7月20日、水曜日。三連休明けの営業日だった昨日、やはり店は静かだった。やはり、なんて書くと暇なのは予想通りでこんな状況はわかっていた、という風に受けとめられるかもしれないけれど、そんなことはない。いまだに開店前はどきどきだ。お客さんは来るのだろうか。うちの店は忘れられていないだろうか。心配し始めれば、キリがない。
ただ、心配や不安を表明するのは得意でない。できるだけいつも通り、無闇なやる気は出さずにシャッターを開ける。定位置に座って本を読んだり、インターネットをのぞいたりして過ごしている。何事もないような顔をして。
人がいない朝。なんとなくいつもより早く店に来たとき、急に店内の荒れが気になる。本をあちこち入れ替えたり、埋もれていたものを掘り出したりして、整える。少しずつ、店の表情が変わっていく。たぶん、そんな日々を重ねていって、個性めいたものが生まれていくのだろう。
今日は猛暑日とのこと。無理せず、ゆっくり過ごしたい。
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