あーあ、お客さん帰っちゃった。友だちが集まって内輪でワイワイ話してる、閉鎖的な店だと思われただろうな。まったく残念。どうして、人は同時に店に入ってくるのだろうか。それまでの数時間、誰もいないタイミングはいくらでもあったのに、友人、知人夫婦、ひやかしの若者たち、本を見にきたであろう人が揃ってしまう。せまい店だから、身動きしづらい。大体の場合、いちばん反応してくれそうな人から店を出ていく。残されるのは自分ひとり。
店を何年やっていようが、この手の悩みは尽きることがない。どうしようもないのだが、いまだに悔やんでしまう。
(20時の追記)
とは言え、そうした空気をつくってきたのは自分自身。誰を責めることもできないのだと自覚して粛々と店を開けていくほかない。いまだにクヨクヨすることが多くて嫌になる。
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