2022/04/30

『小島武 イラストブック』

街を描くぞ、人も犬も描くぞ、
空も星も映画も音楽も描くぞ、そしてサヨナラも描くぞ。

小島武『小島武 イラストブック』届きました。
ああ、これはいい本だ! ページをめくっていく程に高まり、確かになっていく感覚は、きっとページの中に込められた熱(愛、と言ってもいいかもしれない)に当てられたから。柔らかで鋭く、ザラつきもあるイラストの数々。遊び心と真摯さと、国内外の表現から得た霊感とが混在した稀有なイラストレーター・小島武の傑作集! 大きく、厚いわけでなくても、ここまで中身を詰めることができるんだ! 造本ふくめ、感心させられました。

『火星の生活』

本読んで、レコード聴いて、映画観て。面白がったり、比べたり、つなげたりして文章書いて、本売って。そうやって稼いだお金でまた本とレコード買って、映画観る。たまには本をこしらえてみたり、原稿料も頂戴したり。

堀部篤史『火星の生活 誠光社の雑所得 2015−2022』が届きました。
京都で書店〈誠光社〉を営む堀部篤史さんが、2015年の独立開業以降に書いたコラム、日誌、講演の文字起こしなどで構成された雑文集。いくつかの新聞、雑誌に掲載された業務日誌をまとめた「レポート・フロム・マーズ」をまず読んでしまうか、頭から順番に読んでいくべきか迷ってしまう(「反復する時間−わが喫茶店遍歴」ってのも面白そうだ!)。

販売価格は1760円(税込)。連休中のお散歩、お出かけのお供にいかがでしょうか。

4/30 店日誌

4月30日、土曜日。昨日は午後から雨、夜以降は強風だった。春の嵐なんて詩的なものじゃなく、ただただ冷たく、厳しい天候だった。晴れたり降ったり、暑かったり寒かったり、こんなに大変な時期なんだっけ? 日々の空模様に振り回されて、どんな服を着ていけばいいか迷ってしまう。

今日、明日、明後日は13時開店! ご都合に合わせてご来店ください。

「RUDE 408」

「RUDE 408」
日時 5月14日(土) 22時開演
料金 2000円(1ドリンク込み)
出演 LIVE:MC剛竜,THE PARK BOYZ,MITO DJ:THLOW,APPIE,BANBI,ECHIGO,BLUE BELL,FREEZE BUG,LOWTHREE,KENGI BEAT LIVE:YONAMI
会場 Club OctBaSS/DISCOS(茨城県つくば市天久保1−5−4)

2022/04/29

『万感のおもい』

万城目学『万感のおもい』が届きました。
夏葉社の最新刊は『鴨川ホルモー』や『鹿男あをによし』等の書名をみたことのある方も多いであろう、作家・万城目学(まきめ・まなぶ)のエッセイ集。「ついでのおもい」「京都へのおもい」「色へのおもい」「あけくれへのおもい」「大阪へのおもい」の5章で構成されていて、やさしく読み手をいざなってくれます。

販売価格は1760円(税込)。横長の判型、カバーの手触り、ともに良いです。

4/29 店日誌

4月29日、金曜日。今日から連休という人も多いのだろうか。さあ、休み! どこかに出かけてお金を使おう! ってな号令が発されたようで、近所の飲食店は急に慌ただしくなったと嘆いていた。まーそれもまた店。たまには世間の気分に振り回されるのも悪くない。そんな風に笑っていたから安心した。

うちの店はいつも通りに静かだろうから、安心して、のんびり遊びに来てほしい。ゆっくり、じっくり本や音源を探してくれたら、とても嬉しい。

4月29日(金)、30日(土)、5月1日(日)、2日(月)の四日間は休まず営業!

