2024/05/28

5/28 雑記

朝からどよーんとした空気、雨は降っていないが身体が重い。それでも映画に行こうと準備をすると雨がザーッと降ってくる。もういいや。今日は適当にやり過ごそうと決めて出かけた古本屋で『死んでも何も残さない 中原昌也自伝』を買ってきて読み出すと、これがすごい。とんでもない本がシレッと出ていたもんだと驚かされる(店でも古本で何冊か売った気もする)。

暴力温泉芸者は、究極の無意味を目指すという、一つの批評の形をやっているつもりだったけれど、だれにも伝わらず、結局、好きなことをやっているだけでしょう、という話になってしまった。とはいえ、あの頃はまだ、世界は自分の知らないものや、意味のわからないもので一杯、という認識が基本にあった。でも、今は、よくわからないうちに、自分の知っている範囲だけしか興味がなく、意味のわからないようなものは、すべてくずで、あってはならないものという世の中。(*1)

つい長々と引用してしまったけれど、紹介したい箇所は他にもたくさんある。この本に関しては読了することに大きな意味はない気がする。散りばめられた言葉から何を拾うか。どこを面白がるか。170ページほどの短かさではあれ、めちゃくちゃ分厚い。

大衆から物語をとりあげないといけないのではないか。もう、エスカレートし続ける欲望にはだれも応えられない。単なる文学や映像の危機という話ではない。文明の危機だ。はっきりいって。(*2)

(*1)第五夜「暴力温泉芸者は高校四年生」 (*2)終章「死んでも何も残さない」

2024/05/27

ピープルブックストア日報 2023年11月1日〜22日

天久保一丁目の印刷工房〈えんすい舎〉謹製、「ピープルブックストア日報」(11/1〜21)が出来ました! ブログに書いている日誌を基にして再構成したもので、イラストとレイアウトは坂尾裕幸くん。レイアウトは前々号も担当したくれた小林佑生くん(えんすい舎店長)。テキスト多めではあれ、イラストもばばーんと大胆につかっていて見応えがあります。

店頭購入はもちろん、メール通販、オンライン・ストア〈平凡〉ご利用の方にもお付けします! 

5/27 店日誌

5月27日、月曜日。朝8時からはじまる映画を観るために〈シネプレックスつくば〉まで自転車を走らせる。7時台のつくば駅前、歩行者専用道は集団登校の小学生たち、自転車に乗る中高生の姿が目立つ。小学校を通りすぎるまで意識的に速度をゆるめて安全第一。急に走り出したりする子供たちに驚きながら、そろりと進む。通勤と思われる同世代くらいの男性がスカ・フレイムスのTシャツを着ていて声をかけたくなるも機を逸する。朝の街は新鮮だ。

予告編を観て気になっていた、ラジ・リ監督作『バティモン5 望まれざる者』のチケットを買うと、他には誰も座ってませんと伝えられる。いつも通りに前寄りの真ん中に席をとる。当たり前だが貸切状態。照明が落ちて、予告編がはじまる。さあ、本編。

……いやあ、参った。できれば目を背けたい社会状況、人間どうしの軋轢が延々と描かれる。人種間、宗教間の大きな問題があれば家庭内のちいさな揉め事もある。観る側も他人事とは切り捨てられない事象だから重苦しい。いい予感がまったくしない。あんなに辛い涙が出たのは久しぶり(いや、はじめてか)。朝からものすごいエネルギーを使ってしまった。

そういえば、つくば市長選もそう遠からずに行われるらしい。あちこちに関心を広げるのは大変だけど、身近な事には目を向けていたい。

今日も通常営業。通信販売や在庫確認など、お問い合わせはお気軽に。

2024/05/26

「インダストリアル・ブロック・エクササイズの実演」

「インダストリアル・ブロック・エクササイズの実演」
日時 2024年6月8日(土)18時開演
料金 無料
出演    Vivian Sui Method(数見亮平+桐月沙樹+齋藤匠+須田貴哉)
会場 横浜美術館休憩スペース(神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1)

