよね(ボクはそうやってレコード愛好家となりました)。

販売価格は2700円(税込)! 合わせてCDの旧譜『SASKAMODIE』、『KEY CHANGE』、『MOXTAPE vol.Ⅲ』もそろってます! そして来日ツアーのメンバーだった、ニア・アンドリュースの『From Here EP』も近日入荷予定です!

2016/06/29

『月極本2』特集・幸せな死に方


“国を越えて広がる多様な生き方、理想のすみかを手に入れた人々を眺めていると、あらためて思う。
場所、時間、お金に縛られない生き方を目指そう、と。そして、もっと自由に、もっとシンプルに思考し、行動しよう、と。”

自分の住む家に関してつきつめて考えれば、己の幸福感と向き合わざるを得ない。
何十年ものローンを組んで家を買う? 近居とかゆう暮らし方が社会的に推奨されてる?  そんなの全くもってリアリティがない。けっきょくバカ高い買い物をさせられるだけじゃないか。俺らは出来るだけ小さく、身の丈にあった暮らし方をしていきたいね、と友だちと話したばかりだった。本当はもっと軽やかに住む場所って獲得できるんじゃないのかな、なんて。具体的なアイデアはほとんどない。でも、人生の進め方にもっといろんな選択肢があっていいとは思う。こんな風に考えていられるのも今のうちだけなんだろうか・・・。

そんなタイミングで雑誌の案内が届いた。ウェブサイト「未来住まい方会議 by YADOKARI」が発刊する『月極本』の第2号、特集テーマは“幸せな死に方”だという。本体の「YADOKARI」はなんとなく知っていただけだったけれど、少し覗いてみたらば、なるほどけっこう興味深い。せっかくの出会いだ。ここは流れにまかせてみよう、とすぐに注文をした。

“終のすみか”という観点で選ばれた千差万別な22の事例—モバイルハウスにトレーラーハウス、自作できたり組み立てられたり、とにかく低コストだったり!—を知ると、人はいろんな住まい方が出来るんだなあとワクワクしてくる。簡単には真似できないかもしれないし、条件だって人それぞれ。でもこうして、人が自分に合った暮らしを実現しているのを眼前に出来るだけでいい。どうにかなるかも、と思えるだけでいいじゃないか。その上でめいめいの工夫をして生きてみればいい。

“たぶん表面的には旧勢力の巻き返しみたいなのがあって以前の状況に戻っているようにも見えますが、実際、変わってしまったものはもう戻りません。変化の流れというのに気付き始めている人はわかっているはずです。”

こう語るのは特集冒頭でスペシャル説法を聞かせてくれる、松本紹圭氏。新世代僧侶として有名な方らしい松本氏の上記の発言、これこそが「思想系ポケットカルチャー誌」をうたう本誌の本懐なんじゃないかと思う。そう、世界は刻々と変動している。でも、それに人々が気がついてしまうと困る人たちがいる。だから、そのことは隠される。大丈夫。これまで通りに暮らせます。また、景気は必ず良くなります・・・云々。そんなこと誰が信じるのだろう。世界の微動を受信する感性があるのなら、少しずつでも準備をはじめるべき。大袈裟かもしれないけれどボクはその感覚を消すことができないのだ。

読み終わったら、場所と時間、お金はどう繋がってるんだろう? なんて話ができたらいいですね。『月極本2』をおすすめします。

***

月極本2 – 場所・時間・お金に縛られない「ニューミニマル」という考え方。
今号の特集テーマは「幸せな死に方」。
ウェブサイト『未来住まい方会議 by YADOKARI』で、これまで紹介してきた小さな家の中から「終のすみか」という観点で22のケーススタディを選りすぐりました。
国を越えて広がる多様な生き方、理想のすみかを手に入れた人々を眺めていると、あらためて思う。 場所、時間、お金に縛られない生き方を目指そう、と。そして、もっと自由に、もっとシンプルに思考し、行動しよう、と。
世界中のどこかにある自分にとっての最適な場所。YADOKARIは発信し続けます。ミニマルライフの新たな提案「ニューミニマル」を、そして、クリエイティブな人生を──
◎谷川俊太郎「誰にもせかされずに」収録
◎販売価格:1800円(税込1944円)

2016/06/28

「音楽と」

©河合浩

7月28日からはじまる「大河合浩展」あらため「絵と」期間中のイベント、「音楽と」のご予約受付がはじまっているようです。
と、他人事のように書きましたが、ご予約の受付先は自分のメールアドレスです。改めてしっかり紹介しますので、取り急ぎ決定事項を以下に記します。ご予約頂いた方にはおまけが付くそうです。河合さん手製のなにかが。お楽しみに。

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「音楽と」

・日付:8月14日(日)
・会場:千年一日珈琲焙煎所
・出演:annie the clumsy,伊藤暁里(taiko super kicks),may.e

・開場/ 開演:16時半/17時半 
・料金:2000円(ご予約・おまけつき)
・住所:茨城県つくば市天久保3-21-3星谷ビル1-F/G 029-875-5092
・ご予約・お問い合わせ: 千年一日珈琲焙煎所、PEOPLE BOOKSTORE 

E-mailでのご予約 : mojomojo.people@gmail.com (担当:植田)

件名を「 8/14 音楽と」として、必要事項を明記の上、お申し込みください。
1.お名前(代表者のフルネームをカタカナ表記にて)
2.ご予約人数
3.お電話番号
• ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
• メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。
• おまけに限りがございますので、お早めのご予約をおすすめいたします。

2016/06/22

本屋ブルッックリンの2日間!


今週末6/25,26は本屋ブルッックリンの2日間!
わたくし植田は「仕立て屋のサーカス」東京公演に出店するため不在ですが、本屋ブルッックリン店主がPEOPLE BOOKSTOREを開けてくれます。この両日は該当商品—ブラック・カルチュア関連本、写真集、図録、CDなど!—がすべて10%OFFになるとのこと。ブルッックリン先輩はちょいと口べたですが、いちど火がつけばいろんな話をしてくれるはずなので、みなさまどうぞお気軽にご来店ください。ちなみに先輩のツボはプロ野球、ヒップホップ、NBA、ホットサンドあたりかな、と思います。

日々更新されているウェブ・ショップにもご注目ください!

2016/06/19

『ブルースと話し込む』


“おれのブルース 真夜中のおれのブルース
それからおれのブルース 明け方のことだって
ずっとおれに付いて離れない おれのブルース

おれのブルース 一晩中ずっとおれん中
そんでブルース 家に居座って
おれのブルース どこまでずっと追っかけられ”

土曜社の最新刊『ブルースと話し込む』。この本にはグッときました。
原書は1965年にロンドンのカッセル社から刊行された『カンバセーション・ウィズ・ザ・ブルース』。「話し込む」というタイトル通りに本書の中でのブルースは音楽の一ジャンルではありません。米国南部の虐げられた黒人たちのハートの中にある人格で、心の叫びでもあり、霊的な何かとして語られるブルース。ある男にとっては神経を休めるためのもの。ある人たちにとってはダンスのための起爆剤。百人百様のありさまです。

販売価格は2035円(税込)。いい事ばかりはありゃしない。そんなこと、当たり前なんですが。

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“音楽とそれを作り出す人々に関しての最高の研究だ。回想と持論から、どうやってこの音楽底流が発展し広がったかという、思わず引きずり込まれてしまう歴史が現れ出る。もしブルースについて知りたいのであれば、あるいは、もう知っていると思っているのであれば、この『ブルースと話し込む』を入手するとよい”

ーマックス・ジョーンズ『メロディ・メイカー』

“きっちり明らかにしているのは、本物の形、中身、そしてすごい詩的な力である。本書――ジャズに関するものとして今まで出されたものの中でも最高の一冊――の持つ大きな価値は、批評家や歴史家の視点を要約したものではなく、実際のニグロ・ブルース・メイカーたちのスピーチを読ませるものであるということだ。情報源は名も無きといってもよい男たちだが、その考えや感情、衝動を、愛着を込め、まっさらの状態で書きとどめている”

―ピーター・クレイトン『サンデイ・テレグラフ』

“本の中からブルースが、生命力いっぱいに雄々しく、声をかぎりに叫んでいる。歌がどこかに押しやられてしまった作為音楽ではとても叶わないような安らぎと、見聞に彩りを添えながら”
―R・F・D・グリーン『デイリー・テレグラフ』

1960年、英国人歴史家ポール・オリヴァーが米国に渡り、採録したブルースの生の声。世界から隔絶した、当時の米国南部の黒人音楽の躍動をつたえる本書は、80枚の貴重写真を添えて、5年後の65年にロンドンはカッセル社《ジャズ・ブック・クラブ》の一冊として世に出た。「読者はブルースがブルースとして歌い演奏される現場でブルースがどのようなものなのかということをたっぷりと、ブルースを体現するひとたちから語られる」。Pヴァイン・レコード創業者が半世紀ちかく座右に置く名著中の名著の、本邦初訳。
http://www.doyosha.com/


2016/06/18

ENERGISH GOLF『HEALTHY LIFE』


ENERGISH GOLF(エネルギッシュ・ゴルフ)の6曲入りEP『HEALTHY LIFE』が入荷しました。
ジャケットのアートワークを手がけたのは五木田智央氏、下に貼ったPVは玉田伸太郎氏の制作とのこと。なんだか、具合の良い面々が携わってますね。音もいびつで面白いですよ。パンクというにはポップだけれど、エネルギッシュな熱量はハードコアのそれに近いと思います。6曲入りで約15分、972円(税込)ってサイズ感も絶妙だな。鳥獣虫魚からのリリースです。