2022/04/28

『本が語ること、語らせること』

青木海青子『本が語ること、語らせること』が届きました。
つくば市の出版社「夕書房(せきしょぼう)」の最新刊! 奈良県東吉野村で人文系私設図書館〈ルチャ・リブロ〉を営む青木海青子さんの初単著(海青子さんは司書。真兵くんはキュレーター)。図書館を訪れる人たちとのやり取り、司書としての日々で得た感慨を綴ったエッセイや人生相談的ウェブ連載を再構成した「司書席での対話」を収めた小さく、愛らしい本。

販売価格は1870円(税込)。ちょうど良いサイズのしおり付き。

4/28 店日誌

大人になり 旅をし 仕事をする/もしかして子供や孫を持つだろう/長年理解しようとする−−/幸せで悲しく 豊かで空っぽな 変わり続ける人生の意味を/そして星に還る日が来たら/不思議な美しい世界との別れがつらくなるだろう (クレア・A・二ヴォラ『星の子供』)

4月28日、木曜日。月曜に観た『カモン カモン』の余韻が消えきらない。上記の引用は劇中で読まれる絵本の一節。幸せで悲しく 豊かで空っぽな 変わり続ける人生の意味–この哲学的かつ普遍的な感慨に誠実に向き合い、作品として昇華させたマイク・ミルズを讃えたい。パンフレットを買ってよかった。

4月29日(金)から5月2日(月)まで、休まず開けます。

2022/04/27

『THE FORTUNES IN FURY』

松本伸哉/山下直樹『THE FORTUNES IN FURY』が届きました。
2012年にリリースされていた作品を2022年の最新マスタリングで再リリース! ミックスCDではあれ、カットアップ、コラージュの趣がつよい作品を構成するのはクラッシュ、ポップ・グループ、マッシヴ・アタック等々のパンク以降の楽曲群。ダブ、レゲエ、ファンクの持つ雑味、幅の広さを体感できます。

販売価格は1540円(税込)。32分16秒、41分33秒のふたつのミックスを収録。

4/27 店日誌

4月27日、水曜日。ようやく行けたロボ宙さんのお店〈OMIYAGE〉に刺激を受けた。力が抜けつつも店の隅々まで面白い。値段がついているものが少ない。まず「売ってますか?」が第一コーナー、「いくらですか?」で第二コーナー、買うかどうかは最終コーナー。そうそう店って、こういうやり取りが面白いんだよなーと再確認させてもらった。

ツイッターに「ユルい」と書いてしまったけれど、入り口の木の扉、貼られたステッカー、物物の配置など、構成要素のセンスは抜群。いるだけで嬉しい。ビールを飲んで、ロボさんと話して、買い物をしたらもっと楽しい! ぜひ足を運んでみてほしい。

お隣の書店〈バックパックブックス〉では本日から、JUN YABUKI Solo Exhibition「LIGHT HERE,LIGHT NOW」開催中。5月15日(日)までの会期中は休まず開けてくれるとのこと! 代田橋の味わいを多くの方に感じてほしい。

今日、明日、明後日も通常営業! 元気だしてやったるぞー!

2022/04/25

4/25 雑記

〈シネプレックスつくば〉まで自転車を走らせ、マイク・ミルズ監督作『カモン カモン』を観る。文句の付けようのない映画だった(泣けた……)。やや長めの体感とは異なり2時間弱の上映時間。終わると17時頃。ちょうど日が暮れはじめる時間帯。絶好の気候につられて公園に入ると、光が鮮やか。緑が映える。つくばに住んでいてよかったなあと感じさせてくれるのは、こういうとき。

映画の余韻と相まって、目に入る景色、風景どれをも祝福したいような気持ちになった。この世界も、自分も捨てたもんじゃない。人生、暮らし、生活にも光はある。たった数十分ではあれ、こんな風に感じられることがあるから、やっていける。

行き帰りの道中や劇場で幾人かの知人と出くわした。短かくとも、言葉を交わせるのがけっこう嬉しい。

2022/04/24

4/24 店日誌

4月24日、日曜日。賑やかだった一昨日から一転、昨日は開店直後から静かな時間が続いた。誰も彼もネモフィラを見に行ってしまったのか。はたまた近隣の公園でピクニックでもしているのか。まあ、こればっかりは仕方がない。そう切り替えて、店内を整理したり品物を並べたり。落ち着いたところで本を読み出すと、少しずつご来店。

