庄野家のひとたちは、うれしいことがあったらその日の内に手紙を書きます。それが親が子どもたちに教えたことで、夫婦もまた、子どもたちに「ありがとう」の気持ちを伝えるためにたくさんの手紙を書きました。
庄野千寿子『誕生日のアップルパイ』が届きました。
「メアリー・ポピンズ・夏子様 たのしかったねぇ。ほんとにたのしかった。若葉の風と陽の光と、ほっかほかのおもてなしに包まれた三時間足らずの、あのすばらしい時間は、今こうして思い出しても、にこにこして来ます」(「昭和61年6月15日」)なんて感じで、パッとめくったページごとに心を軽くしてくれるような言葉がみつかる。庄野潤三夫人、千鶴子さんが長女の夏子さんに送った手紙から編まれた、あたたかな本。昭和48年から平成21年までの130通、じっくり読んでほしいです。
販売価格は2420円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。
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