2023/01/20

1/20 店日誌

メジャーの予備校と化した動向を見ていると、インディーズという言葉にはもう意味がないように思える。インディーズとは、インディーズだからおもしろかったわけじゃないのだ。インディーズとは、自分の読者を自前で作るのだという闘争宣言にほかならない。(*)

1月20日、金曜日。先週中に買取り、あっという間に売れていった、赤田祐一『証言構成ポパイの時代 ある雑誌の奇妙な航海』に収録されている上記の一節を思い出したのは、夏葉社の島田潤一郎さんのツイートを読んだから。と言うか、島田さんの発信に付随、便乗したいくつかの自己主張に触れて、萎えたから。

先に、ぼくはインディーズとは「自分の読者を自前でつくる闘争宣言である」と書いた。これは、かつて、ジャズの世界で、チャーリー・パーカーが、セロニアス・モンクが、ビ・バップ革命の初期、自分の聴衆は自分でつくっていったと語っていたというエピソードから閃いた。(**)

インディーとかなんとか言いながら業界内の強者に擦り寄り、おもねる人。力のある人が指し示したものに飛びつき、わが物顔で喧伝する人。いい加減、馬鹿らしい。好きにやったらいいのだ。周りの目ばかりを気にしていたら、面白いことなんか出来やしない。

SNSで繋がる(嫌な表現……)よりも、顔を合わせて言葉を交わす方に、面白味を感じていたい。予想外のこと、突然の提案に驚き続けたい。そう思ってるなら、ここで、こんなこと書くんじゃねえ!って話だ。

今日は15時、明日明後日は13時開店。些細なことでも、お問い合わせはお気軽に。

(*)「はじめに」(p.20)より (**)「総論 『ポパイ』が一番おもしろかった時(p.82)より

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