7時半ちょっと過ぎに家を出て、〈シネプレックス つくば〉まで自転車を走らせる。この時間だとまず自転車に乗る大学生に遭遇する。彼らとは逆向きに走って、中央図書館に近づくと徒歩通学の小学生とその保護者、自転車通学の中高生が増えてくる。駅周辺には徒歩通勤の会社員らしき人も目立つ。意識的に速度を落として道のはじっこを通り抜ける。
二宮公園、洞峰公園、赤塚公園あたりまでくると散歩をする人、走る人もまざってくる(先月みかけたスカ・フレイムスのTシャツを着た人がいた気がするが、間違いかも)。ジワリと汗をかきつつペダルを漕いで、目的地に着いたのは8時5分頃。
8時15分上映の濱口竜介監督作品『悪は存在しない』を観ていたのは、自分をふくめて3人。いつも通り、前よりのど真ん中に席を取ったのが大正解。景色の移り変わりがぐーんと迫ってくる。劇中に流れる時間と音楽が上手くはまるシーンが多くて、スクリーンを観ているだけで楽しい。カメラの横移動ではちょっと酔いそうにもなる。映像作品として、よくできてるなーと感心した。
キャラクターの話法、ストーリーの転じ方にも違和感は少ない。車のシーンが多いのは濱口作品ならでは。ちょっとしたところで笑わせてくれるのも、いい。賛否が分かれている終わり方にも大きな抵抗はなく、全体で受け止められた。
公園のなかを通り抜ける帰路、自転車の速度で流れていく風景が映画のつづきのようで不思議な気分。つながるように点在している公園、休み時間の小学校の校庭なんかを眺めつつ、ゆっくり走った。
0 件のコメント:
コメントを投稿