軸原ヨウスケと中村裕太『アウト・オブ・民藝』(改訂版)が届きました。
本書は京都の書店〈誠光社〉を会場に、郷土玩具を愛するデザイナー・軸原氏とタイル研究家であり〈APP ARTS STUDIO〉の運営者でもある中村氏が展開した同名のトークシリーズ全5回分を書籍化したもの。権威化した「民藝」をもういちど民衆化する果敢な姿勢、資料を読み解き過去を書き換える創造性に刺激されること、うけあい。手ごたえのある一冊です。
自分はこの本(改訂前)をきっかけにして天江富弥や淡島寒月と本格的に出会った。山口昌男『内田魯庵山脈』を手に取り、同著者の敗者三部作を読み進めた。声高な意思表明はなくとも、読み手の好奇心、反骨心を呼び起こす好著。
販売価格は1650円。間借りしている〈平凡〉でも販売しています。
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