2014/10/09

『わたしの東京風景』



日々東京を徘徊、探索している。生まれた時からずっとこの街に住んでいるから大分長い間そうしてきた。
街を歩いて見ているのは、人、道、植物、建物、車、店などなど。いつも歩いている道も季節によって変わるし、新しい建物ができたり、今まであったものがなくなったり、この都会の変化は激しい。いずれにしても、何かおもしろいものはないかと常にこの街をパトロールしているのが、私の東京徘徊のスタイルのような気がする。

-鈴木伸子 (「風景を探して」より)

初めての場所や行ったことのある場所、いつも通る場所へひとりだったりだれかと行ったり描いたりしているうちに私の好きな風景がふえた。空気を感じながら描くのが楽しくなった。日記に「外に出ればいくらでも絵が描けるような気がしてきた。」とあった。かなり気が大きくなっていたのだろう。迷ったり落ち込んだり、たまには羽目をはずして続けていきたい。
-福田紀子(「東京風景に出会う」より)

鎌倉の出版社、港の人が発刊する「四月と十月文庫」の最新刊『わたしの東京風景』が入荷しています。
福田紀子さんによる挿画に惹かれて手に取って、鈴木伸子さんによる前書き「風景を探して」を読んで勝負あり。ボクはそこから一息に読んでしまいました。読むのが嬉しい独特の大きさと手ざわり、シュッとしたたたずまいも格好良い。持ち歩いて嬉しくなるのが「四月と十月文庫」の良いところ。
いろいろが本当にちょうど良いサイズ。ぜひあちこちに連れ出してあげてください。

あわせて堀内孝さんの『マダガスカルへ写真を撮りに行く』も入荷しました!

0 件のコメント: