2022/01/01

吉良幸子が2021年を振り返る

2021年は引っ越しもあいまって色んな本屋に行けた。その引っ越しの前には平野甲賀さんの本棚整理をお手伝いした。人の本を整理するというのは、持ち主の興味や関心をそのまま手に取るようで発見が多かった。甲賀さんの本も合わせると色んな本に出会えた年のように思う。5冊に絞れなかったけれど、特に読み返している本を挙げてみる。


①イワト No.1

神楽坂にあった小劇場シワターイワトの広報誌。中でも第1号が好きで、八巻美恵さん、桂吉坊さん、あとがきのはなしがお気に入り。


②STEINBERG THE LABYRINTH

甲賀さんの蔵書。ボロボロだけど中身は何度見ても楽しい本。いつも手元に置いてある1冊。


③淋しいおさかな 別役実童話集

この本を装丁した小島武の展示に関わったこともあり、思わず手に取った本。読んでみたら別役さんってこんな面白いの?と夢中になって読んだ。挿絵は小島武自らが『さよならシリーズ』と題した線画で、どことなく淋しいイラストが文章にぴったりだった。


④パレスチナの ちいさな いとなみ 働いている、生きている

古書ほうろうさんで出会った1冊。パレスチナの人びとの仕事が綴られているのだが、彼らの働く姿やそこにある気遣いに心を打たれた。


⑤柚木沙弥郎のことば

気持ちが行き詰まっていた時にふと読んだ本。「まずは持続して、そして自信をつけること。」ということばに背中を押された。柚木さんのことばは心に響くものが多く、何度も読み返してしまう。


⑥風まかせ どこに行っても地球は我が家

甲賀さんの装丁から本を手に取ることが多い私だが、本の中で繰り広げられるひとつひとつの旅の話が面白かった1冊。造本が素朴で好きな本でもある。


⑦キネマ旬報 No.282(1927年12月中旬號)

古本屋のおじさんとあれこれ話をして教えてもらった雑誌。この辺りの年代のデザイン・印刷・描き文字はどれも感動する。どのページを開いてもびっくりする。この雑誌を先生にしてただいま勉強中。


おまけ

DVD うたのエリア1 時々自動

衝撃を受けた舞台。うまく説明できないけれど、とにかくかっこいいし面白い。時々自動を追っかけるきっかけになったDVD。出演している今井次郎さんの映画は2回も観にいってしまった。2022年に下北沢でも上映予定。


これに加えて、horo booksからは『聞かせてください、あなたの仕事』という本を出した。自分がデザインしたものが本のかたちになるのはとても感慨深かった。できあがった本をすぐにお届けしたくて、本屋ルヌガンガさんへ走ってもっていったのはいい思い出だ。

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