2022/05/21

5/21 店日誌

金持ちを相手に高値で取引するようなビジネスは面倒くさいし、お金にふりまわされるライフスタイルは好きではない。(略)コミュニティーのなかで地域の仲間たちと音楽と関わっているほうが気持ちがいい。−エリック・イサークソン(「アナログムーブメントの静かな震源地」)

5月21日、土曜日。友人からの通信をきっかけに『Spectator』34号、「ポートランドの小商い」特集(現在、版元・店頭ともに品切れ)のインタビューを読み返した。話し手は〈ミシシッピ・レコード〉店主のエリック・イサークソン。5ページ足らずの短い記事なのだけれど、共感する部分が多い。「店の家賃が払えて食べていければそれでいいよ」とか「ウェブに書き込まれた情報を丸呑みにしないで、実際に来店して自分の眼で店を理解してほしい」だとか。

自分も去勢を張ることなく、身の丈で商売を続けていきたい。人や店の幸福、充実の度合いをはかる物差しは一つではない。安易に数値化できないものだったり、言語化しづらい抽象的な感覚こそ、大事にしたい。

新刊、古本ともに入れ替わりが増えてきている、ここ最近。面白い音楽との出会いも増えている。明確な目的がなくても、なんとなく気が向いたときに気軽に足を運んでほしい。

今日、明日は13時開店! 明日22日(日)はトークイベント開催のため、短縮営業。

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