1月7日、土曜日。昨夏、足を運んだ八王子のレコード屋〈道程〉の店主・樋口拓郎くんからメールをもらった。綴られた言葉に触れて、あの場の空気、会話の感触がよみがえり、いい店だったなあと改めて感じ入った。店主自身の世界各国を旅した経験、ダンスミュージックへの愛と造詣、詩的感性とが入り混ざってつくられた畳敷の空間。似た場所として、挙げるならば、遊び慣れた友人の部屋だろうか。
驚いたのは、文学的な店名のセンス、品揃えの幅広さ。何より、他者の表現を受け入れる懐の深さ。世間に流布する情報ではなく、みずからの感性と出会った人への信頼感とで選ばれた音源、書籍が並んでいる。欲しいものばかりで、何を買わずにいるか決めかねた。
その時に買った数枚のうち、SUNGA+WATER『RA•SI•SA』を昨年中、何度も聴いた。「PARK」内のリリック「海いきゃ海 山いきゃ山/都会じゃ都会の わたしたち」が脳内再生されっぱなしの時期があった。2022年、印象に残った一枚である。
道程店主の拓郎くんも寄稿している、『Face Time』vol.4は大阪にある自転車店〈タラウマラ〉が発行するZINE。彼の記事「どうして旅に出なかったんだ その2」をはじめ、他では読めないテキストばかり。店頭はもちろんオンライン・ストア〈平凡〉でも購入可能。
今日明日、明後日は13時開店! 店には日々、動きあり。
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