1月2日。昨夜の雑記をかいたあとに見た、『ビッグ・リボウスキ』に驚かされた。端々で爆笑。いくつもの謎は転がったまま、おかしな奴らがボーリングに興じて酒をのんだり、突然車を燃やされたり。ああいう人たち、実際にいるもんなのかな(なんと、モデルがいるらしい!)。選曲も絶妙。気になる曲がいくつもあった。コーエン兄弟ってすごいなァ。
事柄としては詰らぬ些細なことでも、そこから案外に深い感慨が汲まれるということが世の中にはままあるものだが、この場合が正にそうであった。(高見順「草のいのちを」)
朝、読んだのは荒川洋治・編『昭和の名短編』の冒頭2篇。志賀直哉「灰色の月」と高見順「草のいのちを」。どちらも昭和二十年頃、敗戦直後の社会が舞台になっている。時代をおおう闇を描くことで、わずかに灯った小さな光を見いだす。小さくも意思のある試みだと感じた。長編や中編、詩作や随筆でもなく短編小説でしか表現し得ないことがあるのだろう。
夕方以降は出先で買ってきた古本をてきとうに拾い読む。缶ビールをのみながら。今夜は何を観ようかなあとぼんやりと考えている。
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