こんにちは、イラストレーターのTACTSATOです。つくばでは、フライヤーのデザインしたり、本を作らせてもらったり、いろいろやらせてもろてます。去年は、2021に見たSF映画のBest的なモノを書かせていただいた気がしますが、今年は、先にも書いた通りフライヤー等をたくさん作らせてもらったので、それらを作る際に使用している資料をいくつか紹介します。 まず、僕がフライヤーを作る際の工程を説明させていただくと、最初に、イメージに合ったイラストや文字を、レコードのジャケットやアメコミの広告ページ、過去に作られたフライヤーの資料、誰かの悪戯書きの中から選んで、スキャンして、ニ階調にしてから(白黒のバキっとした画像→クラッシュの1stみたいな感じ)、イラレでその画素をアウトライン化(画素数にもよるけど、良い感じで簡略化されて、好きな感じになる)したものを、重ねたり、整えたり、ひっくり返したりして、だいたい一日で出来上がって、それを送って、リアクションがあって、修正したりして、納品って感じです。 なんとなく、簡素で色上質の紙に適当に印刷されたような質感(初期のシカゴのフライヤーやDTP始まったくらいのガタガタの広告ページ、文字に強引に長体かけてる感じ等)に改めてフレッシュさを感じているので、いまの所、このやり方がBestだと信じ、楽しんでやってます。 話が長くなったので、そろそろ、それらに使っている素材の話を。① 初期スパイダーマンコミック。これは、英語の会話が、まだシンプルなので(僕でも読めるレベル)、かっこいい吹き出し文字が大量。荒さも丁度よし。僕がお世話になっているのは、シルバーサーファーが初めてやってくる号です。最近は、この辺の文字をスペイン語に配置し直して使ってます。使用頻度→中。②フライングブックスの一階にあった古書店の外のラックから100円で買って、使い倒しているフォント集。未だに扱えきれない(臓器みたいなやつ)文字もある中、カンフー文字が2種入ってたり、テクノ文字が3種も入ってたり、僕にとっては優等生な存在なので、使用頻度→大。③確かナショナルランプーンのスタッフが作ってた気がする荒いジョークマガジン。編集も相当荒いけど、その分、抗えない美しさもあり。友達からのハワイのお土産。使用頻度→中。④70年代サイケデリックカルチャーグッズを扱うお店が90年代に発行したと思しきカタログfromロンドン。リバイバルを扱ってるので丁度良い距離感と熱量が良きで、これから主力選手になりそうな予感。マグニフでめちゃ高かったけど、買ったばかりだから、使用頻度→小。⑤キンテリさん率いるフラミンゴスタジオ制作の英会話教材のハワイ編。良い時代。図版やフォントがどれもクール。涼し気。困った時は、ここから写真を拝借して、強引に締めたこともありました。押忍。使用頻度→ 強。⑥ローライダーマガジン。泣く子も黙る、カッコいい車と女性達のバックショットがすばらしい。個人的には、広告のイナたさと、クルーの写真のダメダメ感が好きで、真似したくなる。新宮下パークの靴屋のワゴンでNGAPの方の私物セールにたまたま遭遇して激安で出会えた一冊。ショップカードでめちゃお世話になったけど、新参者なので使用頻度→中。⑦80〜90年のシカゴハウスパーティーのフライヤーアーカイブ本。北海道オベンで購入。簡素な文字組み満載なのと、良く塗す星は、ここから拝借。ここで良くやられている上下のグラデーションは、来年あたりやってみたいな〜。使用頻度→大。⑧スプラッタービデオのパッケージをまとめたZINE。カッコイイジャケ多いが、構成されすぎてるので、素材としては扱いづらいが紹介したかったので載せました。TシャツとVHSが付いた BOXセットは最高。使用頻度→一回。⑨初期コンピュータソフトウェアのロゴが満載。勝手にここからTシャツが何枚も作りたい気持ちを殺して、めちゃ参考にしたりしております。スキャンしやすい本の綴じも有難し。このZINEを作ってるDJルカロザノさんのアートワークも最高です。使用頻度→小だけど、ある意味、一番影響デカい。 という感じで、長くなりましたが、皆さんがフライヤーを作る助けやそういうものに少しでも触れる機会が出来たら幸いです。最後に、丁度良い湯加減でいつも印刷をしてくれるエンスイ舎とコバちゃんにビッグラブを。やっぱり紙で刷られて、手渡されて、ポケットの中でボロボロになって発見されて初めてモノとして完成って感じがあるので、印刷は大事です。と、なんか、だんだん取り留めなくなってきたので、とりあえず、そんな感じで、来年もがんばりまーす。現場からは、以上です!
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