2012/11/28
ヘビーデューティーの本
ひさびさに引いた。
勘が冴えた。ビビビときたから、出かけた。だから出会った。
彼はしずかにノンビリと本棚に佇んでいた。うん。いい話が聞けそうだ。
どうぞよろしくお願いします。ヤスヒコさん。
合わせて『Spectator』を読みすすめる。
ひとりでニヤついて、コーヒーをすする。
最高にしあわせだ。
ブック・ミーティング!
***
「必ず歩いて取材しています。絶対に守らなきゃいけないのは、
自分が面白いと思ったところだけを取材するということ。でないと、この仕事は一日もやっていけないですから。
地図を作った人の意図に従って店を選んで入れるからガイドになるわけでね。
だから僕は、自分が覚えておこうと思う物件、自分が今度来たときに役に立つ地図、
それから自分が「何処にいったら良い?」 って聞かれたら「じゃあ、この地図を持っていけよ」
って言える地図を描くことにしている。つまり実用なんですよ、自分の。」(*1)
「普通、取材に行く人たちっていうのは、大まかなところしか見てないわけよ。
そうじゃなくて、ちゃんと細かいところを見ないと、イラスト・マップって描けないわけだよね。
だから、きちんとその場所にいるわけ。取材の人たちって、そこにいないの。アタマは東京にあったりするわけ。
そうじゃないと。この人はちゃんと見ているし、地に足をついて旅してるっていう感覚があるわけ。それは素敵なことだったよ。
ヤスヒコさんのような人がいたおかげで、イラスト・マップができたんだなという気はする。」(*2)
(*1) 『Spectator』#26 “ヤスヒコさんに会いにいく” (聞き手/青野利光)
(*2) 『証言構成 「ポパイ」の時代』 “北山耕平 インタビュー” (聞き手/赤田祐一)
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