2016/06/01

ヨコチン学


“たとえば遊びに夢中になりすぎた子どもは、パンツの横からチンチンが出ていても気がつかないまま遊んでいますよね。熱中するあまり、便意や尿意も危険水域まで我慢して遊びますよね。場合によっては何かの弾みで『にょろっ』とそれが出たりすることもありますよね。俺はね、そういうものを見るのが大好きなんです。それぐらいなりふり構わず何かに没頭している姿——あるいはその夢中熱中の結果、どうしても世間の領域から『はみだし』てしまった何かにこそ、美しいものが宿っているんじゃないかって思うんです。そうであるとするなら、そうした『はみだし』は、叱ったり取り締まったりパンツの中に収めたりせずに、大いに肯定すべきなんじゃないかって。俺が『ヨコチン』と呼んでいるのは、そういうことですよ。”
-ボギー  nontroppo/ヨコチンレーベル主宰(“ひとりぼっちのヨレヨレ篇”『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』より)

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