2022/05/10

『転位論』

オレには、時代の要請に応じた「現代詩のカタチ」、というあついおもいがある。だけではない。オレ、サハリン難民! です。(なかだ)

中田敬二『転位論』が届きました。
1924年、サハリンに生まれた詩人・中田敬二の2012年作。冒頭の連作「るばいやーと・片言(かたこと)集」から氏の言葉がバシバシ飛んでくる。独特の速度で、四方八方から(「サセテイタダキマス」を「シマス」となぜ いわないのか? きみは」)。それらを掻い潜って、少しずつ進んでいくと、また言葉にぶつかる(「生きるとは 酔いどれること 死ぬとは 夢見ること」)。

牧野伊三夫の絵画、英訳と伊訳、原文とが飛び散りながら屹立する、稀有な詩集。あちこちに持ち歩いて、拾い読むもよし。じっくりと時間をかけて読み解いてゆくも、よし。とにかく格好の良い本である。

販売価格は1980円(税込)。詩に添えられたメモ(ノート)もお見逃しなく。

0 件のコメント: