2016/07/22

『第五インターナショナル』


“おい、マヤコフスキー!
もういっぺん人間に還るんだ!
思想と神経の
力でもって、
ぼくは
今まで生きてきたけれども
今、数千メートルの長い頬を
倍率の高い望遠鏡みたいに
そうっと畳んだ。”

マヤコフスキー叢書の新刊『第五インターナショナル』が入荷しています。
リュドグス(人間鵞鳥)となったマヤコフスキーはこのあと一体どうなるのか。全八部構想ながら未完となった冒頭の二部はこう終わります。「いちばん面白い所は、もちろん、このあとだ。みなさんは、二十一世紀の終りに起こった出来事を、正確に恐らくご存知ないと思う。ところが私はよく知っている、では、つづく第三部で、そのことを書きましょう」。一体、このあとマヤコフスキーは、この世界はどうなったんでしょうか・・・。

『第五インターナショナル』の販売価格は1028円(税込)です。

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“三年越しの計画だった「第五インターナショナル」を書き始めた。ユートピアである。五百年後の芸術を描くつもりである”
―マヤコフスキー(詩人)

“この詩の主人公マヤコフスキーは、リュドグス(人間鵞鳥)という生き物を発明する。ネジをキリキリと巻くと、リュドグスの頸は数千メートルも伸び、その伸びた頸を所々方々に向けて、傍観者たることは辛いなどと呟きつつ、世界各地の事象を眺める”
―小笠原豊樹(詩人・翻訳家)


1922年秋。30歳の詩人は、3年越しの大作の冒頭をイズヴェスチヤ紙上に発表し、ベルリンへ発つ。やがてディアギレフの案内でパリに入り、ピカソ、レジェ、ストラヴィンスキーらと会う。全八部と構想されながら未完に終わった長篇詩の冒頭二部を、詩人・小笠原豊樹の新訳でおくる。

http://www.doyosha.com/

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