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ENERGISH GOLF 『HEALTHY LIFE』
1.HEALTHY LIFE
2.YOYOGI
3.HAMBAAG BENTO
4.FREEDOM
5.PEE-HYA-RA
6.HEALTHY LIFE 2

パンクでディスコでビザール、エネルギッシュゴルフ1年半ぶりの新作は6曲入りのミニ・アルバム。
「健康な生活」の欺瞞を捨て身で射抜く、無国籍(!?)かつ奇ッ怪なタイトルチューンをはじめ、西海岸のCMソングを過剰なテンションで食い散らすような、スマートで捻れた健全さは今作でも健在。手書きのレタリングやバンドロゴも含め、アートワークは全て画家・五木田智央による描き下ろし。
シャムキャッツや Gellersの映像も手掛けた玉田伸太郎による毒気に満ちたMVも、強烈なキナ臭さでデロリとした後味を残すはず。(鳥獣虫魚)

http://cgcgpub.com/cgcg.html#035

2016/06/17

速報:大・河合浩展(仮)!



自分の店で河合浩さんの個展「河合浩展」を開催したのは、2年以上前のこと。
あのときの反響はすごかった。関わってくれたみんなが喜んでくれて、店をはじめてよかったー! と感じたことをよく覚えています。そんな河合浩さんの絵の展示会を再度開催することになりました。題して「大・河合浩展(仮)」。今回はPEOPLE BOOKSTOREと千年一日珈琲焙煎所での同時開催なので、「大」です。会期は7月28日(木)から8月15日(月)まで。この間、両店舗は変則営業になる予定。

さらに! 会期中の特別企画「河合浩企画のワークショップ&イベント」を8月14日の日曜日におこないます。ライブ・イベントに出演してくれるのは、「annie the clumsy」、「伊藤暁里(taiko super kicks)」、「may.e」のお三方。ワークショップの詳細はまだ決まっていませんが、遠くないうちに報告できると思います。きっと、その日はめちゃくちゃ暑いのでしょうが、奮ってご参加ください。お問い合わせは、私植田までお気軽に。

2016/06/16

『魔法の夜』


“スティーヴン・ミルハウザーの『魔法の夜』は、夏の夜更けにアメリカ東海岸の海辺の町で眠らずに過ごすさまざまな境遇の男女を、短い章を数多く積み重ねながら緻密に描写していきます。まさにミルハウザーの神髄が凝縮された小宇宙作品で、ミルハウザー初心者にもミルハウザー愛好者にも好適!”http://ignitiongallery.tumblr.com/

スティーブン・ミルハウザー『魔法の夜』が入荷しました。柴田元幸さんが訳した最新作。
本書の刊行を祝う、柴田元幸さんの朗読会にご参加頂く方も、そうでない方にもおすすめしたい一冊です。とても愛らしい風体なので。
当店では7月10日の朗読会までの販売になるかな、と思います。定価は2268円(税込)です。

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[原題]Enchanted Night

[著者略歴]
スティーヴン・ミルハウザー STEVEN MILLHAUSER
1943年、ニューヨーク生まれ。アメリカの作家。1972年『エドウィン・マルハウス』でデビュー。『マーティン・ドレスラーの夢』で1996年ピュリツァー賞を受賞。邦訳に『イン・ザ・ペニー・アーケード』『バーナム博物館』『三つの小さな王国』『ナイフ投げ師』(1998年、表題作でO・ヘンリー賞を受賞)、『ある夢想者の肖像』など。ほかに From the Realm of Morpheus 、Enchanted Night 、The King in the Tree 、Dangerous Laughter: Thirteen Stories 、We Others: New and Selected Stories (2012年、優れた短篇集に与えられる「ストーリー・プライズ」を受賞)、Voices in the Night がある。

[訳者略歴]
柴田元幸(しばた・もとゆき)
1954年生まれ。米文学者・東京大学特任教授・翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンドンなど翻訳多数。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。
*略歴は刊行時のものです

2016/06/15

Today's YouTube #173



今では老いぼれた、カンザスの孤独な男になっちまったが
車の中でこうして自分の孤独について語ることを
おれは恐れちゃいない
というのは、それはおれだけの孤独じゃなくて
アメリカ中にいる、おれたちみんなのものだから、
なあ、みんな、語られる孤独というのは預言なのだ
百年前の月の中でも、またこのたった今
カンザスの真ん中でも。

“ウィチタ渦巻きスートラ” アレン・ギンズバーグ(村上春樹・訳)

