家から店に最短距離で抜けられる味のある通りを旧街道と呼んでいる。その道沿いにある材木店のKさんといつの間にか顔見知りになっていて、道端で会うと挨拶をする。大体あちらは車、こちらは自転車か徒歩。プップとクラクションを鳴らして、どうもーっと声をかけられる。あ、こんちはー! って感じで返事をして、また走りだす。気のいい人柄が伝わってきて、遭遇すると気分がいい。
今日もまた、道端で声をかけられ、返事をする。ぐーんと追い抜かれたと思ったら、先の砂利で停車している。追いつくと、スケボーの雑誌は買い取ってくれますか? と聞かれて、値付けは量と状態にもよりますが、喜んで! と応じる。おー、そうですか! じゃあ持っていきます。ありがとう。てな感じでやり取りをして、また! と別れる。こんな風に買取依頼を受けるの、はじめてだ。
***
郵便局での用事を済ませて、店に向かって走っているとチェーンからバキッと音が出る。慌てて降りて確認すると、外れてはいない。なんだよ一体……と訝しみながら走りだすと定期的にガキっと鳴ってチェーンが止まる。こりゃまた故障か。そろそろとペダルを踏んで、家に帰ってきた。
大学内にある書店で買ったのは青山南『本は眺めたり触ったりが楽しい』。阿部真理子のイラストが大胆かつ贅沢に配置されたおおらかな本。休日に、脱力して読むのにうってつけ。
0 件のコメント:
コメントを投稿