2022/05/04

5/3 雑記(新宿出張記①)

朝、天久保二丁目の〈ベッカライ・ブロートツァイト〉に行き、棚の本を入れ替え、パンを買う。すぐに店に戻って「仕立て屋のサーカス・東京公演」の出店準備。あれも、これもと本を詰めていくとスーツケース、リュックともにパンパンだ。さらにトートバッグももう一つ。ダメだ。重すぎて運べない。考え直して少し整理、カバンを一つ減らして、さあ出発!

12時過ぎに会場〈ルミネ・ゼロ〉着く。17時半開場ゆえ、他の出店者は来ていない。自分はこの時間が好きなのだ。周りの雰囲気にわずらわされず、ゆっくりと本を並べていく。試行錯誤をしながら少しずつ進める。当初のイメージとは別地点に着地するのが当たり前。よし、うまく並べられた! そう感じられれば、ひと心地。開場まで、周辺を散策したり、飲み食いしたり。好きに過ごす。

つくばからの出店群も揃い、準備ができたところで開場。お客さんが入ってくる。毎回、ちがった動きがあるのがこの現場の面白味。今日は反応がとびきりよい。薦めずとも本を選んで、買ってくれる。嬉しい。重いものを運んできてよかった。開演までの約90分、慌ただしいまま時間が過ぎた。

そうして開演。力のあるパフォーマンス。スズキタカユキ、曽我大穂、渡辺敬之、演者3人の行くべき方向にブレがない。お客さんからも力を感じる。こういう日は、いいものになる。休憩前の一部は緊張感を保ちながらも、暖かみも感じさせる。さまざまな感情をまといながらの演奏、装飾、演出にグッとくる。二部にはゲストの小説家・いしいしんじも参加。これまでなかった文学の要素を持ち込んでくれた。仕立て屋のサーカスが、大きな容れ物になっていたと気がつかされる。

終演後にも本を売り、数人の方と言葉を交わす。さあ、終わった。定宿のある勝どきに向かう。帰りの電車で疲れが出る。ようやく、ここまでたどり着けた。部屋に入ると「ああ、疲れた」としか言葉が出ない。売上の確認、整理をして寝る。

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