2016/06/10

「仕立て屋のサーカス」東京公演 -終了しました!-

写真:三田村亮

6月25日、26日の「仕立て屋のサーカス」東京公演に出店します。
ボクの2016年は「仕立て屋のサーカス」の一週間公演からはじまりました。1月9日から16日まで休みをはさんで6日間付き添い、手伝いながら楽しませてもらったのは代えがたい思い出です。こうして数字にしてみるとまだ半年も経っていないのか! と驚きます。自分の感覚ではもっとずっと前のことのよう。それでも記憶に身を委ねてみれば、たくさんの人、光、音の感覚が蘇るので心身には確かに何かが残っているんでしょう。

PEOPLE BOOKSTOREとつくばねファームは両日出店、つくば食堂花は2日目のみの出店です。

***


仕立て屋のサーカス -circo de sastre-
東京公演

物語音楽家 × 裁縫師 × 照明作家 による音と布と光のサーカス。二人の音楽家・曽我大穂 (マルチ奏者) 、ガンジー (コントラバス) とファッションデザイナー・スズキタカユキ、照明作家・渡辺敬之で構成される現代サーカスグループ。名前は「circo de sastre (シルコ・デ・サストレ) =スペイン語で “仕立て屋のサーカス”」。今回は、夏から秋に続く旅に向けて二日間のみの公演です。ぜひお越しください。
即興舞台の中で、より生々しく、深く、濃密な瞬間を作り出す。音楽なのか、演劇なのか、ダンスなのか、サーカスなのか、何かわからないが、音と布と光の中に物語がある。

日程 |
2016.6.25 (sat) - 26 (sun)
at VACANT
6.25 (sat) 18:00 open / 19:00 start
26 (sun) 17:00 open / 18:00 start
入場料 |
一般 前売 ¥3,500 / 当日 ¥3,800 | 二日券 ¥6,000
学生 前売 ¥2,800 / 当日 ¥3,000 | 二日券 ¥4,500
*+1drink order、18歳以下無料 (要予約)

出演 |
曽我大穂 (CINEMA dub MONKS)
ガンジー (CINEMA dub MONKS)
スズキタカユキ (suzuki takayuki)
渡辺敬之

主催 | 大神崇
予約 |
circo.sastre@gmail.com
*件名を「仕立て屋のサーカス」とし、希望公演日・お名前・人数・ご連絡先を明記したメールをお送りください。学生・18歳以下の方は、予約の際に申しつけください。

https://www.facebook.com/circodesastre

2016/06/07

full HOUSE grooves

©MY LOADS ARE LIGHT

MY LOADS ARE LIGHTから新作が届いています。
今モデルは「full HOUSE groove」、My Loads主宰の小濱氏と水面下でニッチな制作をつづけるというfull HOUSEディレクター古川氏のコラボレーション。両氏が愛してやまない「FAT JAZZY GROOVES」を生んだDJ SMASH HUNTERへのオマージュとのこと。蛍光オレンジとブラウンの2色展開で販売価格は2052円(税込)です。

***



DJ SMASH HUNTER
90年代初頭ニューヨークのEIGHTBALL RECORDSの立ち上げに始まり、
まだ無名の頃のPEANUT BUTTER WOLFやBEATS OF SAN FRANCISCOなどをいち早くフックアップし世に送り出した事でも有名。
クラブサイドからジャズにアプローチしたパイオニア。

2016/06/05

朗文堂の本



“文字活字とは、わたしたちの眼を毎日のように痛めつけたり恥かしめるような、必要悪のような存在になってはいけません。活字書体とは、読書にいざなう目的にかなうだけではなくて、読書の喜びをもたらすものでなくてはなりません。”
-片塩二朗(“欧文活字書体を学ぶために”『欧文書体百花事典』より

2016/06/01

ヨコチン学


“たとえば遊びに夢中になりすぎた子どもは、パンツの横からチンチンが出ていても気がつかないまま遊んでいますよね。熱中するあまり、便意や尿意も危険水域まで我慢して遊びますよね。場合によっては何かの弾みで『にょろっ』とそれが出たりすることもありますよね。俺はね、そういうものを見るのが大好きなんです。それぐらいなりふり構わず何かに没頭している姿——あるいはその夢中熱中の結果、どうしても世間の領域から『はみだし』てしまった何かにこそ、美しいものが宿っているんじゃないかって思うんです。そうであるとするなら、そうした『はみだし』は、叱ったり取り締まったりパンツの中に収めたりせずに、大いに肯定すべきなんじゃないかって。俺が『ヨコチン』と呼んでいるのは、そういうことですよ。”
-ボギー  nontroppo/ヨコチンレーベル主宰(“ひとりぼっちのヨレヨレ篇”『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』より)