つくば市松代に編集長を構えるフリーペーパー『DEAL』編集長・菊池さん、「NEWSつくば」の記事で店のことを知ってくれた方、カザフスタンから北海道を経由してつくばに来た研究生、しっかりと話をしてくれる人が多かった。

正直に言って、売り上げに繋がるお客さんは多くなかった。だけれど、未知の場所、人物への興味を広げるきっかけを与えられる機会はあった。これもまた、根源的利益(コズミック・プロフィット)と言えるのだろうか。

今日は13時から19時までの営業! 店番太郎くんが開けてくれます。

2022/04/23

『DEAL』17号

フリーペーパー『DEAL』17号が届きました。
野外フェスティバル/アウトドア・カルチャーを主に情報発信、催事紹介などに取り組む紙媒体(旧名『LJ』の方が馴染みがあるかも)、最新号の特集は「紙のコミュニケーション」。雑誌『SWITCH/Coyote』、『Spectator』、『KINARI』各誌の編集長、出版社「ミシマ社」や古書店〈Flying Books〉代表のインタビューを収録しています。その他、各地のイベント/フェスのレポート、告知も。

つくば市松代の編集部から直納品! 気軽に手にほしいです。

『Pensado en mi morena/El profesionalismo es importante』

 『Pensado en mi morena/El profesionalismo es importante』が届きました。
“ボゴタ式人喰いトロピカリズモ”という副題が添えられたA面「Pensando En Mi Morena」、B面は、盟友ペドロ・オヘダ(ロンペラージョ)やマリオ・ガレアーノ(フレンテ・クンビエロ)をはじめ、ラ・ペルラ、リド・ピミエンタ、イン=コレクトなどの実名がバシバシ飛び出すボゴタのアンダーグラウンド・シーン讃歌「El Profesionalismo Es Importante」。

販売価格は1760円(税込)。他にもいくつか「オクラ印」の音源を在庫しています。

『Conjunto Media Luna Ⅱ』(TAPE)

CONJUNTO MEDIA LUNAConjunto Media Luna Ⅱ』が届きました。
限定入荷! 2021年に「オクラ印」から7インチ・シングルとしてリリースされた楽曲(N21 / En Este Mundo Y En Esta Tierra」)をカセットテープ化。色気のあるクンビアを収めたA面はもちろん、B面のインスト楽曲のアレンジも秀逸です。合計4曲収録。

販売価格は1857円(税込)。通販、取置きは不可。ご了承ください。

4/23 店日誌

4月23日、土曜日。昨日は開店直前にDJのHAPPFATさんがご来店。そこから数珠つなぎに知り合いがやってくる。天気は快晴。夏日となれば、手元には缶ビール。居合わせた「オクラ印」のヒデ・モリモトさん、Eatern.Pことエポンくんと、楽しく話す。少し間を置いて、また別の友人たちがビールを持ってくる。賑やかで慌ただしい、金曜だった。

今日、明日は13時開店! オンラインストア「平凡」もどうぞよろしく!

2022/04/22

4/22 店日誌

4月22日、金曜日。すかっと晴れている。ビール日和。リトル・テンポ『山と海』を大きな音でながして、身体をぐーんと伸ばしたい。心もぐわーんと広げたい。こうした初夏のような気候が本当に好きだ。お隣の店長・土田くんが貸してくれた、サム・ゲンデル『AE-30』のカセットテープを聴いている。まったく伸びやかでないが、面白い。耳が離せない。

今日、明日、明後日は休まず開けます! ご都合に合わせてご来店ください!

