PEOPLE BOOKSTOREに通う大学院生の植田彩乃です。
3月に大学院を卒業するということもあって
「決断」や「居場所」について考えたり話したりすることの多い年でした。
けれど、流れに身を任せて予想もしなかった所に行くことも同じように多かったです。
思い出すのは夏に訪れたギリシャでのこと。
アテネ近郊を調査し、作品を作る短期留学に参加していました。
貧困、シャッター街、グラフィティ、ドラッグ、想像していたよりも多くのものがアテネでは混ざり合っていました。
夏のギリシャは日没が遅く、授業は22時ごろまで続き、遅いときはホステルに着くのが24時を過ぎていました。
ホステルの同室で台湾からやってきた映画監督を目指す子と友達になりました。
彼女の名前はルーシー。
台湾ではイングリッシュネームというものを台湾語の名前とは別に両親から貰うそうで、あだ名としても使うらしいです。
この留学は面倒見が良いわけではないのでどこなのかもわからないギリシャの田舎へ放り込まれます。日本よりはるかに強い日差しの中、ルーシーとペットボトルの水や食べ物を分け合って歩きました。
ルーシーとは英語で話しますがお互い母国語ではないので簡単な言葉しか話せないし疲れている時は会話がなくなります。でも不思議と仲が良くなりました。
そしてギリシャでAlekos Fassianosという画家にも出会います。書店で彼が手がけた装丁に一目惚れし、美術館があるというので翌日さっそく行くことにしました。
そこは要塞のような建物で、扉を探していると通りがかったカップルが「行きたい場所は多分ここから入れるよ」と入り口を教えてくれました。
中には叫びたくなるほど好きな作品ばかり。
教会で育ったせいか彼の絵は神話的、だけど親しみを感じます。
思った通り魅力的な人物でした。
ファシアノスは2022年に亡くなっています。
帰国後の9月、
ルーシーへ会いに台湾へ行くことにしました。
訪れた日がたまたま中秋の名月で台湾ではみんながBBQをして祝っていました。
ルーシーの同級生たちとその家族の集まりに呼んでもらい、色々な人からパイナップルケーキや栗のケーキ、柑橘系のフルーツをもらいました。月に似ているからだったかな。
そして真夜中にエビ釣りに連れて行ってもらいました(台湾ではメジャーらしい)。
熟練の釣り人たちがコツを教えてくれるけど全くわからない。
とにかく一息で引け!と言われました。
そんな風に過ごしているとき、「自分の決断だけで行動することの何とつまらないことか」と思い始めました。
みんな自分で決めろとかいうけど、本当は自分で決めたことだけじゃないはず。
そう思うのはまだ未熟だからでしょうか。
覚悟を決めるのが向いてないなら
混沌の中に身を投じてみるのもいいと思いたい
投じた先に何があるのかわからないけれど
2026年も楽しみながら流れに身を任せていきたいなと思いました。

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