年末恒例となる「今年のベスト」的なリストを多くのひとがSNSに投稿しているのを横目に「まあ、おれには関係ないなぁ」と思う。なんてことを書けば「また、そうやってネガティブな」と言われそうだが、意外とそんなことはなく。割合晴れやか――晴れやかというのも違うな、サッパリ? まあ、なんか、そんな感じの心持ちで年末を迎えている。
何のことかわからない人が大半だと思うので説明すると、ぼくは個人で『つくづく』という雑誌をつくっている。なので「ワンチャン、誰かのリストにランクインしないかなぁ」と思うのだが、まあそんなことはない。
2021年も振り返り記事を書かせてもらったので、読み返してみた。「2022年は“ヴォリュームに気をつけ”ながら、“まとも”な雑誌をつくろうと思っている。」という一文で締めていた。結果から言えば、“まとも”な雑誌は出していない。22年に出したのは、創刊から現在までのバックナンバーを自ら解説した『おかしな雑誌のつくりかた』と、それに続くかたちで今後についてまとめた『最新号』の別冊だけ。12月から月刊化もしたのだが、ややこしくなるので割愛。
先日、植田さんと会う機会があって「『月刊つくづく』は、肩のちからが抜けた感じがしますね」的なコメントを頂戴した。1月号に掲載予定の荻原魚雷さんとの雑談は、まさにそれがテーマであった。見本誌を含めて50部しか刷らないので、PEOPLE BOOKSTOREにも置いてもらっていない。そんな本の宣伝で締めることに恐縮しつつ、ご興味あればコチラからどうぞ。というわけで、23年は気張らず呑気にいこうと思う。
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