2022/04/21

「四季舞踏会・春」

「四季舞踏会・春」
日時 4月23日(土) 21時開演
料金 2000円(1ドリンク込み)
出演 KID,TAKEYAS,OGA,AKIHIRO SUZUKI,MOORI,AKI,KRAIT,KENGI,GUGO,TOMO,SLEEZY KURI
飲食 四季特製フリーフード
会場 Club OctBaSS/DISCOS(茨城県つくば市天久保1−5−4)

4/21 店日誌

4月21日、木曜日。一昨日、昨日は見事なほどに静かな店内。何かしらを買って行ってくれた人の数は……ここでは言えない。ひとり音楽を聴いたり本を読むうち時間が経っていく(ダイナソーJr.やボアダムスを大きな音で聴いていた)。こうなると、入り口のドアが開くたび「ギョッ」となり、「ハッ」とする。お客さんも戸惑うだろうなァ。

音源の入荷が増えてます! コツコツ、ジワジワ、店は変わっていきます。

2022/04/20

「PEOPLE’S PARK -time table-」

「PEOPLE’S PARK -PEOPLE BOOKSTORE 9th anniversary party!-」
日時 4月24日(日) 16時開演
料金 3500円(+ドリンクオーダー)
出演    曽我部恵一(LIVE&DJ),HAPPFAT,Wool&The Pants,SPRA,NOOLIO,DJサモハンキンポー,HOME MADE RECORD CLUB,TOMO,Kay(from KRAIT)
出店 煮込み屋NEAR(つくば食堂花 × Kitchen&Dinner DJANGO)
会場 Good Near Records/Club OctBaSS/DISCOS(茨城県つくば市天久保1−5−4)
・本公演は前売券の販売、予約受付はしておりません。
・会場の状況によっては入場規制を行うこともあります。
・各会場は出入り自由です(入場時、マスクの着用をお願いします)。
・無料、専用の駐車場はございません。近隣の有料駐車場をご利用ください。
・歩行者、周辺住民、近隣店舗へのご配慮をお願い致します。

***

〈Good Near Records〉
16:00~17:00 HAPPFAT
17:00~18:00 曽我部恵一(LIVE)
18:00~     HAPPFAT

〈Club OctBaSS〉
17:00~18:30    TOMO
18:30~19:30   曽我部恵一(DJ)
19:30~20:00   SPRA
20:00~20:40  Wool&The Pants
20:40~21:40   Kay 
21:40–23:00   DJサモハンキンポー

〈Bar DISCOS〉
18:00~19:30 NOOLIO
19:30~21:00 HOME MADE RECORD CLUB

4/20 店日誌

4月20日、水曜日。縁あってオンライン・ストア〈平凡〉の一部を間借りして、当店の通販サイトが小さくオープン(謎のキーホルダー、文庫本袋、足カバーなどと並んでいるのが妙ちきりん)。これから少しずつ、本や音源などを紹介していくので、なんとなくでも気にしてもらえたら嬉しい。ほそく、ながく続けていくつもり。

もちろん、直メール窓口での通信販売も継続! どちらからでもご購入はお気軽に。在庫確認、商品の状態などのお問い合わせは、植田宛にメールを送ってほしい。

今日も新入荷あり! お暇なときにご来店あれ!

2022/04/19

『AFTER2025』

私たちはどうしても、すべての行動を目標に向かう時間に置き換えてしまいます。大切なのは、この思考から脱却することです。つまりは「輸送(Transport)」から「徒歩旅行(Wayfarning)」への変化。–ティム・インゴルド

前触れなく届いた大きな小包。送り先の団体名、住所を見てもどこの、誰だかわからない。首をかしげながら開けてみると入っていたのは大きな冊子『AFTER2025』だった。まず目に入った文字は「AFTER2025は「ぶっちゃけ万博どうなん?」と「どうせやるんやったら……」のあいだを、今を生きる人たちの声をたよりに、うろうろしながら、あれこれやってみる試みです」。

ほう。なんか面白そうと感じてひっくり返すと、人類学者のティム・インゴルドなる方へのインタビュー「生きた世界の住人として、ともにつくること」を見つけて、すぐに上記の部分にぶつかった。ああ、共感。さらに読んでいくと、以下のような文章もある。

美しい夕陽を見かけると、すぐにスマートフォンを取り出して、写真を撮ってしまう。時間をかけて眺めたり、誰かに話したりすることもなく、ただ写真を撮ってそれで終わり。まるで、過去をゴミ箱に捨ててしまっているようです。

