熊本には石牟礼道子、伊藤比呂美、坂口恭平という生命にみちた言葉の発信者がいる。このささやかな雑誌には、そういう人たちが喚起する世界をひとつの伝統として受け継いでゆくことになろう。−渡辺京二「激励」
『アルテリ』十五号が届きました。
毎年2月と8月に定期刊行されている熊本の文芸誌。まず、巻頭の渡辺京二さんの写真がいい。その後に再掲される2016年2月のアルテリ創刊時に寄せられた激励文が、すごく、いい。表紙の紙の手触り、坂口恭平さんの作品の質感も好き。2023年の現在から1973年、1967年、もっともっと前の熊本の空気までを孕んでいるのが、この雑誌の特別さ。あわてずじっくり、読んでくれたら嬉しいです。
販売価格は1320円(税込)。四号から十四号までのバックナンバーも揃っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