2022/06/30

Today’s YouTube #435

https://twitter.com/TakaiKoki/status/1540128431903342592

『これが私の、』

植村正美『これが私の、』が届きました。
普通に読める日本語の雑誌『トラべシア』を手がける鈴木並木氏のツイートで存在を知ったZINE。書き手の植村さんのことは知らないままに読んで、刺激を受けて、当店でも販売することになりました。文学、映画、音楽、芸能などなどが当たり前に絡み合いながら、綴られた感想文集。文化って、サブ・カルチュアってこういうものだよなあ。

森田芳光、宇多丸、大谷能生、近藤等則、菊池成孔、雨宮まみ、中村明日美子、岡村靖幸、平手友梨奈、松田青子、太田光、五所純子、阿部和重、小林信彦……このうち誰か一人にでも興味、関心を持つ人ならば、読んでみて損はないと思います。

販売価格は200円(税込)。この値段設定にして、堂々50ページ。読み応えあり。

6/30 店日誌

6月30日、木曜日。一昨日、店に来てくれた〈Gallery Y〉(ご近所、天久保一丁目)の細田さんが『八角文化会館』最終号、奥付のスペシャル・サンクス欄にうちの店も記載されていると教えてくれた。その場ですぐ確認すると、本当だ。いくつかの書店と共に載っていた。小さくとも粋な計らい。こういうのって妙に嬉しい。

昨日、その『八角文化会館』を買いに来てくれたお客さんに「これが最終号なんですよ」と伝えると「え!」と驚き「さみしいですね」と残念がった。派手でなくとも、たしかに愛された雑誌なんだなあと思い知った。店頭はもちろん、間借り中の〈平凡〉でも販売中。

今日、明日は15時開店。通信販売、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2022/06/29

『BETWEEN ME & THE US』

パスポートを渡して彼女が生年月日に目を通すと「ハッピーバースデー」と陽気な口調でパスポートを返してくれた。明後日は僕の誕生日だった。僕は照れながらありがとうと言ってお店をあとにした。その時の会話が、5年経った今でも映画のワンシーンのように鮮やかに記憶に残り続けている。

濱田紘輔『BETWEEN ME & THE US』が届きました。
2019年発表の『THE LAUNDRIES』(当店完売)の姉妹・兄弟作とも言える本作は、2016年から2018年の間にアメリカ(ニューヨーク~テキサス~ルイジアナ~オレゴン~カリフォルニア)を旅して出会った人や店、その背後にある文化、社会を記録したもの。被写体の多くが穏やかに微笑んでいて、安心感すら覚えるのは撮影者の人柄ゆえか。

日本とは違う空気、湿度を捉える撮影技術。被写体と向き合う姿勢・関係性が写真として結実していて、一枚一枚に作品として成立するだけのクオリティがあるのも驚かされる。

販売価格は3300円(税込)。間借り中の〈平凡〉でも販売しています。

Today’s YouTube #434


6/29 店日誌

終日、古い日記をひもとく。新発見多し。日記は、やはり、つけるべきだ。(四月三十日(木) 晴)

6月29日、水曜日。数ヶ月、探していた小林信彦『1960年代日記』をようやく見つけた。書き出しの1959年(昭和34年)、小林信彦は26歳。『ヒッチコック・マガジン』の立ち上げの頃。そこから1970年(昭和45年)までのまるごと10年間を綴った日記をひもとくと、かつて読んだ同著者の傑作『夢の砦』で描かれたシーンを思い出す。小林信彦の本、もっと、しっかり読まなければ。

人と顔を合わせれば「暑い……」となってしまう、この数日。遠方からもわざわざ店に足を運んでくれる方がいて、驚かされる。些細なやり取りであっても、声を交わせることが嬉しい。売り切れている、LITTLE TEMPO『LOVE MAX』(CD)は本日再入荷予定。

今日も暑い。無理せず、お暇があればご来店ください。

2022/06/28

6/28 店日誌

ここで畸人というのは「変わり者」という意味ではなく、尋常ではない、素敵な面白い生き方をした人ということである。(中略)機能と効率・管理といった近代の毒にそっぽをむいて、むしろ趣味や飄逸に生きた自在な人が多く、なかには近代化に乗り遅れた人もいる。–森まゆみ(「路上の肖像–あとがき」)

6月28日、火曜日。坪内祐三『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲がり』の次に手に取ったのが、森まゆみ『明治東京畸人博』。『慶応三年〜』を読んで、にわかに興味の増した幸田露伴が住んだ谷中、かつて建っていた五重塔、同居していた滝沢羅文(通称:ブラ八)のことが知りたかった。だが、該当の章「露伴が谷中にいた頃–五重塔の話」でいちばん鮮烈な印象を残したのは、斎藤緑雨の風貌だった(p.213)。

文中で「おしゃれでやせた斎藤緑雨」と書かれる通り、なるほどシュッとした面構え。これまでに全く縁もなく、興味を持ってもいなかった斎藤緑雨にもじわりと関心が増してきた。当てずっぽうに本を読んでいけば、また出会うこともあるだろうか。

今日は15時開店。間借り中の〈平凡〉も営業再開! ぜひご利用ください。