2017/02/28

『茶の本』


“世の中そのものが馬鹿馬鹿しいというのに、どうしてまじめでいられようか
-岡倉天心

本日入荷した、土曜文庫の最新刊は岡倉天心による『茶の本』。
英語で書かれた『The Book of Tea』の邦訳である本書、知ってるつもりで未読の方も多いのではないでしょうか(ボクも、その一人です)。日本史で必ず出てくる岡倉天心。この人も一筋縄で受け入れられない、難しい人なんだと思います。日本の美術界で起こった「天心排斥運動」とその後の渡米等々、色々と興味深いことばかりです。まずは土曜文庫版の『茶の本』を読んでみて、探求をはじめるのも良いような気もします。

販売価格は643円(税込)。カバンにひょいと投げ込んでおくのがオススメです。

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偉大な利休は、ただ自分の心に訴えるものだけを愛する勇気があった
-小堀遠州(茶人)

高邁な識見と、詩人的激情をもって、さして長いとはいえない生涯に、巨大な足跡をのこしたが、その思想的精髄は、『茶の本』をふくむ三大論著に集約されている
-宮川寅雄(美術史家)

目  次
第  一  章 人情の碗
第  二  章 茶の流派
第  三  章 道教と禅
第  四  章 茶室
第  五  章 芸術鑑賞
第  六  章 花
第  七  章 茶の宗匠
註・解説(宮川寅雄)

年  譜(宮川寅雄)
https://www.doyosha.com/44-%E8%8C%B6%E3%81%AE%E6%9C%AC/

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