2012/04/24

林拓のオデュッセイア。


「現在、林拓は過去を清算し、未来への始まりとしてのアルバムを制作中です。
 春頃発売予定です。林拓は春の男です。命の芽吹きです。緑です。林です。」
 -林拓.WEBより

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『オデュッセイア』の発売は5月23日よ。間違いないわ。だから、絶対忘れないでね。だって、このアルバムは「歴史的傑作」よ。ユリシーズ・ボーイズがすでにそう断言しているの。私は彼らを信じるし、林拓のことも信じているわ。実は最近私は彼のライヴを東京で見たの。彼は恐るべき子供だったわ。ヒップで、謎めいていて、優雅で、手がつけられないほどビューティフルで、詩的錯乱にたえず身を委ねているボヘミア風の子供。あの時私は、彼は創造性の偉大な局面に今まさしく立っているところだと確信したの。みんな、どうか私の言うことも信じてね! 『オデュッセイア』にものすごく期待していて!-ユリシーズ オフィシャル・ブログより

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“草臥れて”で、我々の度肝を抜いた林拓。
彼の新譜というか、これまでの集大成というべきベスト盤、『オデュッセイア』が発売間近とのこと。
このぶっ飛んだデザインがジャケットになるらしい。素晴らしい。
制作はユリシーズ・チーム。奇妙なお仕事。おどろおどろしい。


なんだかもう、林拓から眼が離せないわけなのだ。

2012/04/21

"sakana LIVE0421." -終了しました!


"sakana LIVE 20120421."
 2012/04/21(sat)
 open 18:00 start 19:00
 ご予約 ¥2,500 当日 ¥3,000

 出演:sakana [pocopen(vo. gt.) kazuhiro nishiwaki(gt.)]
 美術:handpoint.

ご予約受付:店頭、お電話、またはE-mailにてお受けいたします。
お電話でのご予約:029-875-5092(営業時間11:00~19:00 火・水定休日)
E-mailでのご予約:件名を「 4/21 sakana予約 」として、下記アドレスまで必要事項を明記の上、お申し込みください。
1001coffee@gmail.com

1.お名前(代表者のフルネームをカタカナ表記にて)
2.ご予約人数
3.お電話番号
 • ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
 • お席に限りがございますので、お早めのご予約をおすすめいたします。

※上の写真は今回のライブ告知用としてhandpoint.氏に作っていただいた 
限定10部[コラージュジャケット7inch型フライヤー](1,500 yen)です。店頭にて販売中!

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ご紹介をひとつ。

久々のsakanaのつくば公演が迫っています。
前回は、2010年の9月25日。なんとも、まあ! 時はあっという間に過ぎるものです。
そのときも記したのですが、千年一日珈琲焙煎所の店主、オーツボさんのお言葉を紹介します。

「僕が「千年一日珈琲焙煎所」を始める動機の一つが、
つくばでsakanaのコンサートができる場所をということでした。」

ボクはコレ、いいと思っています。いまでも。

気になる方は、是非ともご来場ください。
お問い合わせもどうぞどうぞお気軽に。

2012/04/20

I have stumbled, I have strayed.



imissstandup 氏より新着の訳詞が届きました。
蹴つまずいて、さまよって。ボクもそうです。未だに、そうです。
But I can not look back now!  でも、今は後ろを振り返れないのです。
なぜだか、そう思っているのです。


安らかに。


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There's a sorrow in the wind
 風の中に 悲しみが舞い
Blowing down the road I've been
 吹きさらしの道を 歩いて来た
I can hear it cry while shadows steal the sun
 風が泣くのが聞こえる 影が太陽を奪う間

But I cannot look back now
 でも俺は 今後ろを振り返れない
I've come too far to turn around
 引き返すには あまりに遠くまで来た
And there's still a race ahead that I must run
 そして行く手にはまだ 走らにゃならない競争がある

I'm only halfway home, I've gotta journey on
 ふるさとまで まだほんの半分 旅を続けなきゃならない
To where I'll find, find the things I have lost
 失くしちまったものが 見つかるところまで
I've come a long long road but still I've got some miles to go
 長い長い道のりだった でもまだ あと何マイルも行かなきゃ
I've got a wide, a wide river to cross
 越えなきゃならぬ 横たわる広い広い川