はああ、また共感。ちょっと変わったレイアウトの誌面をさまよっていると、こんな言葉もある。「大阪文化そのものの「なんでや?」「ほんまか?」「要はこういうこっちゃな」が飛び交う大阪のまちに戻そう」(池永寛明)。精読はしていないのだけど、興味が沸く。他にもなんとなく気になる言葉が散りばめられたこの冊子。どういったものなのか、まだはっきり認識できていない。

今日から店頭にて配布中。ご希望の方はお気軽にお声がけください。

4/19 店日誌

4月19日、火曜日。久々にきもちよく晴れた。午前中は半袖で、ご近所〈ベッカライ・ブロートツァイト〉の本棚を入れ替えに行ったり、用事を済ませに一時間ほど歩いたり。日ごとに目に入ってくる緑の割合がグングン増えていく。あとちょっとで田んぼに水がはいる。一年でいちばん好きな季節がやってくる。

4月24日(日)に開催する「PEOPLE’S PARK」の取材をかねて、フリーランスの写真家で「NEWSつくば」の記者でもある柴田大輔さんにインタビューをしてもらった。時間をかけて話を聞いてくれただけあり、中身のある記事になっていると思う。

※補足。今後、天久保一丁目は開発され「つくばスタイル」的に駆逐されてしまう予感がある(再開発、街のクリーン化の一環として)。それを危機感として話した。自分はあのエリアの持つ文化的側面を強調していきたい。

今週、24日(日)も含めてやすまず開けます! 日々、店には何かしらの動きあり!

2022/04/18

4/18 雑記

個人的、生涯保存号になっている『本の雑誌』2014年12月号の特集は「天才編集者・末井昭に急接近!」。伝説的雑誌を生み出した編集者・末井昭さんへのインタビュー、関係者へのアンケート、末井語録、借金グラフ等で構成されている。30ページ弱の特集ではあれ、密度がものすごい。数年ぶりに読み返しても圧倒的に面白い。規格外の生き様、編集術に驚かされるし、励みになる。自分は小せえなぁと思い知らされる。

一.企画は街で考える 一.机上で編集しない 一.思い付いたら人に話す 一.アイデアは貯金しない 一.飽きられる前に飽きる 一.二十四時間営業と思え

末井昭の「編集者十の大切」(2007年)より、後半部分。自分自身、編集者の自覚はないが、大きく刺激を受けた。「アイデアは貯金しない」というのと「時間は貯めておけない」ってのは近いものがあると思う(後者は確か、立川直樹×森永博志『シャングリラの予言』内で唱えられていた)。

2022/04/17

今日の買取りから、いくつか。




PEOPLE BOOKSTOREでは本の買取・査定のご依頼を常時受け付けています。不要になった本、大切だけれど置き場所に困っている…そんな蔵書がありましたら、お気軽にお声かけください。お問い合わせはメール、ご来店時でもOK!

えんすい舎




つくばの小さな印刷所「えんすい舎」です。
リソグラフでのZINE製作やアート作品の印刷、イベントや店舗用のチラシの印刷などが行えるスペースです。リソグラフは1色ずつ版を重ねて印刷していく、学校や公民館などで使われている懐かしい印刷機です。

当店では10色のインクをご用意しているのでお好きな色を組み合わせて好みの印刷物を製作できます。まだ種類は少ないですが紙の種類も増やしていきます。紙の持ち込みも出来ます。


えんすい舎
住所:〒305-0005 茨城県つくば市天久保1-15-11
   アイアイビル1F 102/103
営業時間:9:30ー17:30
定休日:月曜、火曜

instagram えんすい舎

http://1001coffee.jugem.jp/?eid=627

4/17 店日誌

4月17日、日曜日。気候のせいか、体調なのか。手ごたえのない日が続いている。夜はすぐに眠くなるから、抵抗せずに横になる。4時頃に目が覚めると、夜明け前。その後ぱっと起きると6時ぴったり。外は明るい。青空が望めるけれど、雲もうすく広がっている。今日はどんな天気になるのだろうか。

本格的な春がくるまでのこの時期、けっこうもどかしい。どんな服を着るべきか、まだ迷う。店に座っていると妙に寒い。でも、外に出てみると、思いのほかあたたかい。もうしばらくは、ビー・ケアフル。

