夜公演の開場。昼とは違う客層、常連さんたちもチラホラと来てくれている。少しずつ、じわじわと飲食以外の出店に興味を示す人が増えていく。そう、この感覚がサーカスだ。ゆっくり本を手にしてもらえばいい。焦らず、欲張らず。今思えば、初日の本への反応が特別だったのだ。気持ちをほどいてお客さんと話していると、一冊、二冊と購入してくれる。意外な音盤を買う人もいる。実店舗では会えない人と遭遇できる。これが出張販売の醍醐味だと再認識。
19時開演。導入の飴配りから受けが良い。雰囲気が暖かい。子供が笑う、大人がつられて笑う。その循環が場をつくる。全体にコミュニケーションありきの公演となる。それがつまらないとは言わないけれど、物足りなさもある。あらゆる約束事から逃げていくのが、仕立て屋のサーカスの意義なのだと思っている。
休憩中、終演後にも本や音源を通して会話がはずむ。何かしらを選んで買っていく人もいる。惰性の割合が少なく日々を過ごしている。やっぱり本を売るってのは面白い。
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