I have stumbled, I have strayed
 蹴つまづいて さ迷って来た
You can trace the tracks I made
 俺の付けた轍を 辿れるかもしれねえぜ
All across the memories my heart recalls
 俺の心が思い出す 全ての想い出を横切って
But I'm still a refugee, won't you say a prayer for me?
 でもまだ俺は 逃亡者のまま 俺のためにひとつ祈ってみてくんねえか?
'Cause sometimes even the strongest soldier falls
 時々 最強の戦士でさえ 倒れることがあるからさ


2012/04/15

"Peacenic 2012"



Let's enjoy Peacenic!
Music by kentarow
Illust by dino (Peacenic/KUNNECUPKAMUY)
LOVE Kids :Zen & Kaya
Film maker by YEAth

2012/04/13

"草臥れて" -終了しました!


卯月。十三日の金曜日に林拓とNabiをお迎えする。
この夜は、蜷局を巻く。極彩色の鳥が飛ぶ。
狂い咲きの春。きっと身体は疼きだす。
会場は千年一日珈琲焙煎所。


“草臥れて”
二〇一二年 四月十三日 金曜日
十九時開場 / 二十時開演
料金 / 千円

於 千年一日珈琲焙煎所

出演 / 林拓Nabi

ご予約/お問い合わせ 千年一日珈琲焙煎所1001coffee@gmail.com

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ユリシーズ・ボーイズは林拓(はやし たく)さんのことが好き。私も当然彼の大ファン。彼は傑出したシンガー=ソングライターで、深くてジェントルで奇妙なフォーク・ソングで聴衆全員を金縛りにするの。デヴェンドラ・バンハートやティラノザウルス・レックスや浅川マキが好きな人なら、林拓のことは絶対に愛せるはずよ(そして彼は、いつの日にか、彼自身の「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」を書き上げるんだと私は信じているの)。彼は若くて、長髪で、さそりのように痩せていて、カッコいい人。それに、ブリジット・セント・ジョンとのジャパン・ツアーを記録したライヴ・アルバム『ジョリィ・マダム』に比肩する偉大なアルバムは、2011年の日本には存在しなかったわ。(ユリシーズ・オフィシャル・ブログより)

2012/04/11

"feu la figure" -顔に撃て



"じっと耳を澄ますと、複雑な入り江を歩く時のような、
様々な二面性が、現れては消える。

静寂と喧騒。接近と隔たり。
透明と濁り。冷淡と親密。
端正とひずみ。残酷と甘美。
古めかしさと最新型。洗練と野蛮。
通俗と神聖。瞬間と永遠。

奥行きのあるめまいの中心に吸い込まれる。
この感覚は、やみつきになる。"
-プジョー友子


***

ARLTの新作、『feu la figure』が素晴らしい。とにかく。
めまいがする。身に覚えのない音と言葉。隙がなく、美しい。
ジャケット、ライナーノーツ、デザイン、全てにおいて文句無し。
若者たちに聴いてほしい。大人たちにも知ってほしい。

2012/04/08

BOOKWORMを終えて。



"BOOKWORM"を終えて。
PEOPLEの植田浩平、Peacenicのtoto、MAMEBOOKSの峰尾亮平があの日のことを綴りました。
それぞれの視点で振りかえる、四月一日。言葉と過ごした数時間。
さて、次はどこでだれと会えるのだろう。そう考えると楽しくなります。
みなさん。必ずまた、どこかで、遊びましょう。


動画は野田昌志氏による作品です。


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ああ、とにかく楽しかった。
あたらしい遊び方を見つけた気分なんだ。
その遊び相手は言葉だ。もの思う人で、声を出す人だ。
目の前にいる人が手と心を震わせながら、はなつ声に、まったくボクは参ってしまったんだ。

なんなんだろう! どうしてこんなに嬉しいの!

