2021年を振り返るというお題をいただいたわけであるが、手がかりがなくてはあまりにもあやふやなので、自分のiPhoneのアルバムの写真を振り返ってみた。
2020年の終わりから、年を跨いで〈PEOPLE BOOKSTORE〉で展示をした。髪の毛もちょっと長くみえる。というより現在の自分を見ているようだ、髪の長さが同じだ。口髭を生やしている。3月あたりから、作品集のタイトルなどを考えはじめているようだ。そうだったっけ?3月の終わりころはだいぶ髪が長いが、4月の初めの週に髪を切ってる。マスクをして花見をしている。作品集が段々と形になっていく。
5月か、もしくは6月初めに作品集刊行に合わせて展示をしようという運びになる。7月より〈千年一日珈琲焙煎所・Cafe〉で展示。作品集発売は7月6日からだったようだ。7月初め、設営に訪れたつくばは暑かった。植田さんはアロハシャツを着ている、そうだ、ハマったって言ってたっけ。7月いっぱいは展示、そしてプールのアルバイトもしていた。夏の写真は胸が少し苦しくなるのはわたしだけではあるまい。展示最終日、片付けが終わり、O氏と玉突きをしている。ああ、ちょっと苦しいな。8月はたしかあまり陽がささなかったのか?鬱屈していたような気がする。
8月の終わりか9月の初めに、10月に郡山市〈SMALL TOWN TALK〉で展示をしようということになる。巡回展。19日の写真、光が美しい。ちょっと苦しい、ハハハ。あぁ、スクロールするごとに夏が終わってゆく。20日には夕方、父がスウェットを着ている。なかなか、夏が終わるようで終わらない。10月12日は、母のアップルパイを食べたようだ。秋だ。また口髭を生やしはじめている。『POPEYE』に作品集が掲載される。
10月の初めにはもう次の葉山での展示の話は決まっていたんだろうか。定かではないが11月2日に葉山での展示カードが手元に届いてるので多分そういうことだったのだろう。11月14日から神奈川県三浦郡葉山町、〈Days386〉で展示。期間は2週間。あっという間だったが、葉山に魅了されている様子が写真から見て取れる。胸が痛い。口髭が我が人生最長の時。よくもまあ。11月中頃に佐野アウトレットでリーバイスのジーンズを買う。勤労感謝の日に、全ての労働者を祝って白ワインを飲んだようだ、乾杯。29日、サヨウナラ葉山。
12月に入ると口髭がなくなっている。友人Mと盛岡を経由して弘前に2泊3日の旅にでた。当然ながらこの頃の記憶はまだ鮮明である。レコード、本、買ったな。バブアーのオイルも買った。知らない街を早朝、独り歩いた。標識を頼りに。弘前で紅玉を10個買う。帰宅して5日後、バブアーにオイルを塗布する。まぁ悪くない。20日に30歳になる。誕生日ケーキの蝋燭をげっぷで消そうと試みている、酔っている。11月から12月にかけて、月の写真が多い。寒さのせいか、よく撮れている。27日に今年最後の那須へ。朝から気温が0℃を下回る。那須は雪が積もっていた。SHOZOでコーヒー。メカスの友人日記が棚にあったので、めくる。天気のせいかいつもより客足は少なく、カップルがほとんどだった。いい時間だったような気がする。帰り道、ビートルズのアビイ・ロードを聴く。ビートルズの曲を聴くということは難しいことだったんだ。
そしていま、こうして打ち込んでいる指先が悴み始めている。書き残したこと、忘れたことの方が多い。外では消防団員の叩く拍子木の音が鳴っている。他は何も聞こえない。思い出そうとすれば思い出せることも多い。忘れてしまった方が楽になることも多い。23時を回る。先のことは全くわからない。肝に銘じなければならない。写真に撮っておこう。ポール・オースターの『トゥルー・ストーリー』には驚いた。片岡義男の『ロンサム・カウボーイ』も読んだ12月。
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