朝、思い立って東京へ。家から最寄りのバス停まで早足で20分ちょい。高速バスで東京駅、中央線に乗り換えてお茶の水で降りる。〈ディスクユニオンお茶の水店〉に開店と同時に入って、本を数冊、レコードとCDを何枚か買う。喫茶店〈穂高〉で一服したのち中央線で阿佐ヶ谷に向かう。今日は〈古書コンコ堂〉で開催中(代田橋〈バックパックブックス〉と同時開催)の展示「LIGHT HERE,LIGHT NOW」の様子を見るために、家を出たのだ。
設営の途中までしかいなかったから、どんな風景ができているのか見ておきたかった。心配はしていなかったけど、果たして、まあ! すごくいい展示になっていた。作品数と色合いとで生まれるリズムが心地よい。本棚と作品のバランスがいい。これまで見てきた矢吹くんの展示のなかでは、いちばんの洒脱さ。いい絵を描いて、うまく飾った。シンプルなことを達成していた。
ここでも本を数冊買って(なんせお手頃なのだ!)、東京駅に引き返して高速バスに乗る。曇り空のなか出発。本を読むうち眠くなり、目を開けたら田んぼの風景が広がっていた。あっという間に茨城県、守谷市、つくば市と通過して筑波大学に到着。雨のなか歩いて家に帰ってきた。
電車とバスでは、鉄の固まりに運ばれることには変わらない。ただ、つくばエクスプレスは情緒に欠ける。移動しているのでなく、輸送されている感覚を消しきれない。本を読んでりゃ時間の過ごし方としては、悪くない。でも、今日はバスが良かった。存分に自分のなかに沈み込めた。慌ただしかったここ最近、数週間のこと、この先のことなどをぼんやりと考えていた。
この数日の歩行時、脳内再生されるのは曽我部恵一BANDの「天使」が多い。数週間前のライブで聴いた残像がまだ残っている。
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