即時性とインパクトの大きさが重要視されるウェブから離れ、アジアについてじっくり読む状況をつくるため、本として発行します。画面スクロールで読み飛ばすことのできない本という形態で、五十年後百年後にも読まれることを期待します。(「創刊にあたって」)
アジアを読む文芸誌『オフショア』第一号が届きました。
収められているのは、書き手それぞれの文体、視点で書かれたアジア。福清(中国)、西成、台湾、バリ~八重山~奄美にまつわる論考。日本語学校を題材にした詩。在日台湾人女性への聞き書き。dj sniffへのインタビューなど。
どれもが独特の語り口、声を持っているからか、情報を摂取するようには読め進められない。意識して時間を作って記事一つずつに向き合い、文字を追ってみてほしい。「読み、考え、書き、さらに読み、再び考えさらに書く……。気の遠くなる時間を費やすことで理解は深まるのだと思います」。
販売価格は1760円(税込)。間借り中の〈平凡〉でも購入できます。
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