あいつもこいつも。あのひとも。
みんな堂々としてさ、立派だったよ。そこに嘘はひとつもなかった。
フィクションや脚色はあっても構わないよ。それぞれの声を通していれば、それでいい。
声と言葉。頭と身体。その二つは別々のものじゃない。
絡み合って高め合って、ドクドクと鼓動をつづける生き物なんだ。

みんな生きてる。あの数時間、それを理屈ではなく感じていたんだ。
そう、身体で浴びたんだよ。みんなの人生(ライフ!)をさ。
いまボクは、なんの疑いもなくそう思ってる。
少し恥ずかしいくらいだよ。

ボクはBOOKWORMから受けとったぞ。なにかを。
それがなにか。わからない。いま、ここにある熱だけが確かなのだ。
好きなことを語ろう。好きなように話そう。もっともっと。
うん。まだまだ遊べる。もっともっと楽しめる。
だからね、またどこかで集まろう。ゲラゲラ笑おう。
たまに真剣になろう。慎重に、大胆であろう。

よし。乾杯だ。

植田浩平 / PEOPLE

***

山崎円城さんは言っていた。

「14年続いたBOOKWORMというイベントの生前葬。」

嘘だと思った。

だって、4月1日に開催する、というのだから。
(その以前、企画の始めにブックワームをやるよ、と話した時も同じく嘘だと思った。)

決められた日にちと、ぼくらの心の戸惑いは三人分ちゃんと重なって、目的はウロウロした。

それでいて、
あの一日だった。

だからこそ、
あの一日、4月1日に嘘のようなびっくりするような言葉とパフォーマンスがあった。

ぼくらは誰かの言葉が好きなんだ。
それに嘘も本当もない、あると言ったら在る。ないと言ったら無い。
そのあいだに、いろんな探り合いがあるのも、それもまたいい時間。

BOOKWORMの生前葬はこれからも続くそうだ。

ぼくは何度立ち会うのだろうか?

そう思うだけで、どこかの誰かの言葉たちと、もっともっと向き合える気がする。

15年目のはじまり、と。言うのは、嘘のような本当のこと。

toto /Peacenic

***

横浜を出たのは朝の9時。
つくばに着いたのは11時半。
約束の地、千年一日珈琲焙煎所。
あたたかな日差しのなか、24名の言葉と想いと連れ添った時間は4時間超。
初期衝動から大人の色気、愛の告白から渾身のうた。
「初めてBOOKWORMに行ったあの日、ぼくはBOOKWORMに受け容れられた気がしました」
totoくんが言っていた言葉を、この日ぼくも確かに味わった。
机の向こう側に座り見えるのは、座った者しかわからない景色。
ゆえに。
寛容さとおおらかさ、あたたかな視線に赦しを感じた。
互いの存在を赦すような。
生きているということの発露。
自分が描いた言葉を今一度。
“目に見えない「言葉」や「伝えたい想い」を信じること”
信じること。
言葉の向こうに人間が居ます。
人間っていいなあ。
横浜に帰ったのは23時過ぎ。
人生という名の旅を持ち寄った“体験共有”の1日。
ブックワーム。
また逢いましょう。
そして。
マドキさんは青柳さんの詩を読み、
文吾さんは自作の「弔辞」を読みました。
いまぼくは、それを噛み締めています。
一度しか言いません。
OK、ブルース。
ぼくはそれを拾ったよ。
また逢いましょう。
人生を持ち寄って。

峰尾亮平 / MAMEBOOKS

2012/04/03

"緑のスカイロケッツ" -販売中!

artwork:shina(I DON'T CARE)

お知らせがすっかり遅くなってしまいました。
以前、速報としてお伝えしていたI DON'T CAREの新作、『緑のスカイロケッツ』がついに発売となりました。
言葉と速度。激情と沈黙。歓喜と悲哀。ボクは、さまざまなことを感じます。このアルバムを聴くたびに。
ハードコア・パンク。その一語では片付けられない、説明できない作品だと思っています。

PEOPLEでも数枚、お預かりしています。
購入ご希望の方はどうぞお声がけください。

ひとりでも、多くの人に届け。
どこまでも飛んでいくのだスカイ・ロケッツ。

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I DON'T CARE
緑のスカイロケッツ

1. BURN OUT
2. HITMAN
3. 文字の鳥
4. NO SIR!
5. WALL
6. Ah...Friends

fresh scum-001
CD ¥2,000(tax incl)

「単独リリースから10年、スプリットアルバムから8年!ついに新音源を発表します。
不動の4人が捻りだした渾身の6曲!やっと世に送り出せます。
3月20日に店頭に並ぶと思いますので、是非聴いてみてください。」


問い合わせ freshscum@hotmail.co.jp ※通販しています。送料込み2,000円!