(振り返ってみると、昨年の同日は二日酔い一昨年は感染拡大真っ只中だったようだ。)

今日は13時開店、19時閉店。ゆっくり、のんびり、待っています。

2022/04/16

『空とぶ猫』

猫を愛し、猫の観察者であり続けた

詩人・北村太郎が生涯にわたって書いた

猫の詩と猫のエッセー。


北村太郎『空とぶ猫』が届きました。
猫を愛した詩人・北村太郎の猫に関する詩、短文とで構成した一冊。著者自身による装画、挿絵が愛らしい。余白を活かしたレイアウトで文字数以上の豊かな容れ物としての本の魅力をたたえます。やや横長に感じさせる範型とソフトカバーの相性も抜群。ああ、いい本だ。そう感じさせてくれるのが、すなおに嬉しい。

販売価格は1760円(税込)。『光が射してくる 未刊行詩とエッセイ 1946-1992』も入荷しています。

『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』

レコードを聴くということは、過去に誰かがリリースし、しかし、聴き逃されたままにされてある声を聴き取ろうとすることだ。現在を形作っている、いまは潜在化している過去に耳を澄ますためのトレーニング。「覚えていないことを思い出すために(レコードとは何か?)」

大谷能生『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』が届きました。
2001年から2013年までに書かれたエッセイ、評論、日記を少数のフォント、複数の段組みで構成したヴァラエティ・ブック。かの晶文社スタイルに比べれば、控えめではあれど内容はなかなかに幅広い(デザインも超クール!)。個人的に出色なのは「大谷能生日記抄」。軽薄な文体で書き捨てたような数ヶ月の記録は、でたらめにグルーヴィー。これをもっと読みたい人は少なくないはず。

販売価格は1980円(税込)。端正な筆致の署名いり。

4/16 店日誌

4月16日、土曜日。先週末までの暑さから一転、急に寒くなったこの数日。いくぶん身体は楽かなと感じていたが大間違い。力点が定まらず、どうにもぼんやりしてしまう。ただ、店に座っているのもしっくりこない。楽な格好、姿勢で横になる以外は考えられない。それゆえ昨日はさっさと閉店、家に帰ってはやばや寝てしまった。

今朝、目が覚めると身体が軽い。そのまま入荷したてのリトル・テンポ『山と海』に針を落とすと、いまの気分にジャスト・フィット。特にB面は音楽のマッサージのようである。6月発売の新作『LOVE MAX』も楽しみでならない。ヤーマン。

雨上がり、気温が上がってきたところで開店しました!

2022/04/15

「仕立て屋のサーカス 東京公演 2022」5/2-5

2年ぶりの東京公演! 5月2日(月)から5日(木)までの4日間、新宿〈ルミネ・ゼロ〉で開催される「仕立て屋のサーカス 東京公演」に出店します。初日はプレ公演で出店はなし。その後の3日間、全4公演の会場で本や音源、トートバッグなどを販売します。当店以外にも飲食や衣服、色々なお店が並ぶので、ご都合が合えばぜひご来場ください。

本公演のチケットは今日、4月15日(金)から販売開始。公演の時間、料金、客演陣などの詳しい情報は「仕立て屋のサーカス」の公式HP、各種SNSでご確認を。

***

仕立て屋のサーカス 東京公演 

日程:20225/2() - 5/5(木・祝 

会場:ルミネゼロ  

住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan Shinjuku 5F  


チケット販売開始 : 東京公演 / 新宿ルミネゼロ 5/2() − 5/5(木・祝) 4日間、東京新宿 ルミネゼロ にて2年ぶりとなる公演を開催致します。 

 

本公演では、藤原辰史 ( 歴史学者・京都大学准教授 )、いしいしんじ ( 小説家 ) 2人をゲストに招き、京都公演での「 対話 」の続きを、重ね合わせ、分解し、再解釈した物語舞台を紡いでゆきます。  

 

今年は「 より荒々しく、」というテーマを掲げ、北へ南へ東へ西へと各地を駆け巡る予定です。 新宿と言う街で繰り広げられる、名もない新しい舞台の形を、是非お楽しみください!  

