2023/03/14

『Spectator』51号

世の中に当たり前のように拡がっているものほど見えづらい。–真鍋厚

『Spectator』51号が届きました。
ロゴを一新! ザ・カルチャー・マガジンと冠された『Spectator』最新号の特集は「自己啓発のひみつ」。近年、書籍総合ベストセラーのトップ10の約半数(か、それ以上)を占める、自己啓発本。なぜ、多くの人がその種の本を求めるのか? それらは、どう読まれているのか? そうした疑問をとっかかりにして、自己啓発の発端から拡大までを追った総力特集。

「自己啓発文化のこわいところは、言葉が思考を停止させてしまうところ」と語るのは、アメリカ人の哲学者エマソンの研究者・齋藤直子。「強要ではなく、気付かないうちに、自助努力という営みに参入させられてしまっている」とは、修養文化の専門家・大澤絢子。上記した真鍋厚を含め、3つのインタビュー記事を柱にして構成。関根美有のまんがあり、論考あり、硬軟まざった誌面をじっくり、時間をかけて読んでみてほしい。

販売価格は1320円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

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