“「理解する」ということは一体どういうことなのかを捉え直したいと思う。
そのためには、言葉や形によって指し示された先だけを理解の対象にするのではなく、指し示し自体の存在を認めることが重要である。とはいえ自分や他人のなかに生まれてしまった混乱は、具体的な何かを媒介にしなければ共有することができないというもどかしさがある。その受け入れのバリエーションとして、まずは絵を描いてみる。「figure out」にポジティブな断絶を。”
-関川航平(「展示に寄せて」より)
セッキーこと、関川航平の個展「figure/out」の案内が届きました。
この催しは関川君が「第14回グラフィック『1_WALL』」グランプリ受賞者ということで開催される展示です。しかし、目の前にあるのは鉛筆で描かれた精巧かつ不思議な絵。これは一体なんなのだろう・・・と、ここで考えていても分からないので会場に出向かなくてはと思っています。確かめに行って、はぐらかされてもいいじゃないか。みなさまも是非、お運びください。
銀座にあるガーディアン・ガーデンにて会期は1月11日(水)から27日(金)まで。最終日には大原大次郎さんとのトーク・イベントもあるそうです。
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第14回グラフィック「1_WALL」グランプリ受賞者個展
関川航平展「figure / out」
- 会期:2017.1.11 水 - 1.27 金
- 時間:11:00a.m.~7:00p.m.
- 入場無料 日曜・祝日休館
関川航平は、鉛筆で描いたドローイング作品「figure」で第14回グラフィック「1_WALL」のグランプリを受賞しました。現実には存在しないものを想像して、あたかも実在するかのように描く手法が、審査員から高く評価されました。
鉛筆で緻密に描いた玩具や工芸品、生き物などは、実際には存在しない架空のものです。対象は手に取ったときの感覚まで想像させるような、リアリティーのある質感で描かれています。
絵だけではなくパフォーマンスでの表現活動も行う関川は、物事を言葉だけで把握しようとすると、言い表せなかった部分はすくい取れなくなると考え、言葉を介さないで伝える方法の一つとしてドローイングで表現しています。ただリアルに描くという自分に課した課題に描かされるようにして制作し、確固たる完成イメージは自身の中にもないと言います。
鑑賞者は、実体がないにも関わらず現実感のある対象と向き合うことになります。
絵だけではなくパフォーマンスでの表現活動も行う関川は、物事を言葉だけで把握しようとすると、言い表せなかった部分はすくい取れなくなると考え、言葉を介さないで伝える方法の一つとしてドローイングで表現しています。ただリアルに描くという自分に課した課題に描かされるようにして制作し、確固たる完成イメージは自身の中にもないと言います。
鑑賞者は、実体がないにも関わらず現実感のある対象と向き合うことになります。
会場では、グランプリ受賞後から約1年をかけて新たに描いた作品を中心に展示をします。
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