1964年メロディヤ設立から1991年ソ連解体までの四半世紀あまり、15の共和国を有する巨大な多民族共産主義国家ではどのようなジャズのレコードが作られていたのか。鉄のカーテンの隙間から覗き見る米国のスタイルを規範としながら、いまや世界音楽となったジャズは冷戦体制下の微妙な蠢きとして多様な発展を遂げていた。
岡島豊樹・編『ソ連メロディヤ・ジャズ盤の宇宙』が届きました。
カンパニー社がまた、やった! 今回はなんと、ソヴィエト連邦の国営レコード会社「メロディヤ」の主要タイトルをほぼ網羅したという、本邦どころか世界初(!)のソ連ジャズ・ディスクガイド。ページを繰ってみても自分に知ってる名前は見当たらない。されど、なぜだか心をグッとつかまれる。巻頭のジャケット図版だけでも見ごたえがあります。
販売価格は2200円(税込)。同社の前作『AA 五十年後のアルバート・アイラー』の初版(赤版)も在庫しています。
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