 

ご予約はこちら : https://t.livepocket.jp/p/circodesastre より  

4/15 店日誌

4月15日、金曜日。朝から雨。先週末の急な暑さに比べれば、いくぶん身体は楽である。こんな日はあたたかいコーヒーと本、何枚かのレコードがあれば一日中家にいられる。途中途中、ぼーっとしたりうたた寝をしたりして、日がなだらだらしていたい。インターネットやテレビ的な忙しさ、喧しさからは距離を置いて、過ごしたい。

当店近所の〈千年一日珈琲焙煎所〉で開催中の星野郁馬展「或る人」の会期は今日を入れて、残すところあと3日。長野県伊那市高遠で星野くんが営む〈純喫茶 窓〉に、また行きたい。

のんびり20時まで営業中。今日も書籍、音源に入荷あり。

2022/04/14

『観々日3』

黒猫店主・観『観々日3』が届きました。
本、映画、レコード、催事、食事……毎日何かをレビューする試み、第三弾。2021年10月1日(金)から2022年3月31日(木)まで、みっちり半年分の日記のようで批評のような、変わった味のテキストが詰まっています。元旦にひいたおみくじ、激安で購入したVHS、旅先で出会ったリサイクル・ショップ等々に対する視点、距離感が面白い。

販売価格は880円(税込)。その他、黒猫/円盤関連の書籍、音源も在庫しています。

4/14 店日誌

4月14日、木曜日。既刊8冊を補充した、四月と十月文庫。明確な理由があったわけでなく、小さな要因が積み重なって、久々の注文に至った。声高でなく、身の丈で、個人が個人のままでいる姿。惑ったり、恐れたりしながらも、自分なりの道を歩もうとする人。そうした在り方に触れられる機会があればいい。なによりも本そのものの佇まいにつよく惹かれた。あえて、言葉にすればそんな説明になるのだろうか。

ただ、今が4月だった。それが一番の要因なのかもしれない。いずれにせよ、気が向いたときに手にしてくれれば、とても嬉しい。そばに置いておけば、何度も読める。それが本のありがたみ。

今日、明日は雨が降りそう。しずかに過ごすにはいい天気なのかな。

2022/04/13

四月と十月文庫

四月と十月文庫、既刊作を補充しました。
鎌倉の出版社「港の人」が刊行する文庫シリーズ。今回届いたのは、蛯名則『えびな書店店主の記』、ミロコマチコ『ホロホロチョウのよる』、有山達也『装幀のなかの絵』、堀内孝『マダガスカルへ写真を撮りに行く』、鈴木伸子/福田紀子『わたしの東京風景』、牧野伊三夫『ぼくは、太陽をのむ』、遠藤哲夫『理解フノー』、牧野伊三夫『仕事場訪問』の八冊。

美術同人誌『四月と十月』に連載されたものを中心に構成したシリーズで、通常の文庫より横幅が広めでゆとりのあるレイアウトが特徴。見開きで映える絵、写真のページも魅力的です。読むうち、酒をのみたくなる本も多いかな。

販売価格は1320円(税込)。『仕事場訪問』のみ、1650円(税込)です。

『FUDGE OF JAZZ』(CD)

そう、これは全くもってオリジナルなサイケデリック・ミュージック。または新しい形をしたエキゾチック・ミュージックに聴こえるのは彼が沖縄で生まれ、沖縄で育ったことと決して無縁ではないだろう。

DJ PIN『FUDGE OF JAZZ』が届きました。
いやー参った! こんなにも先が読めない音源は久しぶり。AIWABEATZとDJサモハンキンポーによるエキゾ・サイケ・レーベル「Noche Tropical」第一弾リリースは、沖縄在住のDJ PINのミックスCD。様々な楽器で鳴らされたジャズのフレーズが切り刻まれ、密林のようなビート、ノイズと共に再構成された62分54秒。ああ、ハラハラした。だけど妙にクセになる。