5/26 店日誌

5月26日、日曜日。市内のちょっと離れた場所(車で10分ちょい)で開催されている、カレー店〈棕櫚〉の2周年パーティーはきっと盛り上がっているだろう。少しでもお客さんが流れてくれたらいいなーと思っているけど、まあ無理か。ずっと遠くの鹿児島、愛知の蒲郡あたりでも知人が関わる催事が行われている。たぶん、あちこちで人が集まり賑わっている。雨も降りそうもないので、みんな楽しいだろうなあ。

こちとら今日も人がくるのか心配している。入店されても顔を見るだけ、とくべつ声もかけないので驚かれるかもしれないが、好きに本を探してくれればいい。ただ、店内の写真を撮るときは事前に声をかけてほしい。カシャカシャと音が鳴ると、どうしても気になってしまうので。

今日も元気にやってます! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく!

2024/05/25

5/25 店日誌

5月25日、土曜日。開店前に買い物がてら歩いていると、OMSB「大衆」が脳内再生される。「だってそうじゃん」ってところがすげー好きで、いい加減にうたいながら歩いて、店に戻って歌詞カードを確認する。「誰にもなれないし/自分の普通をやる毎日/仲間外れじゃなくて/そこに居なかっただけ。だろ?/素晴らしき人生/いっそもう振り切って/死ぬまで付き合うよ/だってそうじゃん」。普段耳から入る言葉を目で追っていくと新鮮だ。

古いアパートが壊されて更地(土が露出した状態)になって、それらしく地鎮祭が行われる。小さな子がいたりいなかったりする若い夫婦、親とおもわしき人、住宅会社の社員などが参加している。つくば市にいると、そんな風景ばかりが目に入る。

入荷したての問題作、金井タオル『日記発、小説経由、雑誌行き』はかなり変な本である。雑誌と呼ぶのいちばん近い気がするのだが、それもどうもシックリこない。読めば、面白いとは思っている。こういうものを売ってこそ、店は楽しい。

今日明日は13時開店。在庫確認、通信販売などのお問い合わせはお気軽に。

2024/05/24

5/24 営業中

(平日の金曜日。古本屋の店主は営業中に大あくび)

ーどうしたの? ずいぶん眠そうじゃん。
いや、ここんとこ店がヒマでさ。
ーまあ、そういうときもあるよね。
うん、慣れてはいるつもりなんだけどさ。まあ、どうにも。
ーなんかよその本屋はTシャツつくってたりするみたいだよ。
そうね、ああいうのが受けてるみたいだね。上手くやるよなあ。
ーキミもやってみりゃいいじゃない。
うーーーーん。まあねえ。でも、俺にはあんなふうにはできないなあ。
ーじゃ、しょうがない。あくびしながらやるしかない。
ま、そうなるね。
ーそれにしても、段ボールの量がすごいね。買取り?
そう。最近、本の買取りが多くてさ。ありがたいんだけれど。
ー人が来なくちゃ買われないもんね。
そうそう! ね。まったくどうしたものか。
ーインスタグラムとか使ってうまく紹介したらいい。
ね、そう思うんだけど、けっこう難しいのよ。
ーと、いうと?
うーん、按配というか。写真と文章のバランスがさ、うまく取れないんだ。
ーできれば上手く見せたいもんね。
ね。かと言って上手い人の真似してもつまらないし。
ーそもそも、それだけの知識と技術もないし。
そうなんだよ。勢いだけだと、うるさくなるしさ。困るよ。
いいね! がほしい。フォロワーを増やしたい! って思う?
うん。思ってる。
ーそうか(笑)。意外にそこは素直だな。
まあ、そうでしょ。一応ゲームに参加してるわけだし。
ーじゃあ、Tシャツつくっちゃえばいい。トートでも、本でもさ。
うーーーん。だからさ、それはまた別の話でしょ。やりたかったらやってるよ。
ーじゃまあ、しばらくはあくびの日々か。
まあ、そうなるかあ……。しかし、いい天気だねえ。
ーあ、寿司屋さんは配達で忙しそうだ。
アイツ、友達でよく来るんだよ。暇つぶしに。

(信号がかわって、ブーンとバイクが走りだす)