2014/09/17
『Play Map』1972年6月号から
言葉に頼るな。言葉はまったくの馬のクソだ。
行動によれ———いつでも徹底的にやれ。すばやく動け。
キミが一つのドラマにあまり時間をかけると、キミ自身も観客もあきてしまう。
彼らは退屈したら、興味を失ってシラケてしまう。
彼らは情報を得ていないわけだが、こちらがするのは彼らの注意をひきつけ、
いくつかのカギを残して消えてしまうことだ。
着るものを変えろ。身のまわりにあるものを活用せよ。いつも朝は裸で迎えよう。
自分の名前などどこかへ捨てて当局のリストから逃れ地下へもぐるのだ。
-アビー・ホフマン
PEOPLE BOOKSTOREで開催中の「『Get back,SUB!』展 朝日のようにさわやかに」に、出展中の一冊から。
本間健彦氏が編集長を務めた『新宿プレイマップ』改め『Play Map』の終刊号となった、1972年6月号で見つけた記事です。表紙をめくってまず現れるのが、ここで引用した言葉の発言主アビー・ホフマンのポートレイト。満面の笑み。まったく迷いの感じられないピース・サイン。これは本当に素晴らしい写真なので、是非現物をご覧頂きたいと思います(ちなみに撮影者は金坂健二氏)。それに続くのが、アビーの盟友“ミスターDO IT!”、ジェリー・ルービンによるアジテイト。いま、こんなに刺激的な雑誌が本屋に並んでいたら、どんな若者たちが反応するんだろうか・・・と思いを巡らせるだけで楽しくなってきます。ここには「失敗しない生き方」や「賢い選択」は欠片もなく、「やさしい生活」なんかも全くなく、「とにかくやっちまえ!」。ただそれだけなんです。 はっきり言えば危ないわけです。
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“ラスト・イシューとなった六月号では、「恍惚革命」の煽動者、映像作家・評論家の金坂健二撮影による貴重な写真を大々的にフィーチュアして、「革命とは街頭演劇だ」と宣言、街路を駆け抜けたイッピーズのヒーロー、アビー・ホフマンを特集(!)。「終刊の弁」は一言も無い。街頭に出た途端狙撃され、路上で前のめりに斃れたかのような壮絶な最後だった。” -北沢夏音 『Get back,SUB!』より
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