取り扱いショップ
FELEM http://www.felem.com/
RECORD KNOX http://recordknox.shop-pro.jp/
トラスムンド 〒156-0044 東京都世田谷区赤堤4丁目46−6 03-3324-1216
RECORD SHOP BASE http://www.recordshopbase.com/
RECORD BOY http://www.record-boy.com/
RECORD SHOP DIGDIG http://goforwardkeep.ocnk.net/
KOIWA BUSH BASH http://bushbash.org/
EGYPT RECORDS http://egypt-rec.com/
CHICSALE http://www.chic-sale.com/

2012/04/01

"BOOKWORM" at 1001coffee. -終了しました!

design: ayawada


"BOOKWORM" 4/1 at 1001 Coffee.

4/1(日)
開場12:00〜
入場無料(要1order)
千年一日珈琲焙煎所
茨城県つくば市千現1-23-18 ウイングパーク千現1F
029-875-5092
http://1001coffee.web.fc2.com/
リーディング希望の方は
当日11:30より会場にてエントリーを行います。
持ち時間は1人10分以内となります。
■CD・レコードの持ち込み可能です。
■今回は会場の都合上、楽器演奏はアコースティックでお願い致します。


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“言葉のこと、

力んだ肩で、声を震わせ、想いを吐けるおんなのこ。

一、二塁間に構え、さぁこい!と声を荒げたおとこのこ。

言葉のこと、

豆腐屋のおばちゃんに聞いた、コレいくら?

魚屋のおじさんに割り込んだ、コレちょうだい!


言葉のこと、

たわいもない友達との話し。

甘い時間のきみとの話し。


終わらない言葉、つづけるために。

BOOKWORMに寄せて。”
-toto / Peacenic



“4月1日の"BOOKWORM"が言葉の解放区、表現の実験場になればいい。
持ち時間の10分以内であれば、何を言ってもいいし、好きなことだけを延々と話してもいい。 
踊るのも黙るのもよし、絵を描くもよし。とにかく声を聞かせてほしい。
やっていけないことは、ないのだ。”
-植田浩平 / PEOPLE



“「ポエジー」について。
円城さんと植田くん、そしてトトくんと話してる間、ここしばらくずっと考えている。
今日の時点の着地点。
胸にあるモノをカタチにして「伝えよう」とすること。
その「発露の瞬間にあるもの」、それがポエジーではないかと。
あなたの「赤」とわたしの「赤」を確かめる術はなく、
ゆえに言葉は不確かで、記号であり暗号でもある。
器用か不器用か、詩人かどもりかなんて関係ない。
目に見えない「言葉」や「伝えたい想い」を信じること。
ゆえにわたしたちは耳を澄まし、よく視る必要があると感じます。
BOOKWORM、それは互いの発露を視て聞いて感じる1日。”
-峰尾亮平 / MAMEBOOKS,meetsPEOPLE

about BOOKWORM.


ことの経緯を少し。

たとえば音楽なら自分で演奏したり、
誰かが選曲した音を聴いたり、移動中の車の中だったりと、
複数でも個人でも楽しむことが出来る。

でも言葉はどうだろう?

そんな事を考えていた20代の頃、
ミヒャエル・エンデのインタビュー集の中の
「人は自分の好きな物について語る時、
とても上手く語る事が出来る。」という一説との出会いました。

この言葉が、その人にとってのポエジーを持ち寄ってシェアするという
フリースタイルのリーディングイベントBOOKWORMのアイデアを生ませました。

音楽の歌詞でも良いし、コラムの切り抜き、
落語や映画の台詞でも良い。

自作の詩でも良いし、歌を歌うのも良い。

友人からの手紙。祖母の口癖、
旅行記だってある。

ボディランゲージだってある。舞踏もOK。

各々の好きな言葉(のようなもの)
ポエジーの欠片を持って集まる。

それがBOOKWORMです。

97年から続いていて、
ぼくのライフワークのようなイベント。

勿論、珈琲を手に言葉のBGMを聴くだけでもOKだよ。

山崎円城 / F.I.B JOURNAL,BOOKWORM