2021/12/30

トニー李が2021年を振り返る

ZENDA MI ZENDA ZENDAMANYouTube番組

YOUTH OF ROOTSJamaica EPTree Of Fruits Records

ASOUND『Feel ItTree Of Fruits Records

④戌井昭人『ぴんぞろ』(講談社文庫)

MERIDIAN BROTHERSCumbia de la Igualdad/Cumbia del Relicario(オクラ印)

 

オリパラ&緊急事態宣言による自粛期間だった2021夏、遅ればせながら大ハマりしは、弱冠21レゲエDeejayZENDAMAN単身ジャマイカ移り住み、現地のビッグアーティストルードボーイ、ラスタマン、エロお姉そして年齢職業不詳のストリートワイズたち出会いながら師匠仲間とともにラガに邁進する姿記録したYouTube番組で、何よりZENDAMANレゲエに対する真っ直ぐな気持ち(とキラキラした瞳)に心が浄化され同時に、うした若者の煌めきに素直に感応している自分(の変化)も新鮮だった。

 

そんなZENDAMANチャンネルともにジャマイカで武者修行る仲間として紹介されたのがKON RYUだ。音楽プロデューサーである結成したレゲエバンドYOUTH OF ROOTSのボーカルギターとして活躍するKON RYUZENDAMAN同世代の若き才能で、バンドのメロウサイドの楽曲まとめた②で甘い歌声にうっとり。余談だが、横浜の金沢区に引っ越した友人から近所を散歩中にKON RYUパパスタジオ(拳POWA STUDIO見つけたLINEあり来年は海と山に囲まれたジャマイカにいちばん近い?ヘヴン=金沢区を散策したい。

 

YOUTH OF ROOTSの存在を知った同じ頃、旭川の友達から教えてもらったバンドASOUND「ボーカルのARIWAの母親がZELDAのメンバーで、ドラムがOKIさんの息子で……」という情報量の多さ一瞬圧倒されたが、ライブ映像を見て一発でファンに。しかもYOUTH OF ROOTSともがっちり繋がっていて、レゲエ界隈での新世代の台頭を実感させられた先月PEOPLE BOOKSTORE植田さん葉山で矢吹くんの個展誘ってもらった際、逗子の古着屋ECHOESに寄り道して残り1枚だった③を購入CD限定で収録されているThe Cool Notesの「My Tune」のカヴァーがとにかく最高だった

 

ZENDAMANをきっかけに磁力が帯びてそろそろ誰かとZENDA MI ZENDAの話で盛り上がりたいネット検索をすると2020年に同じように同番組にハマっていた人物を発見。何とそれが大好きな作家・戌井昭人だったのは嬉しい驚きだった。今夏読んだの解説で、エッセイストの石田千が「とろんとかけがえのないひまの匂いは、戌井さんの『すっぽん心中』や『俳優・亀岡拓次』にも共通している凪の美学」、戌井氏の小説に感じていた魅力を見事に言語化してくれていて痺れました。余談だが、本作に三ノ輪老舗天麩羅屋「土手の伊勢屋」が登場する。今年、新人デザイナーのショーゾくんPEOPLE縁で出会った友人)レーベル「OFFICE Flaneurの栞を作っもらったのだが、そ打ち合わせをしたの伊勢屋で天丼を食べた日だったことを思い出した。

 

その栞をインスタにアップし、「デザインのご用命は@shozoidetaまでとポストした数十分後オクラ印を主宰するヒデさんから「7インチのデザインをしてくれる人を探してるから紹介してほしい」とのDMが。が、コロンビアの変態エレクトロ・クンビア・バンドのとなって届けられたときは嬉しかった。ショーゾーくんは処女作ながら大胆にも、元のアルバムジャケットのイラストから少女たちを消し、空っぽの部屋にするというマジックを披露“東京からトロピカルミュージックを世界に発信するレーベルオクラ印の作品にジャケットデザインを含め、今年も楽しませてもら余談はもうない。


トニー李

編集者。EL CINNAMONSのメンバー。同名の雑誌をこれまでに4冊発行。現在冬眠中。

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