2024/09/09

9/9 店日誌

9月9日、月曜日。お湯をたらして21秒。いーち、にー、さーんとゆっくり数える。にじゅういちで一拍置いて、お湯を注いでいく。豊田道倫「永遠の21秒」(都築響一・編『Neverland Diner』所収)を読んでから、コーヒーを淹れるときに意識して豆を蒸らすようになった。かつて学芸大学駅ちかくにあった喫茶店のマスターがこだわった秒数で、紙フィルターではなくネルを使うのが望ましいと話していたらしい。その店、もといマスターを描写した短文の味わいは深煎りコーヒーのようだった。豊田道倫さんの文章はとてもいい。

夜になって集った若者たち。水戸、市原、つくばの数人と軽く酒を飲んで、天久保を歩いた。牛久出身のやつはやたらに声がでかい。突然歌い出したり、近距離で電話をかけてきたり、とにかくエネルギーが有り余っている。ものすごい吸引力の台風野郎なのである。

朝、空気が乾いていると感じて店まで歩いてみる。先月までの灼熱状態ではないといえ、30分も歩くと汗がボタボタ落ちてくる。重たい荷物を持ってどうにか郵便局にたどり着き、発送をたのむと想定外の送料になる。ガーンと落ち込みはしないが、軽率なミスを目の当たりにして、言葉を失う。送料設定はむずかしい。

今日も通常営業。在庫確認、通信販売などのお問い合わせはお気軽に。

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