販売価格は1650円(税込)。ヒラパー・ウィルソンのアートワークも強烈です。

高橋香緒理 イラスト展「ここは塵のなか」

高橋香緒理 イラスト展「ここは塵のなか」
会期 2022年4月21日(木)−5月16日(月) 11:00–18:00 ※火・水定休 
会場 千年一日珈琲焙煎所(茨城県つくば市天久保3–13–3高野テナント105)

4/13 店日誌

4月13日、水曜日。リソグラフ印刷工房〈えんすい舎〉のオープン日。同じ天久保の一丁目(当店は三丁目)、スナック? キャバクラ? の跡地とのこと。既に稼働している印象があるゆえ、今日オープンと聞いてもどういう事態か分かっていない。行けば、何かしらが刷れるのは間違いない。ガイド役の小林くん、その他スタッフの方々が何かしらの応対をしてくれるのだろう。

くわしい営業日、時間、利用料金などはこちらでご確認を。住所はつくば市天久保1−5−11 アイアイビル102/103とのこと。巨大なカラオケ施設のすぐ近く。

今日も何かしらの入荷あり。在庫確認、通販などのお問い合わせはお気軽に。

2022/04/12

『山と海』(LP)

LITTLE TEMPO『山と海』(LP)が届きました。
ヤーマン! 日本が世界に誇るレゲエ/ダブ・バンド、リトル・テンポが2008年に発表した『山と海』が約14年の時を経て、アナログ盤になりました。夏のきらめき、ときめきを内包したダンス・チューンからレイドバックを極めたラウンジ・ナンバー、大ネタ「Over The Rainbow」のカバー(名演!)など、11曲を収録。今、この時期に届いてくれたのが、とても嬉しい!

販売価格は3850円(税込)。マイナーチェンジを果たしたジャケットも、いい感じ。

4/12 店日誌

4月12日、火曜日。リトル・テンポ、2008年の名盤『山と海』がLPレコード化! 初夏を思わせる気温、空気感のなか本日入荷予定。その他、鎌倉の出版社「港の人」が刊行する「四月と十月文庫」シリーズや詩人・北村太郎のエッセイ集など、新刊にも入荷・補充あり。加えて、中古音源(主にレコード)にも近日中に動きがありそう。

当店近所の憩いの場〈古着屋may〉店内が爽やかな春っぽい色合いになっていた。アロハ・シャツをはじめ半袖ものが店頭を彩っている。ぜひ覗いてみてほしい。

さあ、今週もはじまった! 元気だしてやっていこう。

2022/04/11

4/11 雑記

ただ、生きていること、生きていることの毎日は、何となく滑稽で面白い。つまらぬことも、撫で廻していると面白い。平凡な草でも木でも、よく見ていると面白い。水の流れ、雲の流れ、子供の顔、とりどりに面白い。だが、そんなことを面白がって書いたとて、他人に見せたとて、どうにもなるまい−−そんな気持ちだ。(「五年」)

尾崎一雄/荻原魚雷(編)『新編 暇な老人』(中公文庫)を少しずつ読んでいる。ピンとくるもの、こないもの、それぞれに面白い。時間の流れかたが心地よい。冒頭に置かれた短編「五年」を締めるこの数行が、本書の編まれた意図を語っているように感じる。

今日で「上高地行」までたどり着いた。ゆっくり、読んでいく。

2022/04/10

『平野甲賀と 2』

最初に浮かんできたイメージはこういうものでした。大きなテーブルに今まで一緒に仕事をした人々が集まり、飲みながら、食べながら、あーだのこーだの話している。大きな笑い声も出てくる。-平野公子

平野甲賀『平野甲賀と 2』(horo books)が届きました。
2021年3月22日、82歳で亡くなった平野甲賀への追悼文集であり、作品集でもあるおおらかな本。ほぼ正方形の判型、やわらかな手触り、余白の多いレイアウト……読み手への圧が少ないよう編まれた工夫をあちこちに感じます。読む、というより聞く、眺めるという言葉がしっくりきます。広場のようなイメージ。この、風の通る感じが好きだなァ。

販売価格は2200円(税込)。『平野甲賀と』も少数、在庫しています。