2022/07/25

7/25 雑記

昨日、日曜日は静かな一日。店にある本で何か読もうと選んで手に取った、小林信彦『おかしな男 渥美清』(ちくま文庫)に引き込まれる。同著者の『袋小路の休日』、『夢の砦』、『1960年代日記』、『日本橋バビロン』と読み繋いできて良かった(当てずっぽうな順番だけれど)。著者の描く60年代の東京にすぐに入っていける。

小林信彦の独白のような文体を楽しみつつ、他者のさりげない仕草から得た印象を言語化する技術に感服する。決して声高にならない語り手としての姿勢に共感している。

その間、店に来た人は数組。ほとんどの顔を思い出せる。ただ、比較的若めのお客さんたちがじっくり棚を見て、本を選んでいった。それだけで、良しとする。

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