2024/02/07

『いいなアメリカ ジョンとポールが歌うランディ・ニューマン』

ニューマンは歌の中で、奴隷商人から大統領までいかなる人物を演じようとも、洪水や公害、残酷な現実を描こうとも、いつもどこかで弱者に対する愛情を感じさせる。おそらく人一倍惨めな気持ちを味わった、ニューマンならではの眼差しの暖かさによるものだろう。

ジョンとポール『いいなアメリカ』が届きました。
梶谷いこ『和田夏十の言葉』に続く、誠光社同時代文庫の2作目は広島在住の音楽家・ジョンとポールによるランディ・ニューマンに関するエッセイ集。取り上げた13曲、それぞれの歌詞を意訳して歌うことでみえてくる楽曲の背後にある文化、浮かび上がる歌い手の心情を綴っています。書き手特有の対象との距離感、音楽をとらえる感覚を楽しめる、これまでになかった種類の本。帯裏、下にもテキストがあったりと仕掛けが多くて楽しいです。

販売価格は1430円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

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