2018/02/20

『Spectator』41号


“つげさんの作品は、何年たっても古くならないし、何年たっても新しい。”
-山口芳則(「あの頃の、つげ義春とぼく」より)

『Spectator』41号が入荷しました。特集は漫画家・つげ義春。
裏表紙まで、ほぼつげ義春で埋めつくされた本号には漫画作品「おばけ煙突」、「ほんやら洞のべんさん」、「退屈な部屋」の再録に加えて、つげ氏の年譜や貴重な絵コンテ、縁のある書き手によるいくつかの論考、関係者の証言が並びます。幕締めには昨年末に収録された、ご本人へのインタビュー「貧乏しても、気楽に生きたい」。これはお見事としか、言えません。

販売価格は1080円(税込)。つげ義春入門書の決定版、多くの方に読んでほしいです。

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スペクテイター41号・2018年2月20日発売

特集:つげ義春 探し旅


私小説の手法をマンガ表現に取り入れ、唯一無二の名作を世に送り出してきた稀代の天才漫画家・つげ義春。作家本人へのインタビューや知人関係者への取材、論考などを混じえながら創作の根源に迫った「つげ義春」特集の決定版。どうぞ、お楽しみに。

スペクテイター41号 CONTENTS

◆「つげ義春 インタビュー 「貧乏しても、気楽に生きたい」つげ義春氏の近況」取材構成・浅川満寛

◆秘蔵史料 つげ義春にの漫画スケッチ

◆漫画再録「おばけ煙突」「ほんやら洞のべんさん」「退屈な部屋」

◆「劇画の新たな展開 つげ義春の登場」構成・文 浅川満寛

◆「つげ義春の幼年時代」作画・河井克夫

◆「つげと僕が二〇代だった頃 遠藤政治氏に聞く」取材・構成 浅川満寛

◆「名作の読解法ーー「ねじ式」を解剖する」対談構成・藤本和也・足立守正

◆「つげ義春の「創作術」について」文 高野慎三

◆「いきあたりばったりの旅 正津勉、つげ義春を語る」聞き手・編集部

◆「日常系について」文・ばるぼら

◆「川崎長太郎のリアリズムとつげ義春のリアリズム」文・坪内祐三

◆「あの頃の、つげ義春とぼく」文・山口芳則

◆「つげ義春氏との想い出」文・菅野 修

つげ義春 略歴

1937(昭和12)年、東京都葛飾区生まれ。小学校卒業と同時に兄の勤め先であるメッキ工場へ見習工として就職。16 歳の頃から漫画を描きはじめ、65 年から漫画雑誌『ガロ』で作品を発表。代表作に「紅い花」(67 年)、「ねじ式」(68 年)、「ゲンセンカン主人」(68年)、「無能の人」(85 年)など。

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