けっきょく、喉の痛みはひどくなった。痰が絡まり、夜にはまともな声が出なくなってしまった。目が覚める時間帯もひどい。喉の奥がグシャグシャ、ガジガジしている。鼻の通りも悪い。不快。でも、横になったままでいると、精神的に参ってしまう。窓を開けて空気を入れ替え、陽のさす場所に腰かける。レコードに針を落として本を読む。おそるおそる口に含んだコーヒーが美味しい。ああ、大丈夫かも。
久しぶりで手に取った、荒川洋治『文学は実学である』の冒頭二篇を拾い読む。お風呂に入るように言葉に浸る。じわりと身体に広がる温度がある。「春の声」と題された短文がやはり好きだ。
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